プロローグ
四月五日
「~♪」
鼻歌を歌いながら寝間着からに着替える俺こと|天津 悠
身長は167㎝とちっちゃめ運動は得意だが勉強は微妙…特に英語は壊滅的
好きな事は歌を歌うこと、時折一人で小さいころに貰ったアコースティック・ギターを道端で歌ったりしている。
そして一年間の必死の勉強により何とか大学に合格したのである
今日は大学の授業開始日であり、現大学2年生である。
「いやー今日から又俺の新しい学期が始まるのかと思うとわくわくするよね…なっ!ポポ!!」
そう言って俺の布団の上で寝っころがる猫のぽぽに話しかける。
「…」
「あれまだ寝てるのぽぽ…?」
ポポは耳をピコピコさせるだけで熟睡である
…やばいかわいすぎる
「もうほんとにポポたんは天使っすなぁ…」
ポポの姿を見てにやにやする俺は道行く人が見たら犯罪者に見えるだろう、「お母さんあの人変な顔で笑ってるよー!」「ッシ見ちゃいけません」
とか言われてしまうだろう…まぁ部屋の中だけなんですけどね!
十分にポポの寝顔を堪能した俺は地元にある私立大へと向かう。
ちなみに俺は一人暮らしである。
家族はいない。母親も父親も俺が小さいころに病気で死んでしまった。
それから俺は父親の方の母親の方に引き取ってもらった。
名を洋子さんと言う。
とても優しい人で俺を大学まで行かせてくれた俺の第二の母親のような存在であったが…一か月前の夜に眠ったまま亡くなった。
幸せな顔をしていたからいい夢でも見ていたのだろうか…
苦しまないで逝けたのだと俺は洋子さんの顔を見て思った。
洋子さんは俺に何時も小言のように教えてきたことがある
「いい?人を好きになりなさい?そうすれば相手はあなたを好きでいてくれるから!喧嘩してもいいしなぐり合ってもいい。だけどね?嫌いになってはだめよ?必ず最後は仲直りをして笑顔になりなさい。笑顔は素敵な物なのよ?笑顔は伝染するものなの!あなたが笑っていればきっと周りも笑ってくれるわ。その笑顔を見て少しでも幸せな気持ちになったらそれってとっても素敵なことだと思わない?」
俺はその言葉を心にとめて今まで生きてきた。だから俺は人が好きだ
幸せそうに笑ってる人を見ると自分も笑顔になれる少しだけ幸せをもらったような気がする
そんな些細な幸せを繰り返す日常も好きだ、時に泣きたいぐらい辛いこともあったけどそれでも今の毎日が好きだと言える。
でも洋子さんが亡くなった時は泣いた、人生で一番泣いたと思う。
そして洋子さんは俺に置き土産まで残してくれた多額のお金と洋子さんが使っていたものと色違いのキセルである。
これは俺の宝物である。これだけはいつも肌に話さず持っているお守りのようなものだ。
「よし忘れ物もないしそろそろ行くかな」
俺はポポの餌箱に餌を入れ、学校用のカバンを持ち、家を出た。
「ん~今日はなんだか嫌な天気だな…雨降りそうじゃん…」
空は曇り今にも雨が降り出しそうな雰囲気を出していた。
「傘…持ってくれば良かったかな…!?」
そう呟いた瞬間大きな雷が鳴り、大粒の雨が降り始めた
「まじかよ!ちょっとヤバいんじゃないのこれ!?」
カバンを上に向けながら走る。
だがまだまだ大学までは遠く雨と雷はますます強くなる一方だった。
「さすがにこのままじゃまずいなぁ…バスかタクシーでも使うかぁ?」
そういって走る悠の目の前が光に包まれた
閃光は近くの木に落ちた
「いまのって落雷…?えっ死んじゃう!!」
ビックリしてその場で尻もちをつく俺は空を見上げた
そうして閃光が視界を埋め尽くし
俺は意識を失った