表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三か月間だけの幸福  作者: saika
1/5

占いをしてもらった女の子達

これは『あたし』が体験した話です。


『あたし』は当時高校生で、仲の良かった女友達がいました。


『あたし』達は当時ウワサになっている占い師の元を訪れました。


そこは最近駅前にできたビルの中にあります。


さまざまな占い屋が入っていることが評判となり、数多くの女性達が毎日訪れていました。


『あたし』達も友達や周囲の評判を聞いて、興味を持ってここを訪れました。


「ねぇねぇ、どこから行く?」


「いろいろあるよね~」


たくさんの女の子達が行き来する中、『あたし』達はフロアを見回しました。


タロットカードや四柱推命、星座占いなど、数多くの占い屋がフロアに所狭しと並んでいます。


「ところで占ってもらう内容、決めた?」


「あたしは運勢のことかな。何か最近、パっとしないし」


「じゃあアタシもそうしよっと。なら、あそこのタロットカード占いがよくない?」


彼女が指さしたのは、『あたし』達からはそう遠くない所にあり、あまり待っている人もいませんでした。


なので『あたし』は賛成し、列に並ぶことにしたのです。


ほどなく順番は回ってきました。


『あたし』と彼女は二人で中に入りました。


「いらっしゃい」


占い師は穏やかな雰囲気の男性でした。


まだ三十代ぐらいに見えましたが、彼のまとう空気がとても清らかに感じられました。


『あたし』達は彼の向かいのイスに座るように言われ、腰を下ろしました。


「さて、お二人は今日はどのようなことを占ってほしいですか?」


「えっと、あたしはこれからの運勢のことを」


「アタシも一緒です」


「分かりました。では先にこちらのお嬢さんから占いますね」


その後、彼はタロットカードを使い、『あたし』の悩みを次々と明らかにしていきました。


どうやら占いの腕は本物みたいでした。


口コミで広がったウワサだったので、半信半疑でしたが、本当にびっくりするほど当たっていました。


彼は最後に、平凡ながらも順調な生活を送れるだろうと言ってくれました。


大きな波は無いものの、平凡が一番だと言っていました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ