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眠り猫なJKのいる教室(クラス)  作者: 山野カエル
1/9

第1話

初投稿です!よろしくお願いします。


長かったら1話目はてきとうに飛ばしちゃって下さい!


飛ばしてもたぶん話わかるので(笑)

私の高校生活は、これで良いんだろうか…、


って大抵の人は思ったことありますよね??



いえ、私は恵まれているんです…。


私の高校生活は驚くほど平和、というか眠気を誘うほど平和なんですから…。


恵まれてるのは分かっちゃいるんですけど。私、普通なんです。何も成し遂げちゃいない。



これでも、中学の頃は頑張りました。


公立中に行ったんだけど、友達もみんな地味だったし、やる事って、勉強か部活かくらいしかなくて、私の場合、まぁまぁ勉強だけ出来たんですよね。


テスト前にちょっと自宅で缶詰めになるだけで、気持ちいいほど成績が上がりました。


周りも秀才とか居なかったから、他人と自分を比べて、挫折した事とかも、無かったんですよね。



それで、中学2年生の秋。進路指導の先生に、いまの成績だったら、私立潮波学園高校の奨学生枠も狙えるんじゃない?と言われ、

私立!!奨学金!!(¥▽¥)

ってなった私は、猛勉強いたしました。

つーか他にやる事もなかったからなんだけどね。

教室でみんながバカ騒ぎしてる間、こっそり授業とは関係ない参考書ひらいて、ひたすら受験の為に内職する孤独な日々でした。


そして一年後には無事、奨学生の座を勝ち取って、残り少ない春を、他のみんなと同じくバカ騒ぎして過ごしたのでした。


しかし…。

いざ私立潮波学園に入学して知ったこと…、

それは

皆んな、男も女も、お金持ちだ!!


って事…。いや別に、みんな軒並み社長の息子とか重役の娘ってわけじゃ、ないですよ。勿論。っっでも!!我が家に比べたら遥かにお金持ちだった!!!!


だってそもそもウチはさ。母親がパートに出てるくらいなんだもん!私立の高校に行けたのは完全に奨学金のおかげ。それでも、応援してくれてたはずの母は、やれ「制服が高い」だの「教科書代がすさまじい」「定期代が…」「ブレザーなんでこんな値段なの…」って始終グチばかり。


お母さん。そのブレザー及び制服一式は、日本人なのに名前を全部カタカナで名乗っているような、世界的デザイナーの手になるものなのですよ…


私は、そうとは知らず、坊ちゃん嬢ちゃん校に迷いこんでしまった、あわれな子羊というわけだ!


それから、新しく出来た女友達は、今までとは180度ちがうタイプの女友達。


いわゆる、親から可愛いがられたお嬢さんタイプの子。


しかし意外と(って言ったら失礼だけど)、ウチのグループはみんな良い子ばっかで、人懐っこい元気系から、しっかりお姉さん系、可愛がられ妹系、真面目スポーツがんばる系まで色々いたけど。今までと違うのは、……みんなどこか自分に余裕がある!彼女たちには、私には無い何かが、歴然とあった……なんか、みんな優雅なのだ!


初めてみんなで遊びに行った日のことはよく憶えている。学校帰りに最寄り駅から電車に乗って、まあまあ(ひら)けた感じの、モールとかある駅まで来た。


服屋、本屋、雑貨屋、ゲーセンなど。

高校生らしく、何でも冷やかしたのだけれど。


…彼女らは、まじでポンポンと物を買う!びっくりだ!


私なんて、ゴハン食べに入ったパスタ屋ですら、超悩んだあげく、結局一番安いやつを選ぶのに…。



彼女らは、服でもCDでも、欲しくなったものは躊躇しない。その上に、たい焼き屋を見たらたい焼きを買い、あげく「足が疲れた」と言ってカフェに入る。


…その都度彼女らは、財布の中身を気にする素振りも見せないのだった!



服屋も、いつも行くような感じと違う。


なんか照明がいい感じに暗くて、商品がぜんぜん詰めっ詰めにされていない。ひらたい机みたいなとこにエッ?て思う量の商品がちょこ…って畳んである。


そして、めっちゃオサレで、人馴れしてて、遊んでそうで、めっちゃピアスあいてて、めっちゃグイグイくる店員さんが居る。

めっちゃトークで売り込んでくる。全然放っといてくれない…


…いつも行くGUとかしまむらとかと違いすぎる!話しかけようとしても店員見っからないんだから、補充とかしてて!商品は大量ストックが当たり前なんだから!


しかもなんでカフェとか入るんだろう??


マックとかじゃないの??入ってモスやわ!


なんか、買い物のあいだに休憩ぇ〜とか言って、


『お抹茶( なんか茶筅(ちゃせん)で泡立ててるっぽいやつ )と自家製わらび餅と黒胡麻アイスのプレート』


みたいなの、頼んでるし。。私がガキだった。。めちゃくちゃガキだったんだ!

彼女たちはこの年にして、既に小さな大人なんだ…。





…しかし、衝撃はいちおう過ぎた。ものすごい異文化でも、交わってれば、まぁまぁ馴れちゃうものだ。


私の資金力は、彼女らと比べものにならないので、彼女らが当たり前のように、しょっちゅう、どこどこ行こうよ〜!って誘ってくるのを、私だけ三回に一回くらいの割合で参加すれば、なんとか乗り切れそうだと分かった。


…まぁ、その出られなかった集まりの、楽しそうな写真を、タイムラインに上げられるのが地味に辛い、ってだけだ…。楽しそー!とか可愛い!とか、笑顔のスタンプとか押すけど、心では泣いているよ。。ただそれだけだ…。


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