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装填

#10「装填」/仙台市警・特殊捜査班・制圧2班

日本国/南東北州/仙台市/青葉区

2035年2月22日

「諸君、被疑者タンゴの配置を変えて、このシナリオをもう1度だ」

「了解」

 隊員の顔にも少し疲労が見え始めた。この間取りのシナリオは7度目だが、これでもまだ足りないくらいだ。

「公安と外事の依頼とはいえ、この間取りにばっかり慣れておけ、というのも妙な話ですね、班長」

 雨宮のバックアップとして、扉破壊役ドアブリーチャーとしてショットガンを振るう新人、小野寺が不思議そうな顔をする。

「ああ、上で何か掴んでいるのかもしれないが、どうしても下りてくる情報には限界があってな」

「雨宮の呪いじゃないッスか、班長?」

 軽口を叩いているが、風間の呼吸も上がり気味である。

「その説は否定したいところだが、どうにも否定するには状況証拠が不足しすぎているな」

 思わず肩をすくめてしまう。

「とにかく、我々は仙台市警の最後の砦であって、邪悪を払う銀の弾丸たれ、との年頭訓示通り、最善の努力を尽くすだけだ」

「了解」

「雨宮先輩、早く戻ってきませんかね……」

 いつも無駄口は叩かない、新人の望月もが、思わずぼやく。

「『仙台市警最悪の日』が更新されないことを祈ろう。さあ、装具を確認してくれ。入口Cのドア前に集合」

本編「シルバーバレット」へ続く。

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