秒針
掲載日:2026/01/24
200文字を初めて多く感じた
もういいよ。
もういいからさ。
音という音が消える。
そもそも誰もいなくて
そもそもなにもなくて
風すら吹かない、
締め切ったカーテンの隙間
そこから漏れ出てくる月明りは
宙に舞い散る小さな誇りの粒をキラキラと光らせ
私の頬を痛々しく刺す。
音が消える
音という記憶が消える
呼吸音も
騒音も何も
鼓動さえも
埃臭く薄暗い自室
何もなく
放置されたままの元自室
取り残されたかのように冷たく冷えた木の床に座り込む私は
なんともまぁ...
───返せよ
短くてもストーリーになる




