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日常怪談  作者: 学校の七不思議
第五章【夜の体育館編】
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第二六談【面倒】

第二六談【面倒】


【隠異内】


井上「二宮金次郎...」


近藤と井上は予想外の相手に動揺を隠せない。


近藤「!、来る!」


二宮金次郎は再びバスケットボールで近藤達に攻撃を仕掛けた。


井上「そろそろ落ち着け!」


井上は二宮金次郎に塩を投げつけた。


二宮金次郎「う...うぁあ...!!」

近藤「お終いだ!」


近藤は引き寄せで二宮金次郎を思い切り殴った。


井上「意識失ったみたいだね。」

近藤「こいつ...早く外に出せ!」

井上「とりあえず拘束しますか」

近藤「悟達、心配してないと良いけど...」


【隠異外】


阿部「...」


阿部は坂本を抱えながらプールの霊からの攻撃を全て避けていた。


阿部(心の中)「くそ、坂本を置いたままだと坂本がやられる...だが坂本を守りながらだと攻撃ができない...」

プールの霊「!!!」


プールの霊は再び阿部に攻撃を繰り広げた。


阿部「危ねぇ!」

坂本「悟さん!私のことは気にしないで戦って!」

阿部「何言ってんだ!」

坂本「足手纏いにはなりたくない!あと私隠れるのは得意だから!」


坂本の提案に阿部が考える。


阿部「...じゃあせめて奥の倉庫に近いところで離す、」

坂本「ありがとう!」


阿部は能力で走って倉庫前まで着いた。


坂本「頑張って!!」


坂本は倉庫の奥に逃げた。


阿部「プールの霊!お前とはここからタイマンで勝負してやるぜ」


阿部は能力を発動した。


阿部「瞬撃(スピードレイド)!!」

プールの霊「!?」


阿部はテケテケの能力で強化された必殺技をプールの霊に繰り広げた。


阿部「どうだ!」


阿部は勝ちを確信したが、プールの霊は体を水に変化させて攻撃を中和していた。


阿部「はぁ!?アリかよそんなの!」

プールの霊「もう終わり?」


阿部は能力の反動でしばらく動けない。


阿部「...くっ!!」

阿部(心の中)「完全にしくじった!!亮介達のことも考えて一瞬で終わらすことしか考えてなかった...」


阿部が考えているとプールの霊は少しずつ阿部に近づいて行く。


プールの霊「生徒は下校の時間ですよ??」


プールの霊は阿部を見下ろした。

水を操作して阿部に攻撃を繰り広げようとしている。


阿部(心の中)「ここまでか...!!」

坂本「おーーい!!!」

プールの霊「!?」


体育館に急に坂本の叫びが響いた。


阿部「坂本...」

坂本「プールの霊!!あなたの住処はこっちでしょ!」


坂本はバケツに汲んだ水をプールの霊に向かって被せた。


プールの霊「水!?」

坂本「あなたの体が水になってるの見て効く気がしてね」

阿部「そうか...水に変化した体に水をかけると形が保ちづらく...」

坂本「そういうこと!早く逃げるよ!」


坂本は阿部を連れて倉庫の奥に逃げた。


阿部「助かった。だけどプールの霊はまだ倒せたわけじゃない。」

坂本「そうなんだよね...亮介達が来るのを待つのが一番だけど...時間が無い。ん」


坂本は胸ポケットから笛を取り出す。


坂本「これを使うしか...」

阿部「亮介達の事を考えると使って損はないと思う。七瀬さんに頼ってみよう!」


二人が作戦を考えているとプールの霊が部屋の中に現れた。


プールの霊「その笛...」

阿部「音もなく来やがった!?」


プールの霊は水を操り笛を奪い取ろうとした。

阿部が咄嗟に坂本を突き飛ばす。


阿部「笛を鳴らせ!早く!!」

坂本「ヒューーーー!!!」


坂本の鳴らした笛が体育館に響く。

外にも響いて行く。


阿部「笛は吹けた!これで七瀬さんが来る!」

坂本「あとは来るまでの時間を!!」

プールの霊「この音...まさか!!」


笛を聞いたプールの霊は異様に動揺を始めた。


阿部「なんだ?」

プールの霊「ふざけるな...九尾の笛じゃ無いか!!」


プールの霊は逃げ出した。


坂本「何かトラウマでも!?」


坂本は逃げ出したプールの霊をバケツでうまく捕まえた。


阿部「おお!ナイス!!」

坂本「こいつが出てこないように抑えとかないと!」


次の瞬間。

隠異が解けた。


阿部「!?解けた!亮介ー!奈緒ー!」

坂本「二人ともー!大丈夫ー?」


阿部と坂本が体育館の真ん中を見る。


阿部「なんだ...あれ?」

坂本「奈緒ちゃん!!」


二人が見たのは倒れた二宮金次郎と井上。

そして何かを警戒しながら倒れた井上を守っている近藤だった。


近藤(心の中)「隠異が解けた!悟達も近くにいる!急いで援護してもらわないと...!」

近藤「二人とも!奈緒を逃してくれ!!こいつは...」


近藤の発言を聞きながら阿部が井上の方に走り出す。

能力は使えないので普通の走りで。


近藤「七不思議の家庭科室の包丁だ!」

阿部「ここ体育館だぞ!?」


新たな怪異に戸惑いながらも阿部が井上を助けようとする。

そこに家庭科室の包丁が飛んでくる。


阿部「危ねぇ!包丁がそのまま怪異なのか!」

近藤「悪い!逃した!気をつけろ!」


阿部は怪能無しで攻撃を避け始めた。


阿部「...!奈緒を!!」

近藤「まかせろ!」


近藤が井上の方角へ走り出したと同時に家庭科室の包丁が井上に目掛けて飛んだ。


阿部「しまった!」

近藤「奈緒!!」


二人が急いで井上を助けようと走り出した。


近藤(心の中)「ダメだ!間に合わな...」


二人が覚悟を決めかけた次の瞬間。

謎の影の出現。


???「時間停止(タイムロック)


同時に家庭科室の包丁の動きが止まった。


近藤「ええ!七瀬さん!?」

阿部「ナイスタイミングです!」

七瀬「ギリギリだったね...にしても二宮金次郎に家庭科室の包丁まで...」


七瀬が周りを見て状況を確認し出した。


七瀬「...?笛を鳴らしたのは誰だ?」

阿部「坂本です!倉庫の方で今プールの霊捕まえてます!」


七瀬と阿部が急いで倉庫へ向かった。

近藤は二宮金次郎と家庭科室の包丁を警戒していた。


七瀬「能力を解かない限り動くことはないから大丈夫だよ!」

近藤「わかりました!奈緒を守っときます!」


七瀬と阿部が倉庫に着いた。


阿部「おーい!七瀬さん来たぞ...」


阿部は止まった。


阿部「...は?」

七瀬「...」


坂本は倒れていた。

バケツの中は空になっている。


阿部「逃げられた!?急いで探さないと!」

七瀬「いや違う...この子の中に入っている...」

阿部「はあ!?」


阿部はまさかの事態に驚きが隠せない。


七瀬「これは...面倒なことになりそうだ...」


七瀬は一人状況を冷静に分析していた。


第二六談【面倒】-完-

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