自分のこと
最近ずっと虚しくて悲しくて寂しい。
高校に入っていきなりコロナで夏休み直前まで休校になって、人に会わなさすぎて人との話し方も全部リセットされて。みんなはどうか分からないけど長期休暇って「あれ?みんなとどうやって過ごしてたんだっけ?」って思うことが多い。話を戻すと、高1の秋ようやく学校がまともに始まった。どのタイミングかは分からないけど、初めて大好きな人ができた。毎日学校に行くのが楽しくて仕方なかった。なんで土日があるんだろうとまで思ってた。
ところで小学生だった頃からぼくは’’男’’って言われるのが大嫌いだった。学校って基本的に何か役割分担する時、だいたい「男子は〜、女子は〜」って分け方をする。そう言われると不愉快な気持ちになる。小学校低学年の頃はいじめられてたこともあって我慢するのに精一杯であまり意識してなかったし、そもそもそんなに我が強い方でもなかったから思ってたとしても周りに伝えることは無かった。と言うかいじめって認識がなかった。でも小学二年生の時、いじめられてたことに気付いてもらえて「ぼくっていじめられてたんだ!」って思ったし、いじめっ子が怒られてるのを見てそれまで怖かったその人が大した事無く見えてきた。そうしたら不思議なもので、そいつに何をされたとしてもなんとかできる!って自信が芽生えてきて、内向的だった性格が外交的とは言わないまでも自分から友達と関わることが増えていった。まあ多分こっちが本来の自分だと思うけど。そんなこんなでテントウは自分の考えを伝えることを覚えた!これが後々生きてくる。
小学三年生になって初めて仲がすごくいい友達ができた。小学一年生のKくん。高1の夏までずっと毎週のように遊んでた。今考えると実は彼が一番最初に好きかも?ってなった人かな。ぼくは何だか周りより精神年齢が低いみたいで、仲がいい人はみんなKくんの同級生だった。みんなのおかげで一人ぼっちにならなくてすんだ。
中学生になって、相変わらず同級生に仲良しっ!って人は居なかったけど、一個上の友達に誘われて体験に行った柔道部の雰囲気が気に入って入部した。それまで運動といえば水泳だけだったぼくにとっては未知の世界。はじめまして武道。先輩もみんな優しくて、弱いながら楽しく生きてた。そしてクラスメイトにほんとに可愛い男の子がいた。仕草も性格も子供みたいでなんかすごく見てて幸せだった。この子が二人目の好きかもしれなかった子だ。今もラインで話すくらい仲良し。初めてできた同級生の親友。
そして高校。大好きな人の名前はSくん。出会ってはじめの頃はいっぱい可愛がってもらえたし、ストレス無く過ごせた。でもぼくはそれまで男子は女子を、女子は男子を好きになるものだって思ってたから混乱した。高校生になって買ってもらったスマホでたくさん調べて、LGBTという物の存在を知った。でもぼくは男だって思われるのも言われるのも大嫌いだからゲイ(男性として男性が好き)ではなかった。かといって女性になりたいわけでもない。更に調べていくと中性や無性を自認している人たちのことを知って何だかすごくしっくり来た。安心できた。Sくんに好きだってことを伝えたら勿論付き合ってはくれなかったけど否定はしないでくれた。でもそれから前よりなんだか冷たいなって思うようになった。ぼくはもともと誰か一人に依存しがちで、いつもくっつかれて疲れちゃったんだと思う。だからくっつくのを我慢することにした。すぐに苦しくなった。誰かと楽しそうにしてるSくんを見ると心が締め付けられて寂しくなった。また元のいつも一緒にいる生活に戻った。くっついて疲れられて冷たくされてもっと寂しくなる悪循環が始まった。高2もそして高3になった今も一緒のクラスだけどいつもかまってもらって申し訳ないなと思う。ぼくのせいでSくんの学校生活が楽しくなくなったんじゃないかって思うと消えたくなる。Sくんはぼくと話すの楽しいよって言ってくれるけど、他の人と話すときのほうがいっぱい笑ってるし楽しそう。こんな事考えちゃうのは重いってわかってるけど。高校生になってから確実に前より情緒不安定になった。週一ペースで寂しくてどうしようもない日が来る。Sくんに辛く当たっちゃう。
最近ずっと虚しくて悲しくて寂しい。ぼくの気持ちは絶対好きな人には受け入れられない。どんなに好きでも他の人のように付き合うこともできない。なのに好きになってしまう。ぼくが生きてるのはSくんと一緒に過ごすためなのに、Sくんからするとただの友達なんだって思うと悲しいし寂しい。それにぼくは理系に進んで、大学は物理を学ぼうと思っている、って事になってるけど本当は作家になりたいしイラストレーターになりたいし、歌を歌うのも好きだから歌い手もやってみたい。でもどれも成功するかなんてわからない仕事だし、大学行かなくてもいいかもって親に言ったら一定の理解は得られたけど結局大学行く方向に落ち着いた。自分の命なんだから好きなように使いたいな。身体的にも無性になるために性適合手術もやりたいけど220万円位かかる。だからお金は稼がなきゃいけない。それにこれ以上体が男になる前に早くやらなきゃって焦りがある。早く手術するには親にお金を出してもらうしかなけど、親にはどうも無意識な偏見があるようだ。Sくんに相談したら「いいんじゃない。どうしようと興味ないし」って言われて悲しかった。Sくんは最近冗談で気持ち悪いとか言ってくるけど冗談でもそんなこと言ってほしくないし、「興味ないってなにそれ。ぼくのことはそんなにどうでもいいの?」って思う。そういえば去年係の仕事をするから待っててほしいって頼んだら「利益がない。」って言われて本当に傷ついた。友達じゃないの?利益がなかったら何もしてくれないの?って泣きそうになって怒ったら謝ってくれたけど、いつもSくんは謝るだけなんだ。謝ればぼくが納得すると思ってるのかな。何度も同じことで怒って喧嘩してぼくがいつも泣いて終わるんだ。もう教室でも帰り道でも数え切れないほど泣いた。疲れた。
これがぼくの今までの人生と今の虚しさの原因。なんかまとまって無くてごめんなさい