隠密廻り
暮六つ前の江戸の町は、家路を急ぐ人々で活気に満ちている。気を抜くと、人混みに紛れて、三好先生の姿も数馬さんの姿も見失いそうだ。両方とも目で追うのは無理だ。数馬さん一人に絞ろう。見たところ、江戸の成人男性の平均身長は、五尺五寸で、私と同じくらいだ。数馬さんは上背があるから、多少距離が離れても見失いにくい。
数馬さんは、藍色の小袖と小袴という、いつものいでたちだ。荷物は持っておらず、身ひとつだ。傍目には、呑気に食べ物屋などを覗き込みながら、あてもなく歩いているように見える。ときどき、知り合いに声をかけられて、笑顔で挨拶を返している。だが、その合間合間に三好先生の後ろ姿へと視線を遣り、その姿を追っているのがわかる。私以外には数馬さんを追っているような者はいなさそうだ。だいたい十間くらいの距離をあけて、数馬さんのあとをつける。
十町ほど進んだところで、数馬さんは飯屋の角を左に曲がり、大通りから姿を消した。私も、何食わぬ顔をして、数馬さんが曲がった角から少し頭を出してしゃがみこみ、草鞋の鼻緒を直すふりをしながら数馬さんの姿を追う。大通りから一本脇道に入ったが、この通りはまだ人が多い。数馬さんの背と――そのまた先には、三好先生の後ろ姿が見えた。
それから三回ばかり角を曲がり、周りはいつのまにか武家地――武士の居住区になっていた。屋敷の敷地がそれなりに広いから、下級武士ってことはないな。訳もわからず数馬さんの後を追っているので、土地勘がない私には、どこがどこだかわからん。そういや、地図を買わなきゃ、って昨日の晩も思っていたんだよなあ。秋月先生の道場に行ったせいで、すっかり忘れていたぞ、いかんいかん。
それにしても、三好先生はいったい、どこに向かっているんだろう。まもなく、暮六つの鐘がなるころだ。三好先生は提灯を持っていない。おそらく、あたりがまだ明るいうちに目的地につく心づもりのはずだ。
このあたりに来ると、人通りはほとんどない。町人で賑わう通りならば、日が暮れても飯屋や辻売りが開いているから、人通りが絶えることはない。だが武家地までくると、閑静な高級住宅地、という趣である。数馬さんも、三好先生に気づかれぬよう、塀などの陰に身を隠しながら慎重に後を追っている。ふむふむ、尾行自体には慣れているな。
そのとき――前触れもなく、張り詰めたような殺気があたりに満ちた。
狙われているのは――三好先生だ。
私がそう感じたのと同時に、数馬さんが塀の影から飛び出し、弓から放たれた矢のような勢いで駆けだした。
三好先生の前に、抜き身を手にした頭巾の侍が迫る。物陰に潜んで三好先生を待ち伏せしていたに違いない。
賊が抜き身を振りかぶり、殺意のこもった刃が夕暮れの残照を反射し、赤く輝く。
三好先生と私の距離は二十間。この距離だと、手裏剣を放っても届かない。だめだ、間に合わない。
頭巾の男が三好先生に向けて凶刃を振り下ろすのを見て、私が歯噛みした刹那――賊と三好先生から四間ほどの距離まで近づいた数馬さんが、右腕を振りかぶり、手に握った礫を賊にめがけて投げつけた。至近距離で数馬さんが放った礫は、吸い込まれるように賊のこめかみに当たり、賊は思わず抜き身を取り落とし、頭を両手で押さえた。
頭巾の男に斬られたのだろうか、三好先生も
「あっ」
と悲鳴をあげて、その場に崩れおちた。遠目だったが、数馬さんが投げた礫のおかげで斬撃の軌道が逸れたし、間合いも外れていた。おそらく、致命傷はまぬがれたはずだ。
「先生!」
そう叫びながら、数馬さんが三好先生に駆け寄る。
数馬さんは、油断なく頭巾の侍に目を配りながら、三好先生を助け起こした。斬られたのは右腕だ。抱き起した数馬さんの手が、三好先生の血で赤く染まるのが見えた。
「おのれぇ!」
頭巾の侍は、怒声を発しながら刀を拾い上げた。所詮、小さな礫がこめかみに当たっただけだ。相手の戦闘力を削ぐには至っていない。数馬さんは、三好先生を背にかばいつつ、無手で構える。
数馬さんは丸腰だ。医者は、仮に武士以外の出であっても脇差を持つことが許されているが、数馬さんはそれすら持っていない。相手はそれなりの遣い手だし、手傷を負った三好先生をかばいながらの戦いでは、いかにも分が悪い。
頭巾の侍が、二人に襲い掛かり、激しい斬撃を繰り出す。それを、数馬さんは紙一重でかわしていた。かわしながら、巧みに三好先生から距離をとり、侍を引き離す。だが、かわすばかりで、反撃の糸口は掴みかねているのが遠目にもわかる。
でも――無手で、しかも人をかばいながら、あの侍の斬撃をしのぐとは、やはり数馬さんは並の腕ではないぞ。
だが、こうする間にも、三好先生の右腕から流れ出る血が、三好先生の着物に赤黒い染みをつくり、それがどんどん広がっているのが見える。数馬さんはその様子を一瞥し、唇を噛みしめた。きっと早く血止めをしたくて気が気でないのだろう。だが、頭巾の侍の凶刃が、それを阻んでいた。
頭巾の侍と、数馬さんに気取られぬように注意しながら、私も三人と距離を詰める。よし、と。ここまで近づけば、なんとかなるぜ。
懐から棒手裏剣を取り出し、抜き身を振りかぶった侍の右手にむけて放つ。手裏剣は狙いたがわず賊の右拳にあたり、拳の骨を砕いた。
言葉で言い表せぬ叫び声をあげて、頭巾の侍は再び刀を取り落とし、そのまま地に膝をつき、右拳を抱えてうずくまった。
突然の出来事に、数馬さんはさすがに呆気にとられ、あたりを見渡した。だが、身を潜めたままの私の気配には気づかないようだ。数馬さんは合点がいかないような表情だったが、危険はないと判断したのだろう。三好先生に駆け寄り、首で脈をとったあと、懐から手ぬぐいを取り出し、手早く血止めの処置を始めた
右手を封じられた頭巾の侍は、うめき声をあげながら立ち上がり、震える左手で刀を鞘に納めながら、その場を走り去った。数馬さんは、はっとした表情で立ち上がり、侍を追いかけようとしたが、三好先生の蒼白な顔を見て、またしゃがみこんだ。三好先生をその場に置いていくわけにもいかず、追跡をあきらめたようだ。
たぶん、数馬さんは、このまま三好先生を養生所に連れて帰るだろう。侍を追跡するのは、こっちで引き受けたよ。
手負いの侍は、人目を気にするような素振りを見せながら、武家地の奥へと走っていき――ある大きな屋敷の通用口を叩いた。
一呼吸置いて通用口の門が開き、侍はその中へ入っていく。
うーん、ここはいったい、誰の屋敷だろう。テレビ時代劇だと、だいたい門に表札がかかっているのだけど、さすがに現実世界の江戸では、そんな親切なものはない。
とりあえず、忍び込むしかないよね。
懐から藍色の布を取り出し、頭に巻き付ける。まあ、相手が誰にせよ、人様の屋敷に忍び込むというのは明らかに犯罪行為である。まだ江戸に来て二日目だけれども、江戸では女の武芸者は希少種らしいから、ゆくゆくは女で剣を遣う、というだけで私だと特定されてしまいそうだ。うーむ、困ったことだ。
とにかく、女であることは絶対にばれちゃいけない。
屋敷の塀に耳をあてて、向こう側に人の気配がないことを確認し、軽く膝をたわませて跳躍する。ふわりと塀の向こう側に着地し、あたりに目を配る。
里を出るときに、長から言われたことがある。江戸では、できるだけ秘術や神気を使わないこと――それが長からの指示だ。今、塀を飛び越えたのも、私の素の跳躍力だ。名倉や戸張の忍び連中よりも、ちょっといい程度かな。里の男衆は、素の状態でももっと跳べるよ。
秘術を使うな、という長の指示の理由は、こうだ。
老中村上主膳の手の者には、秘術を使うだけで桐生の里の出、と見破られる可能性がある。村上主膳を政治の表舞台から失脚させるのが、桐生の一族の狙いだ。桐生の者が江戸に潜入しているというのは、気取られないほうがいい。
それに――桐生一族の女の生き血が不老不死の妙薬、なんてデマを、村上主膳はいまだに信じている。私は一族の血は引いていないけれども、桐生の里の出で秘術を使える、ってことは、村上主膳の一味からすると『一族の女』というくくりになってしまうわけだ。万が一私が敵の手に落ちてしまった日には、死ぬよりもひどい目に合うのが目に見えている。くわばら、くわばら。三次さんも、とんだことをしてくれたもんだ。
さて、さっきの男の行方を探すとするか。
外はすっかり日も暮れて、赤い下弦の月が夜空に浮かぶ。塀を乗り越えたあとは、ほんのりと赤い闇に紛れて屋敷の外側を探る。人の気配のないところから屋敷内に侵入し、天井裏から屋敷内を探ることにしよう。
まあ、一番の問題としてはだな――私は、こういう武家屋敷の構造を、よく知らないのだよ。桐生の里にいたときに、五ノ井で探索の任についたことは何度もあったけれど、あのときは敵の忍びの連中がつなぎに使っている宿とか飯屋に忍び込むのが、せいぜいだったもの。こういう上級武士のものと思われる屋敷は初体験である。
土間からは、飯炊き女の笑い声が聞こえてくる、その隣の部屋からは、使用人が賭け事に興じているような様子だ。そのまた隣の部屋は、空いているな。
そっと部屋に入り込み、腹に巻いたさらしの間から、忍び道具を取り出す。壁に苦無を打ち込んで足場にしながら壁をのぼり、錣で天井板に切れ目をいれて外して、と。
よし、外れたぞ。体ひとつがようやく入るくらいの正方形の穴が、ぽっかりと口を開く。その穴の縁に手をかけて、足首のばねを使ってのびあがり、音もなく天井裏に這い上がる。
苦無も錣も、弥助さん謹製の逸品だ。まあ、どこの忍びの一族も、こういった忍び道具は一族の中で自作しているものだけれども、弥助さんの道具はどれもこれも、使い心地が最高なのだ。天井板も、豆腐なみにサクサク切れるぜ。
さて、先ほどの頭巾の侍を探そう。おそらく、三好先生を殺めるのに失敗したから、命令した者に報告をしに行くはずだ。忍び歩きで天井裏を移動しながら。天井板の隙間から部屋の様子をうかがう。ここは使用人の部屋か。ええとこっちは、奥座敷っぽいな。ここじゃない。まあ、だいたい密談ってやつは、こういう下々の者がいる部屋から離れた座敷でこっそり話すのがお約束、ってもんで……
お! あちらのほうから、誰かが小声で叱責しているぞ。うん、きっとあれだ。
足音を忍ばせて、天井の梁を伝い歩く。さすが、上級武士の屋敷だな。梁もしっかりした木材を使っているし、普請もいい。こういう天井は、人ひとりくらい歩いたところで、ほとんど軋まない。忍びが定宿にしているような建物は、天井は軋むし、天井裏や床下は鳴子が張り巡らされていて侵入するにも気をつかう。それに、諸藩の江戸屋敷は、公儀の隠密が忍びこんでくるのを見越して、わざと軋みやすい天井にしてあると聞く。それと比べると、この屋敷は明らかに不用心だ。あまりにも容易く侵入できちゃったから、何かの罠なんじゃないか、って思うくらいだよ。
さて、ここがさきほど叱責する声がした部屋だ。天井板越しに、二人の男が声をひそめて話し合っているのが聞こえる。
天井板の隙間から覗こうとしたけれども、この部屋にかぎって天井板がぴっちり隙間なく張られており、部屋の様子が見えない。
「……それで、邪魔が入り、養生所の三好を仕留めそこなったというわけか。この痴れ者めが!」
叱責されているのは、さきほどの頭巾の侍だろう。
「されど、邪魔に入った男、あの男には見覚えがございます。あれは確か、養生所の若いほうの医者……」
頭巾の侍の声に、焦燥の色がみえる。
二人の話を聞きながら、錣を天井板の隙間にあてて、そっと引く。こうなったら、天井板の隙間をなんとか広げて、こいつらの顔を拝むこととしよう。天井の下にいる者たちの会話の呼吸に合わせて錣を引けば、天井板を削る音には気づかれない。最後の最後、引いた木くずが部屋の中に落ちる瞬間だけ、相手に気取られないように十分注意すれば大丈夫だろう。
「なに、医者だと? たかが医者が、剣でおぬしと対当にやりおうたというのか」
「いえ……それが……」
頭巾の男は、言い淀み、ごくりと唾を飲み込んだ。
「それが……その若い医者は、無手にございました」
なんとも言えぬ、沈黙があった。
「無手? 大原! おぬし、丸腰の相手に遅れをとったというのか!」
声をひそめるのも忘れ、相手の男の怒声が響く。ふむふむ、頭巾の男は大原という名か。
「い、いえ……それに、姿は見ませんでしたが、別の邪魔が入りまして。何者かが――おそらく手裏剣を放ち、拙者の右手はこのとおりにございます」
またもや、沈黙が広がる。
「黒田様、その医者も、拙者の右手に手傷を負わせた者も、並々ならぬ手練れ。ただの養生所の医者に、かようなことはできませぬ。もしや、黒田様や御老中様にたてつく者が、背後にいるのでは……」
老中は何人かいるが、村上主膳が権勢をふるう今、『御老中様』といえば村上主膳のことだ。この、頭巾の男――大原を使って三好先生を狙った、この黒田だという男も、村上主膳の一味か。
「なに? 御老中にたてつく者など――いや、もしやとは思うが……」
「何か、お心あたりが?」
「上柴が老中だった頃、町奉行所の市中隠密廻りとは別に、上柴直轄の江戸市中隠密廻りと、諸国隠密廻りがいた。上柴の命で動く犬どもだ」
父・冴木源次郎や、新八さんの主だった塚田千之助殿は、時の老中、上柴忠隆様配下の諸国隠密廻りだった。でも、江戸市中隠密廻りってのは初耳だ。ひょっとして、あれかい。『死して屍、拾う者なし』がキャッチフレーズの、あの番組みたいなもんかい。むむむ、なんだかときめきを抑えられぬ。ああ、だめだこりゃ。テレビ時代劇ファンの血が騒いで、しょうがないや。
私がろくでもない想像に胸を高鳴らせている間にも、黒田の話は続く。
「上柴配下の江戸市中隠密廻りは、町奉行所が手を出せぬ、幕府要職や諸国の大名が絡んだ殺しや抜け荷などを、秘密裏に処理していたと聞く。上柴の時代は、病死という扱いで処理された幕府要職や諸国の江戸詰めが何人もいたが、実は上柴配下の江戸市中隠密廻りの手にかかり闇に葬られた、というのが、もっぱらの噂よ」
「なんと……あの、清廉潔白が裃を着ているような、と言われた上柴に、そのような子飼いが?」
大原が驚きの声を上げる。
――今の黒田の話が本当だとすると、江戸市中隠密廻りって人たちは、かなりの汚れ仕事を引き受けていたようだ。なかば粛清ともいえる荒事だが、きれいごとだけでは御政道は正せない。それに、悪事に手を染めた者を正規の手続きで裁くとすると、連座で親兄弟が腹を切らされかねないし、藩がおとりつぶしにでもなった日には、家臣の一族郎党が路頭に迷う。それならば、秘密裏に当事者のみを始末し、病死と発表したほうが、ましだろう。清廉潔白がうりの上柴様が、裏では手を汚していた理由は、私にもよく理解できる。
父は公儀のお役目についていた頃、相当危ない橋を渡ってきたらしい。九年前、父や彦佐爺と共に旅をしたときに、二人が敵の執拗な襲撃をこともなげに蹴散らした光景は、今でも目に焼き付いている。きっと、父たちはそういう日々をずっと送ってきたのだろう。
父たちは今も健在だが、塚田殿はお役目の途中で命を落とし、新八さんも片脚を失った。そういう、危険な任務であることを承知のうえで、父たちが上柴様に仕えていたのは、その人柄と政治手腕に心の底から惚れ込んでいたからだ。
江戸で隠密廻りの役目についていた人たちも、父と同じ気持ちで、荒事に手を染めていたんだろうか。
天井裏で私が聞き耳を立てているのも知らず、黒田の話は続く。
「十年前、上柴が死に、村上様が御老中になられた頃、上柴の犬のひとりが、養生所の見習い医者でいたときく。村上様の世になり、上柴の犬どもは一人残らず始末されたそうだが、もしやその生き残りかもしれぬ」
――数馬さんが、上柴様配下の隠密?
あまりのことに、思わず声が漏れ出そうになり、慌てて言葉を飲み込む。
数馬さんが見習い医者になったのは、十年前だった。それから一年くらいで江戸を飛び出した、って言ってたっけ。時期としては、上柴様が亡くなり、父が公儀のお役目を辞した時期と合致する。
上柴様配下の江戸市中隠密廻りは全員殺された、と黒田は言っているが、数馬さんはそれを生き延び、江戸を離れ身を隠していたのだろう。腕が立つのも、あの身のこなしも、粛清を生き延びただけのことはある。
だが、数馬さんは何のために、また江戸に戻ってきたんだろう。それに、また養生所の医者になるなんて、見つけてくれって言っているようなもんじゃないか。
数馬さんの謎がひとつ解けたけれども、行動の意図が読めない。ううむ、まだまだわからないことが多いぞ。
「黒田様、これからどういたしましょう?」
「うむ。上柴の犬が、今頃になってのこのこと出てきた理由はわからぬが、目障りなやつよ。すぐに手の者を差し向け、三好とともに始末せい」
「承知つかまつりました。これで、医者殺しもひとまずは終わりでございますな」
「ふふふ、養生所の若い医者を、三好や一連の医者殺しの下手人にでも見せかけて殺せば、一石二鳥であろう」
うわっ、出た! 悪事の種明かしを自慢げに語る悪役って、本当にいるんだ……
まあ、それを天井裏で盗み聞きしている私も、人のことを言えないが。某国民的時代劇のパーフェクトな密偵、風車の親分にでもなった気分だぜ。
いやいや、感動している場合じゃない。こいつらの顔を、ちょこっと拝むとするか。
気をよくした黒田が高笑いをしている隙に、天井板の継ぎ目を錣で広げきる。木くずがぱらぱらと床に舞い落ちるが、目論見どおり、黒田も大原もそれには気づかない。二人の顔をしっかりと目に焼きつけて、そっとその場を離れる。
一連の医者殺しは、この連中の仕組んだことだった。なぜ、そんなことをしているのか、その理由まではわからなかったけれども。
とにかく、数馬さんと三好先生の身が危ない。早く戻って、数馬さんに知らせなきゃ。




