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アルバイターズ  作者: 野方送理
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第14話 集結するアルバイターズ

第14話 集結するアルバイターズ


◯◯県のある川のほとりに奈美、霧子、陽太、愛羅、健が集まっていた。


「はい、到着です。川の神様を祀る神社だから、少し歩くけどすぐに会えるはずです」


「…すげえ、本当にワープした」


「ちぇー、早く済ませて帰ろうぜ」


各々感想を口にする健と愛羅であった。


奈美が


「ここの神様のお名前はなんて言うの?」


「ムルチ様よ、無流地って書くの」


「呼んだかしら〜〜?」


声のする方へ5人が向くとそこにいたのは川の上でふわふわと浮かぶ


「はあーい、私がムルチです。ごめんなさいねえこんな僻地まで」


垂れ目の美女だった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「では1人ずつこの部屋に入ってくれ、君たちに会う神が現れるから、少し喋って見てくれ」


「わかりました」


イレズマの説明を受けて鍵瓜が中に入って行った。


「…君は少し特殊な方法になるかもしれない…本当にいいのかい?」


「ええ、全く構いません。寧ろある程度の代償なら喜んで払います」


「…君は…いや、何も言うまい。またいずれみんなにも話した方がいいかもしれないな」


「ええ、バレてしまったら話します」


少し曇った表情を見せるイレズマと対照的に、坂上の顔は笑っていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「君が!『君が!』」「士郎くんかい?『士郎くんかい?』」


「ああ、はいそうです…えっと、お二人なんですね?」


「そうとも !」『我らこそが!』「2人で1人の!」『知恵の神!』


「サンサン!」『ルナルナ!』「『だよ!』」


『決まったねお兄ちゃん!』「あぁ、バッチリだルナお前はすごい子だなあ〜〜」


「…」


ハズレくじを引いたのでは、と思わざるを得ない鍵瓜であった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はーいありがとう、確かに受け取りましたご苦労様あ」


ムルチに御供物を渡し、帰ろうとしたその時だった。


「皆さん〜、悪いんだけどお願いしてもいいかしらあ?」


「はい、何でしょうか?」


「なんだか少し離れた山の方なんだけどどうにもよくないものがいるみたいなの〜〜、追い返してくださる〜〜?」


「と、言うことはつまり…」


愛羅の目がギラリと光った


「お任せください」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふーむ、すごいね。ここまで知恵比べに答えられる人間は初めてだよ」


『すごいすごい!』


「あ、ありがとうございます」(嘘だろ…幼稚園でやるクイズみたいだったぞ…にしたって不思議な質問ばかりだったな)


「んじゃあ最後の質問!これに答えられたら力を貸してあげる!」


「っ、はい!」


『家族と恋人、どちらもが窮地に立たされた時、士郎くんはどっちを助ける?』


「(いきなり怖い質問になった)そ、そうですね…俺は…」


「ふんふん」


「俺は…家族を助けたいです」


『なるほど…どーぉおにいちゃん?』


「…うん、いいだろう、士郎くん、君に力を貸そう」


「ほ、本当ですか!?」


「あぁ。よろしく」


『よろしくー!』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「なるほどあれかあ…」


「イノシシみたいな形なんだけど、明らかにこの世のものじゃないね」


「まあなんだっていいや…付いてきてよかった」


「俺も初めてやるな」


「じゃあみなさんいいですね〜」


「何でみんなでやるんだ…」


陽太の疑問など御構い無しに奈美は叫びそれに呼応するように4人はその言葉を発した


「行くよ!」



「「「「「神憑変化」」」」」


その声とともに奈美の腕に疾風が、霧子の首にグエンドリンが、陽太の首にクローオクトが、健の腕にパキルがーそして


「愛羅さま、ご存分にお暴れ下さい」


「きもちわりい」


アルラウスがうやうやしく愛羅の手にキスをし蹴り飛ばされた。


霧子たち3人がもはやもう見慣れた姿に変化を遂げる中


「うおお…すげえ!本当にこんな、お、これが武器か」


と、右手に持つハンマーを振り回す健と


「いいね、いいね、いいよこれ!」


愛羅は立てられた襟から狂気的な笑みを浮かべていた。


「さーて…暴れるか!」


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