第二五談【分断】
第二五談【分断】
【月曜日-放課後部室-】
井上と坂本は二人で夜の体育館の情報を検索していた。
井上「今日にでも向かっても良さそうだけど悟達遅いね」
坂本「二人とも何かあったのかな?」
二人が雑談をしていると近藤達が部室に入ってきた。
近藤「悪い遅れた!」
阿部「安達先生に雑用押し付けられて...」
井上「遅いよ二人とも!早く早く!」
井上は二人をパソコンの前に案内した。
井上「夜の体育館の情報まとめといたよ!」
阿部「おお!ありがとう!」
近藤「これはもう今日にでも向かって良いかもだな!」
坂本「みんなが良いなら今日行こうか!」
4人で話し合い今日向かってみることになった。
【6時30分 -体育館-】
近藤「腹減ったな...」
阿部「これ食べて良いぞ」
阿部はみんなにおにぎりを配った。
井上「準備良いね」
坂本「ありがとう!」
阿部「帰りが遅くなったとき用に買っといたんだ」
4人がおにぎりを食べ始める。
近藤「情報によれば7時くらいに音が聞こえてくるはずだ」
坂本「襲ってこない怪異だと良いんだけど...」
阿部「もし戦闘になってもこっちは準備万端だし大丈夫だろ!」
井上の鞄から人魂が出てくる。
人魂「お前達また怪異と戦おうとしてるのか?」
阿部「できることなら俺たちも戦いたいわけじゃねぇよ」
人魂「気をつけろ...やばくなったらすぐに逃げるんだぞ」
人魂(心の中)「まぁ高レベルの怪異はそうそう出てこないから大丈夫か...」
人魂は警告した後また井上の鞄に戻って行った。
【7時0分】
近藤「時間だ。」
4人に緊張が走る...。
【7時10分】
阿部「...出ないな」
井上「え?まさかのハズレ?」
坂本「いや、待って!」
坂本が何かに気づいてみんなに知らせてた。
近藤「!?」
阿部「なんだありゃ...」
音もなくバスケットボールが空を飛んでいた。
坂本「何かあそこに居る...」
井上「どうする?」
近藤「とりあえず俺が行ってみる」
阿部「気をつけて」
井上「私も行く!塩あるし!」
近藤と井上がバスケットボールの方向へ向かった。
阿部「がんばれ...二人とも...」
坂本「...!」
近藤と井上はバスケットボールの前まできた。
近藤「...誰かいますか?」
体育館に静寂が響いた。
次の瞬間。
井上「!?」
近藤「は?」
隠異がコートの線を囲むように出てきた。
近藤「黒い...そこまで強い怪異じゃなさそうだ。」
井上「どうする!?悟達と別行動になっちゃうけど!」
近藤「それより先にこいつをなんとかしないと行けなさそうだ」
近藤が見る方向にはバスケットボールが5個浮かんでいた。
近藤「...バスケはあんまりしたことないんだけどな...」
【隠異外】
阿部「!?なんだあれ!」
坂本「前に話で聞いた隠異じゃない?」
阿部「やばい...二人を助けにいかないと!」
阿部が隠異に攻撃を仕掛けようとしたとき。
人魂が阿部に話しかけた。
人魂「無駄だ。隠異には外からの干渉は不可能だ。」
阿部「びっくりした!居たのか!」
坂本「奈緒ちゃん鞄置いていってる!」
阿部は何もできない現状を理解して悔しそうにした。
阿部(心の中)「くそ...亮介!奈緒!」
???「あなた達...そこで何を?」
阿部&坂本「!?」
二人が急に呼ばれた方向を見るとずぶ濡れの女が居た。
阿部「...面倒なことになった...」
坂本「あれ...七不思議の一つプールの霊!?」
人魂「体育館の隣のプールから来たのか...」
3人が突然出現した霊に警戒を始めた。
プールの霊「生徒は帰る時間です...」
プールの霊は阿部達に襲いかかった。
阿部「うわっ!」
阿部は咄嗟に能力で回避した。
坂本「早く逃げないと!」
阿部「分かってる!」
二人が外に出ようとしたとき。
プールの霊が能力を発動して水を操り入口を水で塞いだ。
阿部「こいつ...水を操ってやがる...」
坂本「人魂さん!なんとかしてよ!!」
人魂「俺は特に力はないから戦えない」
坂本「そんなぁ...」
プールの霊は阿部に攻撃を仕掛けた。
【隠異中】
近藤は飛んでくるバスケットボールを引き寄せでキャッチしては投げ返すを繰り返していた。
近藤「...はぁ...はぁ...」
井上「相手の姿が見えないとここまで一方的になるなんて...」
近藤「奈緒...頼む...何か打開策を...」
近藤が耐えてる間に井上は考えていた。
井上(心の中)「どうしよう...相手が見えないんじゃ...そうだ!」
井上は塩を近藤に渡した。
井上(小声)「塩をボールに付けて!」
近藤「!!」
近藤はキャッチしたボールに塩をつけて投げた。
???「うぁ...」
近藤「ナイス奈緒!敵の見た目が少し見えてきた!」
井上「行けるよ!この調子で...」
薄くなっている敵の姿を見た二人は固まってしまった。
近藤「...この怪異だったのか...」
井上「...二宮金次郎!?」
二宮金次郎は苦しみながらも二人にボールを飛ばす構えをとった。
第二五談【分断】-完-




