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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

浄玻璃の鏡

作者: 鈴木オルガ

「ねぇ、ミラーアプリって知ってる?」

「鏡になるやつだろ? 結構綺麗に映るじゃん」

「便利なんだよ、お化粧直しとかね」

「ふーん」

「先週の土曜日ってさ、何してたの?」 

「何だよ急に。飲み会だって言っただろ」

「誰と?」

「会社の同僚」

「このアプリってさ、浄玻璃の鏡って名前なの。知ってる? 死んで地獄へ行くと、鏡の前で宣言するの。嘘をつくと、舌を抜かれちゃうんだって」

「・・・」

「あ、話せないんだっけ? もしかして嘘、ついちゃった? 仕方ないなぁ、病院行く? 急いで行ったら、間に合うかもね。ほらこれ、ユウ君のでしょ?」

「・・・」 

「やっぱり便利だね、このアプリ。ねぇ、ユウ君。先週の土曜日、誰と会ってたの?」


End

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