第四談【オタク女子】
第四談【オタク女子】
近藤達が花子さんの話で盛り上がっていると誰かが話しかけてきた
???「その話詳しく聞きたいんだけど」
近藤「だれ?3年?」
阿部「奈緒じゃん!」
阿部はびっくりしたように名前を呼んだ。
近藤「知り合い?」
阿部「幼稚園からの幼馴染」
井上「井上奈緒です!同じ部活なのに知らないなんて薄情な部長だなぁ」
井上は嘘泣きを始めた。
阿部「いやお前幽霊部員だろ。しかも2組じゃん」
阿部がツッコミを入れると近藤が話し出す。
近藤「ところで詳しく聞きたいって七不思議のこと?」
井上が思い出したかのように話を進める。
井上「そうそう!私オカルトとかめっちゃ好きなんだよね!」
阿部「奈緒ほどのオカルト好きは見たことない」
近藤「話してもいいけどそろそろ学校に着くし今日の部活の時に話そう!」
井上「わかった!絶対だからねー!」
井上は足早にその場を立ち去っていく。
近藤「嵐みたいなやつだったなー」
阿部「奈緒は昔から趣味が合う人とは
すぐに仲良くなってたからな」
近藤が真剣な表情で話し出す。
近藤「それはそうとどこまで話す?」
阿部「奈緒ならみんなに話す危険は少ないとは思うが、、、」
近藤「少し濁して話すか?」
阿部「そうだな。花子のことやの力のことは秘密でいこう」
【放課後-パソコン室-】
近藤が部室に入ると井上と阿部が先に揃っていた。
近藤「二人とも早いな」
阿部「お前が遅いんだよ」
井上「授業終わってから結構経つけど何してたの?」
近藤「それは秘密で、、、」
近藤は毎日隠れて一人で能力を使って楽しんでいたのだ。
阿部「とりあえずさっさと話そう」
近藤「こういうのは悟が説明するべきだな」
阿部が呆れたように承諾する。
阿部「わかったよ。じゃあ説明するな」
井上「待ってました!」
阿部「俺たち二人は今噂の誰もいない階段からする音について実際に行って確かめたんだ」
井上「あー聞いたことはあるけど、あれってデマなんじゃないの?」
阿部「俺も最初は信じてなかった。近藤に誘われて夜中に見に行ったんだ。そしたら本当にでたんだ。」
井上は目を輝かせながら阿部を見る。
井上「てことは音の正体がわかったの!?」
阿部「音の正体はわからなかった」
阿部は嘘をついた。ここで花子さんを出してしまうと最後まで話さないといけなくなるからだ。
阿部「その後俺らはビビって逃げてる最中にカメラ壊したってだけ」
井上は不満そうに阿部を見る
井上「なるほど、、、」
井上が確信したように話し出す。
井上「悟、なんで隠すの?」
阿部と近藤はバレたことの焦りを隠しつつ話し出す。
阿部「隠すだなんて俺はそのまま話したよ」
井上「じゃあ朝の花子さんの話はなんだったの。本当に出たって言ってたじゃん」
阿部と近藤はまた焦る。最初から聞かれていたのだ。
井上「隠す理由は分からない。でも話して欲しい。私は絶対誰かに言わない」
阿部「そんなの信じられるわけないだろ!」
近藤の危険を考えて阿部がついに隠さずに怒り出す
近藤「落ち着け悟。」
阿部「亮介、、、」
近藤「井上さん。俺が今から言うことを他の人には言わないと言う約束は出来る?」
近藤はもし周りに言われた場合の危険性はわかっていた。自分の身が危ないのだから。それでも近藤は井上の中にある情熱に嘘はつきたくなかった。
井上「昔からオカルトが大好きだった。でも仲良くなった人達は信じてないとかキモいとか言ってきて」
井上「自分が好きなものを共感する人に今まで出会えなかった。」
近藤&阿部「......」
井上「でも前まで信じてなかった悟を信じさせたあなたに私は期待してる」
井上「私はこの約束だけは死んでも守る」
井上「やっと見つけた自分でいられる場所、かもだから」
近藤と阿部は井上の話に理解が高まる。
近藤「わかった、、、全部話すよ」
阿部「正直信じてもらう方法はあるけどびっくりすると思う」
阿部と近藤は花子さんとの出来事を話した。
井上「本当にこの学校でそんなことが、、、?」
阿部「亮介は実際に呪われた。花子さんの呪いが強くてまだ呪われてる」
井上「じゃあヤバいんじゃ、、、」
近藤はポケットから袋に入った塩を取り出す。
近藤「だがこの塩があれば意識を保っていられるんだ」
阿部「そして呪われてるからか亮介は花子さんの能力が使える」
井上が信じてなさそうに話す。
井上「花子さんの能力?」
阿部「見せてやれよ亮介」
近藤が近くのマウスを手のひらに引き寄せる。
井上「え?マジック?」
阿部「ちげえよ。本当に。」
近藤「他にも物に身体をすり抜けさせたりできるぜ」
近藤が手をパソコンの画面にすり抜けさせる
井上「オカルトって本当にあるんだ、、、!すごい!!」
阿部の想像とは違い井上は感動していた。
それがまさに彼女「井上奈緒」の異常さを表した行動だった。
第四談【オタク女子】-完-




