『理想郷、または、深層の回路』・・・『詩の群れ』から
『理想郷、または、深層の回路』・・・『詩の群れ』から
㈠
自己の理想郷というものが、あるだろうな、だろうだ。
だろう、しかし、それは、本質的に、本当に遠いものだよ。
成程な、どうだろう、心の源泉のおいて、思想はまた、格別だろうか。
だろ、不自然なイメージの理想郷よりは、よっぽど簡単な現実のほうが、適切かもしれないな。
㈡
余り、自分を追い詰めるなよ、自己にも限界があるだろうからな。
だろうか、だろうな、深層の、フロイトの話を思い出していたんだ、濁色の。
そうか、様々な要因があって、今の自己があるんだろ。
だろうだ、何を言いたいのか分からないんだよ、俺もお前も。
㈢
そうさ、我々は、理想郷、または、深層の回路で、生きて行くんだよ、だろうだ。
そうだろう、意識の回復、その回路は、確かに最重要だよ、だろうだ。