家の帰り(2話)
俺はカレーを食べ終わり帰る事にした。
「ああー!あの野郎原稿置いてきやがってー!」なんか聞き覚えのある声が公園からしていた。ちらっと見てみると案の定牧野だった。
「別に明日読めばいいだろ」と言って牧野の頭を掴む。「うっせーよ、可使。手をどけろや。」そう言ってこちらを睨んでくる。
怖くわない言っても年が二つ違うだけだから仕方ない。因みに俺が24で牧野が22である。
「はいはい、退けますよ。て言うかお前まだそんな酔うんだったら外で酒なんて飲むなよ。」こいつはどうやらお酒を飲んでしまうと昔からこうなるのだ。
俺も最初の頃こいつがお酒を飲めるようになった時に二人で居酒屋行った時は正直焦った。
それに1番驚いたのがこいつが俺の名前を知っていた事だ。こいつが酒飲んだ後お前可使だよな?と聞かれた事があった。
どうやら高校が同じだったみたいだ。確かに俺は高校でいろんな伝説を残したから同じ学校なら知っててもおかしくない。まあその話はいい。
「誰のせいで酒飲んでんだと思ってんだよ。」と牧野は小さい声で文句を言っていた。「悪いな、じゃあ俺は帰るから。」
「逃げんなや可使、お前の家寄ってくから。」そう言って牧野は立とうとしたがフラフラと倒れそうになる。
「負ぶってやるから乗れ。」そう言って俺は牧野の前でしゃがむ。「役に立つじゃねぇか可使。」そう言って牧野は俺の背中で寝た。
「全く、どっちが担当なんだか。」牧野のDカップ(笑)が当たっているがこれ程で焦る俺ではない。何がとは言わないが柔らかい。よし、牧野寝てるし遠回りするか。
家に帰り牧野をベットに寝かせる。「牧野、俺の勝ちだ。」勿論何がとは言わない。今なら原稿書けそうだな。
勿論、サービスシーンだ。原稿がすらすら進んでいく。仕事部屋で集中して原稿を書いていると、ドアの開く音がした。「可使、今日ここで寝るわ。シャワーとベット借りるから。」俺は好きにしろとだけ言って原稿を進める。
一段落したので読み直すことにした。なんかサービスシーンやたら書きすぎたな。因みに俺は学園ラブコメを書いている。サービスシーンばっか書いてるような気がした。
なんだか俺の師匠を思い出す。俺の師匠って言うには勿体無いくらいだ。何にしろ、ラノベの一世を風靡したと言われてるぐらいだ。
「可使ー!シャワーいいよー!」そんな呼び声が下からする。俺も仕事を終わりシャワーに入ることにするか。
「お前服とか持ってきてんのか?」リビングには俺の服を来た牧野がいた。「可使の服借りたー」そう言って携帯で何かしているみたいだ。
「俺もシャワー行くわ、覗くなよ。」そんなふざけた事が言い合える俺らの関係は良好だろう。
「誰が覗くかばーか。私は寝る。」若干牧野はムスッとしていた。もしかしたら覗いて欲しかったのかもしれない。こんな冗談考えるようになったのは師匠のせいだ。
「なんか甘い匂いがする。牧野もやっぱり女の子なんだな。」俺はシャワーを済ませて着替えることにしたのだが、大変なことに気づいた。