エピソード6:先輩
今回かなり短めです。
部活から帰ったら多田先輩からメッセージが来た。
『今日は部活の見学に来てくれてありがとう。
入部するにあたって幾つか注意事項を伝えて忘れていたからつたえとくね。』
そのメッセージにはこう続いていた。
1、活動日は火曜日、水曜日とし、その他のの曜日は自由活動日とする。
但し、イベント等で出演することがある場合はこの限りではない。
2、各自が使用する楽器は各自で用意すること。
『わざわざありがとうございます。
…この二つだけですか?』
『うん。でも逆に2つしかないから自分たちで考えてやらないといけないから結構大変だよ。』
『でも規制規制で何にもできなくなるよりはいいと思います。』
『それはそうだね。事実うちの部活は結構無法地帯だよ…。』
『先輩も大変そうですね。』
そんなこんなで先輩と少しメッセージをやり取りしていたらまた別の人からメッセージがきた。
『やっほ~遥斗くん。今日は見学来てくれてありがとう。今年君が入ってくれなかったら新入生0人になるところだったから来てくれて本当に良かったよ。
で、本題なんだけど、部長としたことが部活のルールを伝え忘れていたから今伝えるね。』
部長からだった。内容は…多田先輩と全く一緒だった。まじか!
、、、というまだ入部すると決めたわけではないんだがなぜか部長の中では俺は入部することになっていた。
『こちらこそありがとうございました。丁度さっき多田先輩からも同じメッセージがきたところです。』
『おぉ~まじか!あいつ、私とシンクロしているな!気持ち悪~w』
メッセージ上では引いているが絶対リアルでは笑っているであろうということが容易に想像できるメッセージが帰ってきた。
『まるで以心伝心ですね。』
『あいつと以心伝心とかいやだわ~w』
絶対嫌がってないな。
『すごい仲良さそうですね。』
『そう見える?実は私とあいつ幼馴染なんだよね。
あっやばっ、もうこんな時間だ。今から月曜から○更かしはじまちゃう。じゃあまた明日ね。』
すごい、忙しい人だな。あの部長に振り回される生活は大変そうだ。
…さて、今からどうしたものか。久々にドラムでも叩いてみようかな。
いや、だめだな。こんな時間にドラムなんか叩いたら近所迷惑だ。
「寝るか。」
勢いでベットに入ったけれど全然寝付けない。
今日の部活で知らないうちに興奮していたのだろうか。
いろいろ考えても仕方がないので俺はベットの中で羊を数えることにした。
今回の話と前回の話一つにまとめるか悩んだんですけど一つにしたら少し長すぎるかな~って思って二つにわけました。その影響で今回のかなり短くなってしまいました。