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砂星転生  作者: アイナロ
1/1

Hello new world

現実に疲れたので現実逃避に初投稿です。

「転生」


それは現代日本におけるサブカルチャーの人気ジャンルの一つだろう。実際転生系の小説や漫画が流行っていることからもそれは頷ける。今の退屈だったり辛かったりする現実から解放されて新しい自分として生まれ変わる、美形になっていたり最強の力を手に入れたりと、何万人という人々のもしもこうだったらという夢物語。決して叶うはずのない、夢の中だけの泡沫の世界。

それでも、転生という物語が流行るのはやはり、皆疲れているからなのだろう。

現実に疲れ、逃げ場を求め、ネットを彷徨い作品を見て、その世界を夢見て眠り、起きてまた現実に戻る。

当たり前の事だ、人は物語には入れない、主人公になれない

しなんならモブにすらなれない。それが当たり前のはずだったのに。


 さて、何故このようなことを自分が語っているのかというと、まぁお察しのことだろう。そう、自分自身がしたのである。「転生」を、してしまった。

 別に神様にあったとか、死ぬ前に不思議な声を聞いたとかそんな事は無かったが、この世界の小さな村の、とある、夫婦の間に生まれ落ちた自分は生まれ落ちた瞬間に自我を持ち、そして自分には現代日本で生まれ、生きて、そして死んだ。その記憶があるのである。

(此処は?)

「生まれてきてくれてありがとう、アルク。そして、この子を産んでくれてありがとう、アルテ」

「ええ、私達の子よラーク。そして、ハッピーバースデーアルク」

 困惑した、死んだはずの自分が自我と記憶を持ったまま新生し、そして顔も知らない他人のはずの人間が目の前で自らの親を名乗っている。困惑して、混乱して、訳もわからずされるがままに、赤子である自分では抵抗すら出来ず産婆だろう人に体を拭われ、今世の母の腕に抱かれた。その時視界に窓の外の風景が映った。

 現代日本とそう変わらない街だ、だが街の様相は辛うじて呈しているが明らかな違和感がある、

砂漠の何処かなのだろうか街は砂に埋もれていた。道も家も商店街のようなものも、その全てが砂に埋もれていたのである。


コレが自分の、いや、俺の初めて見たこの世界での記憶だった。



「あうぁ」

 俺はただただ状況の理解ができずにまだまともに動かせない口から一言、うめき声のように言葉ですらない音を漏らすだけだった。

極力失踪はしないようにしたいですね。

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