ハマナスは大輪の薔薇となり海辺の朝顔は青に染まる
題名は長いですが(花言葉に掛けてます)短い物語なので
詩のテイストにいたしました。
灯を落としてキャンドルの炎が揺れる中…
お決まりのスローナンバー
ある者はピッタリと…ある者は手探りで…
自分たちのピースを埋めていく
ややもすれば宵闇にまぎれそうな人陰たちの中、
ひときわ目を惹く
白い薄手のガウンの中の
色鮮やかなビキニ
その上を
ハニーブラウンのロングウェーブが蠱惑的に零れている
そして彼女は…
男の肩を手で舐めながら
曲に合わせてゆっくりと揺れ
髪を
そしてビキニの先を
男の胸になじませてゆく
どこかの唄のような
こんな光景に
目を、心を奪われるとは…
思いもよらなかった。
目の前のマリブサーフのコリンズグラスに残された
ピンクフレイズのキス
花束を持ち去られた花瓶の中に残されるのは
涙の水ばかり
「水揚げ」された花束の
露わになった切り口から
その蜜が差される事は
もう
二度と無いのだろう
私は女だから
愛しい彼女を
男から奪い取る事はしない
やってはいけない
私は女だから
今夜、独り寝の枕を
涙で濡らそう
朝の通勤電車の中、大滝詠一様を聴いていて思い付きました(^^;)
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