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自伝 〜Story〜  作者: 神道 龍也
12/18

中学生 12〜15才編 〜バスケ〜

「集〜合〜!!」


雲一つ無い鮮やかな透き通った空の下、部活の朝練が始まった…



〜12〜15才編〜



集まった1年は私を含めて15人!!その内の半数以上が小学校時代にミニバスをしていた経験者だ!!当然その中にはぐっさんやながちん、ホーリーにしげき、マチャ等、私の人生の大半を共にするメンバーが揃っていた。


そして練習〜

朝の練習メニューはいたって簡単♪


それはボールに慣れるだけ…ただひたすらボールを触るだけが私達に課せられた課題である!!


技術的な事は一切しない、シュート練習もなし、私は才能と言うものが皆無の人間なので必死にボールに慣れようと頑張った…

ミニバス組は退屈そうに指の上でくるくるボールを回したり、

バックチェンジやレッグスルー等の技をして遊んでいる。


(おいおい まじでカッコイイやんけ!俺もあんなふうに出来るようになるんかな?)


…正直な感想でした。


まるでボールが自分から手のひらに吸い付きに来ているような錯覚さえ覚えます。


そうこうしているうちに朝練も終わり学生としての1日が始まる。




ー放課後ー


朝とは違い2時間弱の練習時間〜本格的な練習の始まりである。


まず集合の掛け声のもと全員が集まり輪になって各練習メニューの発表、そしてキャプテンが


「○っ中〜ファイト!!」

私達が


「オ〜!!」


と掛け声をかけて練習開始!!


私達の練習メニューは基本の動き(ディフェンスの動き方)サイドステップやターン、その後にパスワーク、ドリブル、シュートの順番でメニューをこなしていく…

そしてあっと言う間に時間は過ぎ、長く思われた2時間弱は終わり、解散するときもキャプテンによる


「○っ中〜ファイト!!」

「オ〜!!」


で締めるのでした…



これまでゲーム以外に熱を入れた事の無かった私はある意味凄い充実感があったのを覚えています。



部活を初めてから約1ヶ月ほどたったある日、顧問の先生よりマイボールが配られた。マジックでA〜Oまで書かれたボールが手渡され、私のボールは『H』なんとエッチなボールである!!


…私はこういう引きだけはピカイチです。

かなりおちょくられて半泣きになりながら練習をしてました。



ー練習試合ー


初の試合相手は隣の学校で第4中学校

相手にとって不足無し!!

私は身長があったのでスタメンスタート!!

そして交代に交代を重ね全員が試合に出る頃には試合は終了し、結果は負け…


果たして試合と呼べる内容だったのかは不明だがそれなりに楽しめたと思います。


〜2年に上がる頃、全員の背番号が発表された


私の背番号は『5』そう副キャプテンの番号である。真面目に休まず練習に出た結果とも言える評価だった!!

因みにキャプテンはぐっさんです。


2年の夏が終わり、偉大なる先輩達は引退し、私とぐっさんで部活を自由に指揮出来るようになった。


これがまたハチャメチャで格闘バスケなるものを発案し遊んだり(ただ暴力有りのバスケです)外回り(約550m)を3週走り負けた奴はもう一周するという罰ゲームをすると決まって同じ奴が負けて涙目になりながら


「テメーら、きたねーぞ!」

っと、一人ぼやいているのを見ていると


もわぁ〜っと


顔を真っ赤にし、頭から湯気を出している…


それを見て


「大丈夫か?」とか言いながら、皆爆笑している


そんな彼の名は平井 啓一(ひらいけいいち)小学校の時に関東から引っ越して来た彼はこちらの言葉に慣れず、ずっと関東弁を使っていたのでそれがまた面白い!!※因みにこれはいじめではありません。

そんな平井君ですがこれから色々と事件を起こしてくれます。そのエピソードはまたお話します。



ー平井の目玉が飛び出す事件ー


それは天気の良い放課後部活にて、突然ホーリーがバスケボールを空高く蹴り上げ垂直に上がったボールは学校のネットの高さを越えて、そのまま落下してくる!!その落下先は…


もちろん平井!!


真上から垂直に落ちてくるボールをまともに頭にくらいバタンと倒れる!!


これはヤバイと思い


「大丈夫かぁ〜」


と駆け寄るがみんな笑っている!!

ホーリーに関しては人差し指を左右に振って


「ハッピー!フォー!!」

と言って自分が成し遂げた達成感に浸っています。


一瞬意識が飛んでいたのか平井はハッと気がつき起き上がろうとします


すかさずぐっさんが


「ヤバイ!!平井!!目玉飛び出してる!!早く押さえろ!!」


などと言うもんだから、もう笑いが止まりません。


「目玉なんか出てねぇよ!!」

「ヤバイって平井、早く保健室言ってこいって!!」


「だから目玉は出てねぇって言ってるだろ!!」


「あかん平井!!手で押さえとけって!!」


そのまま平井は手で目を押さえながら保健室に行くのであった…



ーホーリー襲われる事件ー


ある日の昼休み昼飯を食べた後、渡り廊下に行くと一匹の迷い犬がいて色んな人から昼飯の残りなど貰いパクついていました。

そんな微笑ましい光景を見ているとホーリーが現れました。


…その瞬間!!


犬はホーリーの方を向き、勢い良く脚に飛び付き、腰を振りだしたのです!!


死ぬかと思いました。こんなに笑ったのは後にも先にもこれだけでしょう!!

だってそれまでおとなしかった犬がホーリーを見た瞬間に発情したんですから!!

ファン倶楽部がある程の美形ホーリー…奴の美は犬にも有効でした。



そんなこんなで楽しく部活を過ごすようになり3年に上がる頃、ぐっさんがあまり部活に顔を出さないようになった…

キャプテン不在のバスケ部はあまりにもカッコ悪く、痺れを切らした顧問がある日練習中の私に今日から龍也が部長やなぁ〜と一言いうとその場を離れていった…


「まじか?」


などと考えていたが冗談と思い何事も無かったかのようにしていたら、練習終わりの掛け声をさせられて部長になった事を認識させられた…


暫くしてぐっさんが部活に復帰してきた。何かと恋多き彼は一人の女の子に夢中だったとの事だった!!


そして練習終わりの掛け声を私がすると


「はっ?なんで?ちょっと待って!!」


全員笑っている…


彼は自分が部長を降ろされた事を知らないらしく、誰にも知らされる事なく約2ヶ月間過ごして来たらしい

…憐れぐっさん!!


しかし、めげないぐっさんは新しい恋をする事でこの出来事を忘れていったのでした。


これはぐっさんの執念の物語である


2年のバレンタインの日、部活が終わりぐっさんはやっとの思いで好意を抱いていた女の子から呼び出され、チョコをゲットしたのであった!!


私達は微笑ましく彼の帰還をホワイトロードの入口で待っていた。この時に何故かサッカー部、野球部の奴等が加わり10人以上いたと思う…


ぐっさんは私達の方へ嬉しそうに近づいてくる


そして約50m付近でハッと何かに気付き、いきなり猛ダッシュして逃げ出したのです!!


逃げるものは追われます。これは宿命です。


しかもこちらはいつもより人数がいます。そしてこんな面白い事をしてくれた(ぐっさん)に感謝です!!


初めは祝福してやろうと思っていた私達はスイッチが入り、祝福のバレンタインチョコを奪って皆で食べてやるという気持ちで一致団結しぐっさんを追いかけます!!


必死に逃げるぐっさん!!

30分ほど追い回し小学校の校庭に円を囲むように追い詰めました。


チェックアウトと思った矢先にぐっさんは守りの薄いしげきに突っ込み、なんと突破されてしまったのです!!

その後も執拗に追いかけまわしたが結局ぐっさんが逃げ切り祝福チョコはゲット出来なかったのでした。


まぁホーリーのチョコが一杯あったから別にチョコには困って無かったんですが非常に残念です。言い忘れてましたが私達バスケチームは大阪府最弱チームです。大会ではまともに試合して勝った事など一度もありません。しかもどこの学校と試合しても約100点差を付けられる程の弱さです。

何故こんなに弱いのかと言うと、まずチームワークが皆無といっていいほど全員自己中である事!!そして初期の上手かったミニバス経験者は全員辞めて上手い奴が私とぐっさんのみである事!!試合中は私とぐっさんが抑えられボールが回ってこない事!!

色々考えられますが一番の原因は『行け!稲中卓○部』の影響でしょうか?あんな感じの部活だったのは間違いありません。毎日が面白く!!

毎日が楽しく!!

毎日がハプニング!!

毎日がデンジャラス!!


ただ言えるのは楽しかった!!

もう一度戻れるなら、この時代に戻りたいと胸を張って言えるくらい楽しかった時代です。



まだ大好きなホーリーエピソードが残っているのでもう少しお付き合い下さい♪



ーホーリースペルマ事件ー

このホーリーと言うと男、本当にいい男なのだが、かなり頭のネジが飛んでいる…


彼はいつも学校にレンタルビデオ屋で借りたAVを持ってくる!!

しかもいつも決まってアニメの淫○学園!!これはヤバイと大絶賛している!!そんな彼の行動は予測不可能だ…

ある日何故かコンドームを装着したまま学校に登校し、言わなきゃわからないのにわざわざコンドームを着けたチンコを出し暴露!!そして昨晩家の近所(田んぼ)で開放的なオナニーをした事を告白!!

その日、部活が終わり見に行って見ると丸まったティッシュと水田を泳ぐスペルマ君が居ましたとさ…



ーハッピー倉尾事件ー


私達バスケ部は週2回体育館を使う事が出来ます。これはその体育館で起こった出来事です。


いつものようにボールをサッカー代わりにして皆で遊んでいたホーリーは何故か体育館だというのにも関わらず本気でシュート!!

ボールは体育館の2階部分にある窓ガラスに直撃しガラスは粉々に砕けちった!!

その時、丁度体育館の外ではバドミントン部が練習しており、一人の女の子が上から落ちてくるガラスの破片の餌食になった…


普通なら…


「ごめん!!大丈夫か?まじごめん!!」


などの謝罪になるのだろうがこの男はホーリーである!!

破片があたった女の子の名前を確認すると人差し指を左右に振っていつものセリフ!!


「ハッピー!!倉尾〜!!」


バドミントン部はこのホーリーのあまりにも不可解な行動を見て全員絶句していたという…



ーホーリー空の彼方にー


ある日、部活が終わって校門の前で休憩していた時の話である。


正門からホワイトロードまで約50mほど畑やら田んぼやらがあり学校と水平に道がある。

その道をぼぉ〜っと見ていると一台のバイクが横切ろうとしていた…ゴキタン(お巡りさん)である!!


なんか嫌な予感がするなぁ〜っと、ホーリーの方を向くとやはり期待を裏切らない男である!!


パンッ パンッ パンッ


と、かっこよく石を手で軽く上に放り投げては掴みを繰り返している…


その鋭い眼差しはまさに獲物を狙う獣のようだ…


そして、いきなり!!


「うぉ〜っ!!」


奇声を発して、発狂しながら、ゴキタンに向かって石を放り投げた!!

普通なら当たらないように投げるのだろうが彼は違う!!

本気で狙って投げている!!

その証拠に当たったか外れたのかわからない!!


というより、当たりそうと判断した時点で猛ダッシュで逃げ出したのは言うまでもない…



これがかけがえのない時代を共に過ごした仲間達です。

他にもかなりバカな事をしていましたが忘れてしまいました…



それでは…皆さんご一緒に…


『行け!!○中バスケ部!!』

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