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エピソード1:入学式

高校の正門でその人に出会った。

その人は整ったとても可愛い顔立ちにきれいな肌、すこし茶色いロングヘアー。

そしてとても明るくる元気な性格。

まるで、アイドルを見ているような気分になった。


...不覚にも可愛いと思ってしまった。見入ってしまった。

そして、 仲良くなりたいと思った。


「遥斗、どうした?行くぞ。」

陽介に声をかけられて気が付いた。


「あぁ、すまん。ボーっとしてた。」


「お前がボーっとするなんて珍しいな。なんかあったか?」


「いや何でもない」


入学式の前に案内された教室でその人とであった。

なんと、俺の前の席にその人は座っていた。

ちなみに陽介とはクラスが違った。三春とも違った。


「ねぇねぇ、君、名前なんていうの?」


「小鳥遊遥斗だよよろしくね。」


「わたしは瀬田陽香、こちらこそよろしくね!」


彼女の名前は陽香というらしい。


「ねぇねぇ、陽香はなんでこの学校を選んだの?」


「う~ん、楽しそうだったから!」


「なるほどね。たしかにこの学校イベントとか豊富だしね。」


そう、この学校体育祭は2日間かけて行うし文化祭に関しては1週間も使って大々的にやる。

しかも文化祭の前の週からは全日程が文化祭準備に当てられるほどだ。

さらに細々したイベントを含めれば年間15個くらいある。


「そういう遥斗なんでこの学校を選んだの?」


「俺は近かったからかな」

この学校には家からとほ5分で登校することができる。


「あ、それ人生で一回は言ってみたいセリフ」


そんなたわいのない話をしていると続々と教室に新入生が入ってきた。

どうやらみんな緊張しているようだ。

そりゃそうだ。初めての学校で初めてのメンバーと顔合わせだ。

まるで生まれたての赤ちゃんになったような気分で登校してきているのだろう。

かくゆう俺も少しは緊張していた。知り合いが二人いたから皆よりはましだったろうけど...

隣の席には男子が座った。


「ねぇ、君。名前なんていうの」


「樋口翠っていうよ。よろしくね。」


「俺は小鳥遊遥斗。よろしく!」


「私は瀬田陽香。よろしくね。」


お互い自己紹介をしていると担任になる先生が入ってきた。


「おーいみんな。一度席にすわってくれー」

先生が声をかけるとわいわいしていた教室も急に静かになった。


「全員いるなー」

いや、一人いない。翠じゃない方の俺の隣の席の人がいない。


「一人いないな。初日から遅刻かよ。まぁいいや。とりあえず先生の自己紹介をー」


「すいません。遅れましたー。」

小柄な女子が走って教室に入ってきた。


「おいおい、初日から遅刻かよ...」


「すいません。目覚ましかけ忘れてました。」


「まぁいい、とりあえず席に座れ。」


「はーい。」


「で、ええっと自己紹介だな。先生は石原大地っていいます。これから1年間よろしくな。

ってことで入学式までまだ時間があるから各自名簿番号1番から自己紹介していってくれ。」


一人一人自己紹介が始まった。

ついに隣の遅刻してきた女子の番になった。


「今日遅刻してきました。須本葵っていいます。

今日は遅刻しちゃったけどこれから気を付けるのでみなさん仲良くしてください。よろしくお願いします。」


彼女の自己紹介は中々に印象付けられた。担任も苦笑いしていた。

数人の自己紹介を挟んで陽香の番だ


「初めまして。瀬田陽香っていいます。趣味はショッピングで家では猫を2匹飼っています。

これから1年間いろいろあると思うけど仲良くしてくれたらうれしいです。

よろしくお願いします。」


陽香の自己紹介は葵以上に印象が強かった。彼女の整った容姿に可愛らしい立ち振る舞いで見る人全員を引き付けた。きっと彼女はこれからクラスの人気者になるだろう。

ところで、彼女のあとの自己紹介はハードルが高いのだがなんとかしてくれないだろうか。


「みんな、はじめまして小鳥遊遥斗といいます。家が近いからこの学校をえらびました」


「あはははは」


「徒歩5分で家に着くので学校帰りに家でみんなで遊ぼうぜ てことでよろしくお願いしまーす。」

なんとかなった。

また数人を挟むと次は翠の番だ


「樋口翠っていいます。さっきの遥斗とは違って家から学校までは電車で1時間くらいかかります。

登下校めっちゃたいへんです。なんであんまり家には呼べないかも…

でも学校で仲良くしてくれるとうれしいです。よろしくお願いします。」

なぜか翠の後から自己紹介で登校時間を言うようになった


「そんなわけでこれから1年間このクラスでやっていくからよろしくな。ちなみに先生はだいたい電車で

10分くらいのところに住んでいる」

先生までこのネタにのってくれた。

かなり愉快な先生らしい。


「そろそろ入学式が始まるから移動するぞ」


先生について入学式が行われる体育館まで行くことになった。

案の定陽香は移動中に男女問わずいろんな人に話しかけられていた。

かくゆう俺も結構話しかけられた。


「疲れた…」

体育館につくやいなや陽香がくたびれた表情で言った。


「いろんな人に一気に話しかけてもう頭混乱するし、中にはプライベートなこと聞いてくる子もいるし、

なんか、すごい疲れた」


「ははは、陽香すごい人気だね」


「人と話すのは結構好きだったんだけど、一気に嫌いになりそう。

人気者もつらいね。」


「自分でいうんだ」


「客観的に見てもそういうのはなんとなくわかるしね。君も言ってたし。

ところで遥斗もかなり声をかけられてなかった?」


「まぁね、ほんと疲れるよ」


「はは、お疲れさん」


「そっちもお疲れさん」

なんか陽香と話していると周りから殺気がとんできたのは気のせいだろうか。


「えーみなさんご入学、誠におめでとうございます。」

そんなこんなで話していると校長の話がはじまった。内容はほとんど覚えていない。


「長かった」

教室に戻る途中にたまたまあった三春と話しながら戻った。


「ほんと長かったよね。中学の卒業式でもあんなに長くなかったよ」


「リアルに15分くらい喋ってたんじゃなの。よくあんなに喋る内容は思いつくよな」


「あれ毎年してるんでしょ、校長もある意味大変なのかもね」


「そう思ったら少し同情できてしまうの、なんかいやだな…」


「あはは」


「じゃあ俺教室ここだから、また後で。」


「うん、じゃんね。」

.

.

.


「みんな入学式お疲れさん、校長の話長かっただろ」


「おい、教師がそれ言うんかい」


「だって毎年あんな長話聞かされるんだぜ。しかも毎年同じ内容だし。いやにもなるわ」

うわぁ、毎年同じ内容って、絶対内容考えてないやん。さっき同情したの損した気分


「校長への愚痴はここまでにしといてとりあえず今日はここまでにしとくか。初日でみんなも疲れただろうしな。今日はもう帰っていいぞ。もし残るなら6時までな。で、一番最後に教室出る人が鍵をもって来てくれ。それじゃあな。俺は職員室にいるからなんか用があったら来てくれ。ほなまた明日。」

.

.

.


「結構楽しそうなクラスだね」


「そうだな、教師があれなのは少し心配だけど」


「あはは、たしかにね」

終礼後も陽香や翠と話をしていた。


「ねね、君たち、一体何の話をしてるんだい」

急に新しい声がした


「誰だ?」


「誰だとはひどいな、隣の席の葵だよ」

話しかけてきたのは葵だった


「あぁ、遅刻してきた」

翠がぶっこんだ


「うるさいな~、あれは今日だけ!明日からはちゃんとくるもん」

ほっぺを膨らませていった。どうやら感情表現が豊からしい


「まぁいいや、で、なんの話してたの?」


「あぁ、これからのクラスのこととかだよ」


「へ~私も混ざっていい?なにぶん遅刻したもんで友達作りのスタートダッシュに失敗してね」


「もちろんいいよ」


「やった!」


どうやら愉快な1年間になりそうだ










これ実は深夜に書いたんですよね。なんで誤字が結構あるかも…

もしあったら誤字報告でおしえてくだせぇ。

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