第八談【コントロール】
第八談【コントロール】
【10時28分-人体模型の前-】
近藤「拘束はしたし動き出したら意識取り戻させるために何かしないとな」
阿部「冷水持ってきたから掛けよう」
井上「大丈夫なの?それ」
人体模型が動き出す。
拘束により次は走り出しはしなかった。
近藤「動いた!掛けろ!」
阿部が冷水を掛ける。
しばらくすると人体模型が喋り出した。
人体模型「おお、お前達ちゃんと来てくれたんだな」
近藤「当たり前だろ!そんなことより話さないといけないことがあるんだ。」
人体模型「寒いから早く吹いてくれ」
井上と阿部が吹いてる間に近藤と人体模型が話をする。
近藤「人体模型。お前って人のことを呪った後呪いを解除したりできるか?」
人体模型は考えた後答えた。
人体模型「無理だ。そもそも呪いを使える怪異は力が強いものだけだ。」
三人は静かに絶望していた。
もう打つてが無い。
そんな三人を見て人体模型はあることを喋り出す。
人体模型「呪うことはできない。だが力を与えることはできる」
三人がいっせいに驚いた。
近藤「え?力を与える?」
阿部「なんかかっこいい響きだな」
井上「それって全部解決できるんじゃない!?」
人体模型は全員を落ち着かせて話を続ける。
人体模型「落ち着け。話はまだある。」
人体模型「お前らが思ってる通りに能力を使えるとは思う。だが君のように安全に扱える保障はない」
近藤「どういうことだ?って言うかなんで俺の力のこと、、、」
人体模型「それについては見ればわかる。お前に花子さんの呪いがついてる。それで落ち着いているということはそういうことだろう。」
阿部「落ち着いてんな、あんた」
人体模型「そんなことより力を与える話だ」
近藤「そうだった!続きを頼む!」
人体模型の話に全員が耳を傾ける
人体模型「力を与えるということはつまり俺は力を使えなくなる。与えられた人間は力を使うことはできるだろうがコントロールは人間次第だ。」
阿部が少し詰め寄る形で話す。
阿部「お前の能力ってなんなんだよ」
人体模型は阿部を見つめてこう返す。
人体模型「走ること。スピードは速く持久力もある」
近藤が目を輝かせる
近藤「じゃあそれを誰かに与えて海に行けば!」
人体模型「与えることは別にいい。だが近藤。お前には無理だ」
三人が真剣な顔で人体模型を見る
人体模型「お前は呪われている。そこに力を与えると花子さんの呪いに力が負けて俺の力は消えるだろう」
阿部「じゃあ俺には出来るのか?」
近藤と井上が心配そうに阿部を見つめる
人体模型「...可能だ。だが俺の力の使い方次第ではお前は怪我をするかもしれない」
阿部「でも近藤と違って塩を持ってないと暴れたりもしないなら別にいい!」
阿部の情熱にやられ人体模型は了承する。
人体模型「わかった。ありがとう俺のためにここまで。」
阿部「お前の力を受け継いで俺はお前の夢を必ず叶える!」
力を受け取った後時間でもないのに人体模型は動かなくなった。
近藤「疲れたのか?」
井上「え?大丈夫?これ?もう動かないとかないよね?」
阿部「大丈夫だと思う。なんというかこいつの想いが頭に流れてくるから。」
近藤と井上が少し怒り気味で注意する。
近藤「悟、お前人のこと言えないくらい自分も危ない橋渡ってんじゃねーか」
井上「私が悟の代わりにやっても良かったんだけどなー」
阿部「ごめんって二人とも。それより能力をどれぐらい扱えるか試してみようぜ!」
三人はグラウンドに出て阿部を走らせることにした。
近藤「真っ暗でよく見えねー」
阿部「じゃあ一回使ってみるわ」
井上「やばくなったら言えよ!」
阿部「ありがとう。じゃあ行ってくる!」
阿部がそういうと阿部はすごいスピードで走り始めた
阿部「うわぁぁぁぁあああ!??」
一瞬で奥まで行ってネットに激突した阿部に近藤と井上が駆け寄る
近藤「大丈夫か!?悟!」
井上「早かったけどコントロール出来てないじゃん!」
阿部はクラクラしながら一言つぶやいた。
阿部「酔うなこれ、、、」
近藤と井上は笑いながら阿部に肩を貸し、帰って行った。
第八談【コントロール】-完-




