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日常怪談  作者: 学校の七不思議
第二章【走る人体模型編】
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第十三談【試行錯誤】

第十三談【試行錯誤】


【10時半-海-】

人体模型が目を覚ました。


人体模型「君たちは、本当にやってのけたんだな......」

近藤「当たり前だろ!約束したじゃんか」

阿部「早く走ろうぜ」


阿部がトレーニングがてら人体模型と一緒に海を走っている。


近藤「なぁ、井上」

井上「ん?」

近藤「これ終わったら人体模型居なくなっちゃうんだよな」

井上「そうだね。それが人体模型のためだよ」


近藤が少し考えてから話す。


近藤「井上って人体模型とよく話に行ってたんだよな?」

井上「そうだね。みんなが訓練してる時に」

近藤「やっぱり寂しいとかないのか?」

井上「ないよ。元々こうなる予定だしね」


井上の意外な大人の様な発言に近藤が笑う。


近藤「そっか。」


【11時半】

人体模型と阿部が走っている最中人体模型が光り出した。


阿部「おい!これって」


遠くから見ていた近藤達が走ってくる。


人体模型「成仏...みたいだな...」


近藤達が人体模型を見つめる。


人体模型「そんな顔するな。ありがとう。お前達のおかげで俺は成仏できる。」


人体模型の体が少しずつ空に消えていく。


阿部「お前が居なくなっても俺たちが忘れない。安心して逝ってくれ。」

近藤「お前がいた証もここにいる。」


近藤は阿部の肩を触る。


井上「...人体模型。やっぱり良い名前だね。」

人体模型「そうだろ。自慢の名前だ。忘れんなよ...!」


人体模型が完全に空に消える。

光が海の夜を照らす。


近藤「綺麗だな...」

阿部「これで二人目だな」

井上「...」


近藤が井上を少し見てから阿部に話しかける。


近藤「おい悟!暑いし海入ろうぜ!」


近藤が海に向かって走り出す。


阿部「急だな!?ちょっと待てよ!」


阿部が後から近藤を追いかける


近藤(心の中)「あんなこと言ってたけどやっぱ寂しいんじゃんか」


阿部と近藤が海で遊んでいるのを見ながら井上は陰で静かに泣いていた。


井上「......」


【12時10分-叔父の家-】

三人が家に帰ると阿部の叔父が心配していた。


阿部の叔父「どんだけ夜風に当たってるの!周り見てもいないから心配したよ!」

阿部「ごめん。ちょっとコンビニまで行ってた」


そのあと寝る準備を済まして阿部と近藤は同じ部屋。井上は別の部屋で眠りについた。


【次の日】


近藤「ありがとうございました!急なのに泊めていただいて」

井上「別の部屋まで用意していただいて...」

阿部の叔父「良いって良いって!また遊びにおいでよ」


阿部の叔父の優しさに二人が溶け込んでいた時阿部が話かける


阿部「早く行くぞ」


三人は電車に乗り家に帰って行った。


近藤「じゃあな!」

阿部「ああ!」

井上「また明日!」


三人が家に着く。

阿部は一人で考え事をしていた。


【回想-昨日の夜-】


人体模型「お前能力の使い方がなってないぞ」

阿部「え?」

人体模型「弱めで使えば威力は下がるがコントロールしやすいはずだ」

阿部「なるほど...」


【回想が終わる】


阿部「...その調整がむずいんだよなぁ。」


阿部は一人扱いきれない能力について考えていた。


【近藤家】


近藤「よし!成功!」


近藤は前に考えていた新技を掴みかけていた。


近藤「これなら上手くやれば近距離にも遠距離にも対応できる攻撃になるかも...!」


近藤が左手にピンポン玉を持ちそれを前に構える。

その前に右手の手のひらを向ける。


近藤(心の中)「右手に玉にすり抜ける様にして右手に引き寄せを一瞬だけ発動する。」


右手をすり抜けた玉は引き寄せの勢いで前に飛んでいく。


近藤「よし!これだ!!」


【井上家】


井上は机に向かって何かを作っていた。


井上「前にちょっとだけ残ってた塩を取っといてよかった。これを使って何か作れないかな?」


井上は理科室から前に盗んだ塩を使って武器を作ろうとしていた。


井上「塩を減らさずに使う方法はないかな...」


三人で前に話し合い次の怪異は決めていた。

次の怪異は人体模型とは違い襲ってくる可能性がある。

三人は次なる怪異の対策を試行錯誤するのだった。


第十三談【試行錯誤】-完-

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