お前が悪い
第二章スタートです!
「気持ち悪ぃんだよ!」「近寄んな!」「きっも」「お前だけ浮いてるんだよ!!」
―なぜ、なぜ僕がいじめられなければならないんだ?なぜ、デマ情報でこんなにもいじめられるんだ?
学校へ行くといつも浴びせられる暴言と罵声。浴びすぎて言葉には慣れてしまった。
でも、暴力にはいつまでたっても慣れない。だめだな。
ここはとある学校。ここの中学二年の学年ではとても酷いいじめが行われていた。
2-3組のクラスメイト、担任も含め全員がいじめていた。内容はここに書くことを憚れる様なものばかりだ。
「・・・」
いじめられてる男子生徒――ルイは黙って教室に入った。その瞬間、クラスにいた人たちが嗚咽を始める。
そして一人の男子生徒がルイに近づいてきた。名前は、ジョウと言ったか。
「お前気持ち悪いんだよ!死ね」
そう云って、笑い、少し下がって助走をつけてルイを蹴った。
ルイは衝撃に耐えられず壁に衝突する。
「俺も!」
リュウという男にも続けて蹴られた。痣の部分がさらに痛む。
「やめ...ろ...」
ルイは抵抗するが顔面を殴られた。
「しゃべるな"菌ルイ"!」
そう云われてのどを殴られた。
「うっ!」
リュウとジョウが去る。
ルイが自席に着くが机にはたくさんの暴言罵声が落書きされていた。そして唾が吐かれていた。
いつものことだと気にせず準備をした。もちろん、バッグは傷だらけで教科書やノートらもぼろぼろだった。
「やめてよ、こんな醜いこと....」
ルイは独り言ちた。しかしそれはリュウには聞こえていたらしく、ルイを突き飛ばした。
ルイは椅子から押されて落ちる。
「あ?口閉じてやるか?」
リュウがルイの胸倉を掴む。
* * * * * *
こんな日々が続いていた。理由は、一年の進級近くに流れたデマ情報だった。
そんな担任にもいじめられるから相談する人がいなく、親に迷惑、心配をかけたくないからいじめのことを話すことができずにいた。
ここでルイが今まで受けてきたいじめの一部を紹介しよう。
ひとつ、物を隠される、壊される。ふたつ、くつに画鋲を入れられる、みっつ、誹謗中傷、暴力を振るわれる、などなどここにかくことを憚れるような内容のものもあった。
しかし、ある日の下校中にそのいじめは終わった―
* * * * * *
「君、異能力って知ってるかい?」
60代くらいの老人がルイに話しかけた。
――これが、復讐の始まりだった。――
これで第二章が始まりました!
投稿時間って定時のほうがいいんですかね?(誰もみてないけど