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第30話:素材集めが捗る

 村の中を視察(主にフィギュアの配置をチェックさせられている)で歩いているときだった。


「おい、貴様ぁ~もっとナデナデしろぉ~」

「わ、わかったから少し離れようね」

 

 相変わらず、裸で過ごさせられているわけだが、〔ジェットブラック〕は人目を盗んで俺にくっついてくるようになった。

 暗殺者の影も形もなく、ふにゃふにゃしていた。

 だが、それをルージュが見逃すはずもない。

 ズダダダダ! っとどこからか走ってきた。

 すごい勢いで〔ジェットブラック〕を引き剥がす。

 

「何をするのだ~今良いところなのにぃ~」

「働かない者はここにいる資格はございません」


 ルージュは凍てつくような瞳で〔ジェットブラック〕を見ていた。

 ピキピキしまくっている。


「そんなに硬いことを言うなよ~我が悲しくなるだろうが~」

「さて、すぐに分解の準備を始めましょう」

「ほ、ほら、〔ジェットブラック〕にも事情があるだろうからさ」


 俺が言った瞬間、ルージュが固まった。


「……ユチ様はやはりその者の味方をするのですね」

「そ、そうじゃなくてね」

「わかったわかった~素材を採ってくればいいんだろ~」


 〔ジェットブラック〕はよっこいしょと立ち上がる。

 そのまま、荒れ地の方に歩き出した。


「あれ? どこ行くの?」

「……ユチ様はあの者と離れるのがイヤだと?」

「そ、そうじゃなくてね。単純に疑問に思ったというか何というか……」

「荒れ地のモンスターを狩って、適当に素材を集めてくるのだ~」


 瘴気の影響なのか、荒れ地のモンスターは結構強いヤツらが揃っている。

 一人で討伐に行くなんて無茶だ。


「いくら手練れの暗殺者でも一人で行くのは危ないんじゃないの? 念のため、ルージュに付いて行ってもらったら……」

「……ユチ様は必ずあの者の味方をなさいますね」

「あ、いや、そうではなくて……単純に心配になったというか……」


 どう転んでもルージュの機嫌が悪くなってしまうのだが。

 そんなやり取りをしているうちに、〔ジェットブラック〕は荒れ地まで行ってしまった。

 

「あっ、行っちゃった」

「どうぞ天国まで行ってきてくださいませ。戻って来なくて良いですからね」

「ほら、そういうこと言うと可哀想だから」

「……またユチ様はあの者の味方をするのですね」

「そ、そうじゃないのよね……」


 必死にルージュをなだめていると、すぐに〔ジェットブラック〕が帰ってきた。

 両手にどっさりと素材を抱えている。


「え、もう帰ってきたの? はや」

「素材集めなんて何年振りかと思ったぞ~」

「ふむ、私めの目は誤魔化せませんよ。少しでもいい加減な素材があったら追い出しますからね」


 〔ジェットブラック〕が持ってきた素材は、とんでもないレア物ばかりだった。



<ギガントタイガーの爪>

レア度:★8

 Aランクモンスター、ギガントタイガーの爪。加工なしで武器として扱えるほど鋭い。ギガントタイガーは必ず3匹以上の群れで行動する。討伐には最大限の注意が必要。


<マグマダケ>

レア度:★7

 火山などの灼熱地帯に生息するキノコ。独特な辛みがあり、「まるでマグマを食べているみたいだ」と世界中の美食家から好まれている。その入手難易度の高さから世界的に供給が足りていない。


<アンバー蜂の大結晶>

レア度:★8

 アンバー蜂とは集めた蜜を宝石のように凝縮できる蜂。その巣にある大きな結晶。琥珀のような柔らかい色合いだが、宝石類より希少性が著しく高い。この結晶のネックレスを着けていると、どんな恋も成就すると言い伝えがある。


<ダークユニコーンの一本角>

レア度:★9

 Sランクモンスター、ダークユニコーンの額に生えている長い角。細かく砕き煎じて飲むと、一定期間モンスターから認識されなくなる。戦闘クエストでも採取クエストでも汎用性が高い。


<マイアズムドラゴンの眼玉>

レア度:★10

 瘴気を喰らう古龍マイアズムドラゴンの眼球が、宝石のように凝固した物。マイアズムドラゴンは瘴気まみれだが、弱点となる逆鱗を一撃で破壊した時だけ眼球が透明な宝石となる。世界でも数少ない最高級の宝物。



「す、すげえ素材の山だな。しかも、モンスターの部位だけじゃなくてキノコとかもあるし」


 さすがは名の知れた暗殺者だ。

 モンスターの討伐だけじゃなく、採取方面も得意らしい。


「どうだ~恐れ入ったか~? ほれほれ、悔しいだろう」

「ぐっ……」


 ルージュは厳しい顔で〔ジェットブラック〕を睨む。


「さて、お邪魔虫はいなくなってもらうとして、貴様は我の相手をしろ~」

「あ、いや、そういうわけには……」


 〔ジェットブラック〕はベタベタしまくってくるので、ルージュもピキりまくっている。

 ど、どうすればいい。


「やはり、人形より本物の方が良いではないか~」


 スリスリ俺の体を撫でまわしてくる。

 

「離れなさい。このクソ暗殺者が」

「何をする~邪魔するなぁ~」

 

 ルージュがべりっと引き剥がす。

 これもまたお馴染みの光景になりつつあった。


「と、ところで、〔ジェットブラック〕には本名とかあるのか?」


 漆黒の暗殺者〔ジェットブラック〕は呼び名だよな。

 いや、名前を捨ててる可能性もありそうだ。


「あるに決まってるだろ~」

「へ、へぇ~、なんて名前?」

「我の名前はクデレだっつ~の~」

「ふ、ふ~ん、クデレね」

 

 こんなナリでも本当は暗殺者なんだなぁ。

 父親が依頼したってマジか。

 どこまで嫌われているんだ。

 というか、彼らは生きてるのか?

 瘴気があんなに集まっていたら、王様たちも黙ってはいない気がするが。

 まぁ、さすがにもう嫌がらせはしてこないだろ、さすがにね。

お忙しい中読んでくれて本当にありがとうございます


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