序:長閑な田舎町、
初投稿です。直ぐに終わり(終わらせ)ます。
とある長閑な、田舎町。舗装されない道を、馬車が行く。地面の凹凸に合わせ、不規則に馬車が揺られる。
「すまんね〜、お客さん。」
男性…気のいい御者の明るく、だが、申し訳なさそうな声が、外から車内に木霊する。
「仕方ないですから。それより、こんな遠くまで私1人連れていただけて、感謝しかありません。」
帽子を目深に被った少年が、声変わり前のアルト声で朗らかに応じる。
「それなら何よりだが…ここははっきり言って、田畑と誰にでも優しい住民がいるくらい。」
「そうですね。確かに同じ距離ならば、西の都を目指した方が観光にはもってこいですね。」
観光には…と、男性が復唱する。
「…子供1人で観光以外…まさか家出!?いや、流刑!??」
焦る男性に、少年は明るく笑う。
「ちがいますよ〜、仕事です…って、あれ?乗る前に言いませんでしたっけ?私がーー王宮魔術士だって。」
さも当然のように、はっきりと、そして穏やかに堂々と言い放った少年の言葉だけが、車内で静かに響いた。
「あれ?御者さーん?」
「まじゅっ…おうきゅ…まじゅっ……!?」
「ぎょっ…御者さーん!?」
ガタガタと不規則に鳴る馬車の音と、男性のうわ言、そして少年の大声が田畑に響いた。
作品外の戯言を…
※魔術士
“士”と“師”って明確な区分無いんですね…
「教える立場ではない」と言う観点から、この作品では「魔術士」と明記します。
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キャラ作った時点で、キャラが勝手に動き出してしまうのでこれからどうなるかわかりません(ぉぃ
しばらく、お付き合いしていただければ幸いですm(_ _)m