2024年2月29日 イセミュ「雛鳥は黄昏星の檻の中」
2024年2月29日(木) てんき:はれのちあめ
長岡更紗さまの企画「異世界冒頭ミュージアム」の参加作品、
「雛鳥は黄昏星の檻の中」
の冒頭部分をセルフコミカライズしました。
まずは雑なキャラデザ。主人公の雛とヒーローの夕星です。
◆あらすじ◆
様々な階層が存在する多層世界――世階。
その中の一つ、人間が住む浄刹階、さらにその中のとある一つの国――蓮台。
そんな蓮台国を支配するのは呪術師を多く輩出する五大貴族、近衛、一条、九条、鷹司、二条だった。
九条 雛。少女はそんな名家の一つ、九条家の跡取り娘として生まれた。
血筋、美貌、頭脳、呪術の才、稀有な従魔……全てを手にしているかのように見える少女だったが、その心は満たされず、常に乾いていた。
けれど十四の春の夜、雛の運命は許嫁の心変わりという茶番劇で唐突に動き始めた。
月を掴もうと手を伸ばす雛鳥と、雛鳥を惑わせ弄ぶ黄昏星の攻防戦、いざ開幕。
◆小説冒頭部分◆
繊月と枝垂桜を観客に、首切螽蟖が歌う春の夜。
幽けき月明かりに照らされた舞台、茶番劇を枝垂桜から見下ろすは、笑みを湛えた黄昏星。
「あーあ、だーから忠告してあげてたのに」
くつくつと。抑えきれない愉悦をにじませる黄昏星は、慈愛と嗜虐の眼差しを雛鳥に注ぐ。
「早く堕ちておいで。大好きだよ……かわいそうでかわいい、俺のヒイナ」
◆セルフコミカライズ◆
ノリと勢いで大急ぎで描いたのでかなり雑です。基本は線画ペンでざくざく。こちらの企画の作者発表までに完成させなくてはと焦りまくって描いてました。
まあどうにか形にはなったので、ヨシ?
「02.雛鳥は黄昏星の檻の中」
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