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第16話:瘴気の大本を探る

「さあ、ユチ様。まだまだこれからでございますよ」

「い、いや、もうずいぶんと時間が経っているような気がするのだが……」


 相変わらず、俺はルージュによる卑猥なマッサージの餌食になっていた。

 無論、身につけているのはパンツのみだ。

 どう頑張っても、毎回毎回半裸にされちまう。


「せ、せめて、特製オイルとその手つきはやめてくれないだろうか……」

「お断りいたします。無理な注文でございます」


 ルージュにピシリと断られてしまった。

 前から知っていたが、彼女は結構意思が強いタイプなのだ。

 こうなったら、自然に飽きるのを待つしない。

 と言っても、せいぜい一週間くらいで飽きるだろうしな。

 気長に待つだけだ。


「それにしても、瘴気たちはどこから来るんだろう?」

「私めも気になっておりました」


 俺が村を聖域化する度、瘴気は浄化されて消えていく。

 だが、しばらくすると、どこからか新しい瘴気がやってくるのだ。

 聖域化のスキルもパワーアップしたようで、以前より持続力が伸びていた。 

 だから、ほっとけば勝手に消えちまうのだが、やっぱり気になっていた。


「領民たちはみんな良い人だから、邪な心に引き寄せられているとは考えにくいけど」

「どこかに吹き出し口のような物があるのでしょうか」

「なるほど……それはあり得るな。だとすると、もう一度領地を詳しく探した方が良いな」


 そんなことを話していると、ソロモンがやってきた。


「生き神様、そんな渋い顔をしてどうされましたかな?」

「ええ、瘴気がどこから来るのか考えてまして……」


 ソロモンさんも一緒に考え出した。

 やがて、ポンッ! と手を叩いた。


「そうじゃ! おそらく、村で一番大きな木が原因かと思いますじゃ」

「一番大きな木……ですか?」

「詳しく教えてくださいませ」

「実際に見た方が早いですじゃ! 生き神様、さっそく行きましょうぞ!」

「だ、だから、服を……!」

「ユチ様はそのままで素敵でございます」

「お願いだから、ちょっ、待っ」


 結局、半裸で連行される。

 諸々諦めてソロモンさんについていく。

 

「いつ見ても、生き神様のお身体は神々しいな」

「ああ、涙が出るほど素晴らしいよ。もはや、見ているだけで癒されるようだ」

「あのぬらりとした質感がたまんねえや」


 俺がほぼ全裸で歩き回ることも、すっかり定着してしまった。

 この辺りもいずれどうにかしないとな。

 最近に至っては、来客にも裸で対応することが多い気がする。

 オーガスト王国の王女様とか来たら大変だぞ。

 まぁ、絶対にあり得ないけど。

 アタマリたちはと言うと、毎日村で汗を流して働いていた。


「おい、お前ら! 仕事があるって最高だな! 俺なんか毎日幸せだよ!」


 彼らは自作した鍛冶場では、アタマリが槌を振るいながら泣いている。

 部下たちも涙を流していた。


「頭の言う通りでさ! 働くのがこんなに素晴らしいことなんて、ユチ様にお会いするまで知らなかったぜ!」

「これが生きがいって言うんだろうな! ユチ様に出会ったおかげで生きる意味が見つかったぞ!」

「ああ、なんて幸せな生活なんだ! 俺は一生ここに住み続けるぞ! デサーレチで存分に仕事をするんだ!」


 彼らの服装や見た目もめっちゃくちゃ変わっていた。

 髪型は清潔そうな短髪になり、衣服は動きやすい鍛冶師みたいな格好になっていた。

 どうやら、領民たちが散髪したり服を分けてあげたらしい。

 凶悪な雰囲気は消え去り、むしろ爽やかなキラキラエフェクトが出ている。

 どこからどう見ても、立派な鍛冶職人たちだった。


「そのうち、俺たちが迷惑をかけた人たちへ謝りに行かねえとな! お前らもそう思うだろ!?」


 アタマリが額の汗を拭き、部下たちに話しかける。


「おっしゃる通り! 俺たちは心を入れ替えたんだ! これからは真面目に真剣にユチ様、人様のために働くぜ!」

「今になって思えば、なんで盗賊なんかやっていたんだろう!? 恥ずかしくてしょうがねえや!」

「盗んだ宝も全部返して、壊した倉庫やら金庫やらも全部直しに行くぞ! ああ、今から楽しみになってきた!」

 

 デサーレチに来た時とは想像もつかない変化だ。

 彼らがこんなに真面目になるなんてなぁ。

 人間変われば変わるもんだ。

 いずれはデスマインで採れた鉱石の加工もやりたいと言っている。


「ユチ様がいらっしゃったぞ! 礼っ!」

「「ユチ様! 我々に生きがいのある仕事を与えてくださり、誠にありがとうございます! 未来永劫、ユチ様のために尽くします!」」


 例のごとく、直立不動の直角お辞儀で挨拶された。

 彼らは芸術品のように規則正しく並んでいる。

 むしろ、こっちが恐縮するほどだった。


「いや、だから、そんなにしなくていいから……」

「永遠に崇め続けなさい」

「「はいっ!」」


 彼らのおかげで、村の建物はどんどん立派に豪華になっていった。

 掘っ立て小屋みたいだったのが、今や王都顔負けの家並みだ。

 デサーレチは元々広いので、みんな大きな平屋に住んでいる。

 俺の家に至っては……もはや宮殿のようになりつつあった。

 今まで住んでたところでいい、と言ったんだが、どうしてもやらせてほしいとのことだった。

 

「ユチ様! 仕事が遅くて申し訳ございません! ユチ様のお屋敷は、村で一番最高の家にいたしますから! もう少しだけお待ちください! お前ら、気合入れていけよ!」

「「はいっ!」」


 まだ工事中だが、全容がなんとなく見える。

 横長の平屋みたいで、適度なとんがり屋根がセンス良く配置されている。

 屋敷というか、もはや小さな城だな。 

 近くだと全体が見えないくらいだ。


「アタマリたちは意外と美的センスもあったんだなぁ。というか、村に来てからそんなに経っていないのに、ここまでできるってすごいじゃないか」

「襲って来た時からは想像もつきませんね」


 そのうち、大樹が見えてきた。

 遠目からでも瘴気が噴き出しているのがわかる。

 

「生き神様なら、きっとあの樹も浄化できるはずじゃよ」

「ユチ様、どうぞ御業を見せてくださいませ」


 俺たちの前にある樹はとても大きい。

 その分、瘴気もたくさんあった。

 ここを浄化すれば、村全体も安心だろう。

 さてさて、最後の瘴気退治になるかもしれんな。

お忙しいところ読んでくれて本当にありがとうございます!!!


『読者の皆様へ、青空あかなから“切実に大切な”お願いでございます』


皆様のおかげで表紙近くまでこれました!

ありがとうございます!

夢の表紙まであともう少し……本当にあともう少しです!

どうか、どうか、皆様の評価とブクマで応援のほど何卒何卒よろしくお願いします!!: ( ;´꒳`;):


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