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日常怪談  作者: 学校の七不思議
第四章【テケテケ編】
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第十九談【もう逃げられない】

第十九談【もう逃げられない】


【パソコン室】


近藤「だから昨日人形が動いて話しかけて来たんだよ!」

井上「何かの怪異とか?」

阿部「お前戦いの後で疲れてたんだろ」

近藤「違う!」


近藤達が話をしていると誰かがドアを叩いた。


近藤「先生かな!何か知ってるか聞いてみるか!」


近藤がドアを開けた瞬間部屋がベートーヴェンの時のように暗くなった。


近藤&阿部&井上「!!」


阿部「亮介!逃げろ!!」


阿部が叫び近藤が後ろに下がる。


井上「これって怪異ってことだよね」

近藤「またなんか来やがったな!!」


全員が戦闘体制に入った時何者かが部屋に入って来た。


???「...落ち着け」


阿部が突進しようとしたが近藤の一言で止まる。


近藤「その声...昨日の人形!!」


だが声の主の姿は人魂だった。


井上「人魂って本当にあるんだ」

阿部「まだ味方と決まったわけじゃない」


阿部が警戒を続けていると人魂は話し出す。


人魂「良いのか?俺はお前達に良い情報を持って来てやったんだぞ」

近藤「良い情報?てか昨日の人形なんだったんだよ!」

人魂「順に話すから一度落ち着け」


全員が一度席につき人魂の話を聞く。

阿部はまだ警戒を続けている。


人魂「まず初めにお前達は七不思議達に目をつけられた」

近藤「どういうことだ?」

人魂「お前達のように怪能を持ってしまった人間は初めてだ」


人魂の発言に井上が割り込む。


井上「怪能って?」

人魂「怪異達の力のことだ。お前達は七不思議達に脅威と見られている。」

阿部「俺たちみたいな能力を使いこなせてない奴らを?」


阿部の発言に人魂は答える。


人魂「まぁお前はかなり怪能を引き出せているが近藤は違う。近藤はレベル5の花子さんの怪能を使えるからな」

井上「レベル5?」


井上が再び不思議そうに質問する。


人魂「1~5の怪能の強さだ。例外もあるが、、。阿部は2だな。」

近藤「悟で2なら5の俺の方が何で弱いんだ?」


人魂が真剣に答える。


人魂「お前はまだ怪能を扱えていない。だが扱えるようになれば必ず七不思議達の脅威となる。だからお前達は弱いのに狙われるんだ。」


人魂の説明に全員が理解を示す。


近藤「じゃあ花子さん以上のレベルの奴が来るのか!?」

人魂「いや、七不思議にはレベル4以上の怪能持ちは少ない。だからこそお前らが弱いうちに殺しに来るだろうな」


3人が怖がる。

最近話した死の話。それが直に来た。


近藤「ていうかお前七不思議達が警戒してるとかどうやって知ったんだ?お前も七不思議?」

人魂「俺は七不思議じゃない。物に取り憑いたり出来る怪能で盗み聞きしただけだ。」


阿部が人魂に聞く。


阿部「何でそれを俺たちに伝えるんだ?」

人魂「...感謝だよ。お前達が人体模型を救ってくれた。」


阿部は警戒を緩める。


阿部「...そうか。じゃあこの周りにある黒いのは何だ?」

人魂「これは怪異達が使える「隠異」だ。外と時間の流れは同じだが別次元の様なものだな。」

井上「怪異達の世界ってことか...」


近藤が人魂に聞く。


近藤「なぁ人魂。ベートーヴェンのレベルは何だ?」


人魂が近藤を見つめて答える。


人魂「...3だ。」

近藤「俺の今のレベルは?」

人魂「1.5ぐらいだな」


近藤が覚悟を決めた様に宣言する。


近藤「みんなが死なない様に絶対強くなろう。」

阿部「...ああ!」

井上「私だけ塩って...!」


3人が気合を入れているのを見ながら人魂は考えていた。


人魂(心の中)「人体模型...お前を救ってくれたこいつらなら...」


近藤が人魂に話しかける。


近藤「そういやお前が居る間は常に隠異って出てるのか?」

人魂「いやいつでも消せる...そろそろ邪魔だし消すか。人に見られない様に人形の中に入るわ」


人魂は井上のリュックに掛けてあるパンダの人形に取り憑いた。


井上「あ!」

阿部「こいつどこに入ってんだ...」

人魂(人形)「手足がついてると何かと便利だろ」

近藤「何でも良いけど早く解けよ。これ気味悪い」


近藤が文句を言っていると人魂は焦りながら伝えた。


人魂(人形)「...解いたぞ?」


次の瞬間。

部屋の色が黒から赤に変化した。


近藤「赤い!」

阿部「!?」

井上「怖」


人魂(人形)「...何でここにこの怪異が来るんだよ、!」

阿部「何だよ!何が来るんだよ!」

人魂(人形)「赤い隠異は...レベル4以上の証だ。」


人魂の発言に3人が青ざめる。


近藤「...は?」


近藤がようやく言葉を発した時。

扉からすごいスピードで入って来たのは、、、。


???「...足を...よこせ...」


3人は絶望した。

下半身が無い女の怪異。


人魂(人形)「...テケテケ...」

テケテケ「...足を...よこせ!!!」


第十九談【もう逃げられない】-完-

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