中学生 15才編 〜堕ちるとこまで〜
う〜ん
なんか予定して無かった話です。
話の進行上どうしとも入れとかないと…
楽しい夏休みはあっという間に終わり新しい季節が訪れようとしています。
この夏休みは本当におそらく人生で一番楽しかったっと言ってもいいくらい色々な事がありました。
地元の夏祭りでは全く知らない女の子から告られたり、初めて400MTのバイクを運転したり、後輩が絡まれては仕返しに行ったりと毎日が何かしらのイベントをしているようでいくら時間があっても足りないくらいでした。
そして夏休み明け初日の朝、部活もなく遅い時間に登校しようと用意していると、もうすでに諦めていると思っていた『おかん』がまさかの一言を言って来たのです。
「あんたっ!!学校に行くんやったら、その耳のやつ外していきや!!」
「はぁ〜?嫌じゃ!!」
「ほんなら行かんでよろし!!次いでにこの家からも出ていって!!」
まぁこんなやり取りがありまして……
残念な事にこの日を境に私も新たなスタートを切ることとなったのです。
〜15才編〜
それからの人生というもの最底辺に落ちるまでそう時間はかからなかったと思います。
頭の中ではしでかした事の重大さを分かってはいたが、夏休みの延長と勝手に都合の良い解釈をし、寝る所は野宿か友達の家を泊まり歩いたり、生活をする為のカツアゲや窃盗、スーパーの万引きなんかは、ほぼ毎日やっていたと思う…
それでも意地を張り、着替えや風呂に入りたくて、どうしても家に帰らないといけないときは朝8時くらいから自宅の玄関が見える隠れた場所でおかんが仕事に行くのをじっと待っていました。
因みに父親はこの時期、自分で興した事業が失敗し、約2000万円程の借金を負う羽目になり廃人と化していた。
そんな生活を1ヶ月位しているとマチャや元気も家出をし私と同じ自由気ままな生活をするようになった。
仲間が増えた私は調子にのり、自分は間違ってなかったとすら思い、ただ心残りは学校だったので平日の朝、制服に着替えて学校に行ってみました。
学校の正門を超えて中に入るとすぐに教師に見つかり生活指導室に連れていかれました。
少しすると私の担任とその他教師数名が中に入って来て…そこで行われたのは、私や家族、友達に至るまで全てを全否定!!罵声、罵倒を気が狂ったかのように繰り返し続けた挙げ句、私に許してやるから今ここで土下座しろとの事!!私は早く教室に行ってマーミの顔が見たかったので我慢に我慢を重ね、土下座はしなかったがちゃんと頭を下げてやる気を見せたが彼ら教師は応じてはくれず、そんなやり取りを繰り返す中、担任が口を開いた。許してやるから代わりに一つ条件がある…
その条件はお前の両親を学校に連れて来てお前と共にこの先生方の前で土下座をする事!!これが出来なければ学校に通わせない!!との事…
……公立のたいして優れてもいない田舎の学校ですよ……
あなたなら土下座しますか?
話を戻しましょう。
えぇ…切れましたよ!!
ものの見事に切れましたよ!!
漫画みたいにイスを投げましたよ!!
その瞬間、生活指導室の扉が開き数人の体育教師が飛び掛かって来て私を取り押さえました…
担任は私を見下ろして「せっかくのチャンスを棒にふりおってアホが!!」っとベタな悪党のセリフを吐いて生活指導室から去っていきました。
その日、私は初めて悔し涙を流しました。
そして、この出来事からまた1ヶ月が過ぎ、季節は文化祭シーズンになり、私達も我が校の文化祭を廻るべく色々な所に根回しをし、体育館で行われる歌の合唱と劇だけ見ることを許されました。
文化祭当日の朝、オオクボでマチャ、はいちゃん、勇が集まり…
…あれっ?元気が来ない…そう言えば寝坊するかも知れないから起こしに来てくれとか言っていたのを思い出し、元気を起こしに家まで行くと案の定寝てました。はいちゃんが「おいっ起きろ」と起こしてあげると元気がボソッと「しばくぞ」と…私は爆笑ですよ!起こしに来いというといて起こしたらしばくぞって!!
私が爆笑している傍らはいちゃんは元気をボコボコにしばきあげ完全に目が覚めた元気君は腫らした顔で文化祭に向かいました。
学校に着くと既に3年の劇が始まっており、私が一番見たかった劇がやっていました。
その劇とは私のクラスの劇でヒロインはマーミ…
しかもクライマックスはキスシーンがあるらしい…
役決めの時に全員一致で主役は私、ヒロインはマーミが選ばれたらしいが私が学校に来ないためイケメン君が選ばれた事…
最後のキスシーンで私とマーミのファーストキスを全校生徒に見せつけ、誰しもが認めるカップルになる事…
今頃後悔しても遅いのですが、なんかせつないですね!!
その後、マチャ、元気は学校に復学し、はいちゃんは英語教師をしばきあげ鑑別所送り、私は相変わらず誰かの家を泊まり歩く生活が続きます。
ぼちぼち頑張ります。