〜旅立ちの壁〜
パッパ「いいかい?トッチィ。ウメさんは覚醒したんじゃなくて強化系の魔法で強くなったんだ。見てみろ!今のウメさんを!」
ウメさんは震えていた。
トッチィ「ウメさんごめんね。」
ウメ「モンスター怖かった…。」
パッパ「……」
ウメ「でもみんな助かって良かった。」
トッチィはニコッと笑顔になった。
ウメ「わしは行く!わしが魔王を倒すんじゃ!」
トッチィ「おばあちゃん。一緒に街を出よ!」
トッチィはおばあちゃんの両手をぎゅっと握った。
握った手がとても暖かかった。
パッパ「何言ってるんだよ!あのモンスターの群れみただろ!ほとんどの強者が魔王に辿り着く前に息絶える。」
トッチィ
「でもここで行動起こさないとウメさんは一生後悔すると思うんだ!」
パッパ「…でもなあ、トッチィの魔力が尽きたらゲームオーバーだぞ!それに普通の旅を続けられ程ウメさんは体力ないんだ!」
トッチィ「私強くなるから…!」
パッパ「だったら1人でウメさんの意志引き継いで行けよ!強化系の魔法でウメさんでなければならない理由ってどこにある!?他に強い奴にかければ良い話じゃないか!」
トッチィ「…でも!おばあちゅんがいなきゃ旅してる意味ないの!一週間後!絶対一緒に行くから!」
トッチィがどこかに走って行った。
パッパ「おい待てよ!」
(ったく…。年々モンスターが凶暴化してるのに…。今旅立つと完全に無駄死にだぞ…。なんとしてでも止めないとな)
〜戦士訓練所〜
ケンジ「お願いします!俺に…剣を教えて下さい…!」
イレバン「断る。帰りな!見習い戦士じゃ話にならん」
ケンジを相手にもされなかった。
イレバンに剣を構えるケンジ
(くそ…こうなったら…!)
戦士1「おい!お前バカな真似はやめろ!」
「はっはっは!面白い奴だな。戦っても良いが手加減出来ないぞ。反射的に切ってしまうからな。」
ケンジ「構うもんか…!」
イレバンにかかるケンジ
戦士2(あいつ死んだな)
〜老人ホームにて〜
チエ「冒険なんて、絶対ダメです!ウメさんが死にに行くようなもんですよ!」
ウメ「嫌じゃ!嫌じゃ!わし強くなれた!モンスター倒せる!」
チエ「もう知りません!」
〜トッチィ宅〜
(お母さん…私も一流の魔法使いになれるかな…)
「トッチィ!」
「お父さん!」
父「聞いたぞ!お前ウメさんと街を出るそうだな…」
トッチィ「ごめんなさい。お父さん」
父「こっちに来い…!」
トッチィ「………」
(この部屋は小さい頃からずっと入れなかったお母さんの部屋…!)
ガチャ
トッチィ「これは…!?」
大きな魔法陣が書かれている。
父「いつか旅立つと思っていた…。お前のお母さんは偉大な魔導師だったんだ…。」
トッチィ「お母さんは生きてるの!?」
父「…わからない、」
小さい頃抱っこをして貰った記憶を微かに思い出す。トッチィ(あの頃は幸せだったなあ…)
父「お前の冒険の役に立つかはわからないが、これからはこの部屋で修行しなさい。きっと何か得れるはずだ。」
父は静かに部屋を出た。
トッチィ「ありがとうお父さん」
母の部屋に入ると意識が飛びそうになるようだ。
それだけ魔力が満ちた空間である証拠だ。
果たしてトッチィとウメさんは無事街を出る事が出来るのか…?




