第二三談【信用】
第二三談【信用】
坂本「お久しぶりです...」
予想外の来客に二人は唖然とした。
阿部「今日部活動は無いけど...」
近藤「翼じゃん!何か用事?」
坂本は部室を見渡してから話した。
坂本「今日の昼休みに奈緒ちゃんがテケテケの話をしてくれて...」
近藤「聞いたのか!それで?」
坂本「人魂が言った発言に気になるところがあって...」
坂本の発言に2人が少し真剣になる
近藤「気になるところって?」
坂本「七不思議がみんなを狙うって」
阿部「言ってたな」
坂本「それで能力が無い奈緒ちゃんや私を守る形で二人が危ないからと離れて行く気がしてしまって...」
二人は黙ってしまった。
心のどこかで考えていたことだ。
命に関わる。そしてそれは井上や坂本は対象外なのだ。
坂本「...だから!」
井上「約束をしに来たん...だよね」
井上が部室に入ってきた。
近藤「...」
阿部「でも...」
井上「一応言っとくけどあんた達が何言おうが私たちは勝手についていくから」
坂本「そうです!」
二人の宣言に近藤と阿部は何も言い返せなかった
近藤&阿部「ありがとう」
井上と坂本が嬉しそうに笑った。
坂本「ところで昨日興味深いサイトを見つけまして...」
近藤「導入の仕方がちょっと怖い...」
坂本がパソコンでサイトを検索する。
坂本「これです。」
坂本が開いたサイトには《《七不思議研究委員会》》と書かれている。
阿部「七不思議研究委員会...」
坂本「このサイト運営者の方がここの近くに住んでいるとの事で...」
井上「確かに興味深いね...」
井上が開いたサイトを近藤がスクロールしていく。
近藤「ん?...これ...」
近藤がアップした画像は近藤達の学校で撮られた心霊写真だった。
阿部「この学校だ!」
坂本「やっぱり何か手がかりがありそうに感じる...」
近藤「今日は放課後暇だったしみんなで行ってみるか!」
井上「久々のまともな活動だね!」
ということで4人で運営者の元へ向かうことになった。
【七不思議研究委員会事務所】
近藤「なかなかしっかりした建物だな...」
阿部「事務仕事あるのか?」
井上「とりあえずチャイム鳴らしてみよう」
事務所のチャイムが鳴る。
???「...はーい」
インターホン越しに人が出た。
近藤「すみません、少しお時間よろしいでしょうか?」
???「その制服...中学校の人?」
近藤「そうです!実は今七不思議のことについて調べてまして...」
???「そういうことならあがって!」
ドアのロックが空いた音がした。
近藤「え?早」
阿部「とりあえず入るか?」
坂本「あがろっか」
全員が少し不思議そうに建物の中に入っていった。
【七不思議研究委員会事務所-内部-】
中はテーブルに椅子にパソコンと作業場のようになっていた。
奥に続く階段もある。
近藤「しっかりした事務所だ...」
???「いらっしゃいませ!」
奥から人が出てきた。
七瀬「私は七瀬拓郎、ここの管理人です」
近藤「近藤亮介です!」
阿部「阿部悟です」
井上「井上奈緒です!!」
坂本「坂本翼です!」
全員が自己紹介をした後椅子に座り話が始まった。
七瀬「七不思議を調べてるって言ってたけど何を知りたいのかな?」
近藤「まずここの活動内容を知りたいです!」
七瀬「ここでは全国の怪奇現象の出現情報をまとめたり実際に向かって確かめたりとかをしてるよ」
七瀬の優しそうな雰囲気に少しみんなの緊張が緩んだ。
阿部「それでこんなにやっていけるものなんですね」
七瀬「意外と怪奇現象に悩まされる人が多くてね、ここでは依頼を受けて問題を解決したりもしてるんだ」
七瀬の発言にみんなが驚く。
近藤「怪奇現象を解決...」
七瀬「僕からも質問いいかな?」
七瀬の発言にみんなが静かに首を縦に振る。
七瀬「井上さんの鞄の人形に何か霊的なものを感じるのだが...」
近藤(心の中)「待て待て...この人感鋭すぎだろ」
阿部(心の中)「この人になら話しても大丈夫か...?」
全員が無言になっていると井上が話し出した。
井上「この中には人魂が入っています」
近藤「!?」
阿部(心の中)「...どうなる?」
七瀬の反応にみんなの集中がいく。
七瀬「...少し君たちとは話すことが多そうだね」
近藤「七瀬さん。全てお話します。」
坂本「七瀬さんなら大丈夫だと思う...」
近藤が七瀬に能力や呪いのことを話した。
七瀬「...それは全て本当のことかい?」
近藤「全て本当のことです。嘘はありません。」
七瀬「そうか...」
七瀬は少し考えた後言った。
七瀬「まず初めに君たちの今の状態はとても危険だと私は思う。子供が命が狙われるというのは私としても無視はできない。」
阿部「危険性は十分理解した上で俺たちは活動しています。」
七瀬「ああ。わかってるよ。だから私は君たちに協力をしようと思う。」
坂本「協力?」
七瀬「君たちの活動を支援...したいところだがあいにく忙しくてね、、、」
七瀬の発言に近藤が不思議そうに聞いた。
近藤「じゃあ協力って?」
七瀬「...失礼」
七瀬は近藤の手に触れた。
七瀬「時間停止」
近藤&阿部「!?」
近藤の手が少しも動かなくなる。
近藤「動かない!?」
阿部「あんたも能力者...」
七瀬「私は美術室のモナリザの怪異と昔色々あって能力を貰ってね」
井上「時間停止ってやば...」
七瀬の突然の能力に全員が少し身構える。
七瀬「この力を使って人助けをしているが怪異達を助けようと考えたことはなかったな...」
近藤「結局なんなんですか?」
七瀬「もし君たちに何かあったときは力になるってことさ。最低でも敵じゃないってことだよ。」
七瀬は能力を解いた。
阿部「次の質問です。俺たちの通ってる中学校での怪奇現象の情報を教えてください。」
七瀬「いいよ。ちょっと待ってね。」
七瀬が奥の部屋に向かった。
近藤「なぁ...あの人信じて全部言ったけど大丈夫だったかな...」
井上「さぁ...でも味方だって言ってたし。」
阿部「能力者だったしな...他にも能力者がいるなんて...」
人魂「...あの人間は気をつけた方が良い。」
坂本「あ!例の人魂」
人魂が井上の人形から出てきた。
人魂「お前達以外の能力を持った人間は聞いたことがない。もしかしたらあいつは...」
七瀬「どうかした?」
七瀬が急に後ろから出てきた。
人魂「!?」
七瀬「お久しぶりです人魂さん。」
人魂「...お前だったのか」
近藤「え?」
井上「何その反応...」
人魂はさっきまでの警戒を解いて少しリラックスを始めた。
人魂「直接見てわかったよ。お前九尾だろ。」
七瀬「バレたか笑」
七瀬は変身を解いて九尾の姿になった。
近藤&阿部&井上&坂本「ええ!?!?」
七瀬「隠し通すつもりだったけど君たちなら平気だよね」
近藤「ちょっと待って...九尾の狐って...」
坂本「...」
4人は驚きのあまり言葉が出ない様子だった。
人魂「お前人間界にここまで馴染むとは...」
七瀬「人に化けるのは昔から得意でね」
人魂「趣味の悪いやつだ。」
4人は二人の会話を聞いて呆気に取られている。
近藤「七瀬さんって人間じゃなかったのか...」
七瀬「ごめんね...でも変わらず君たちの味方だよ?」
坂本「かっこいいけど怖い人...いや人じゃないのか...」
阿部「怪異に怪異の力が入ってるってなんだ?」
4人が混乱してる中九尾の狐だけが一人楽しそうに笑っていた。
第二三談【信用】-完-




