漫才「勇者になりたい」
ゲラゲラコンテスト4に投稿した作品です。ぜひご一読ください。よろしくお願いします!
ボケ「あのさ、勇者になれる方法教えてくれない?」
ツッコミ「…ん?」
ボケ「だから、勇者になれる方法が知りたいんだってば!(大声で)」
ツッコミ「いや聞こえているけども!現実的に無理でしょ!ライトノベルの主人公じゃあるまいし」
ボケ「…なんでそんなこと言うの。意地悪」
ツッコミ「…そんな捨てられた子犬みたいな声で言われても。だって、勇者ってすごい強いんだよ?大きくて怖いモンスターとかと命がけで戦って町の平和を守るんだよ?そんなことできるの?」
ボケ「誰に向かってその口利いてるの。当たり前だよ。できるに決まってるじゃん」
ツッコミ「やけに強気になったな」
ボケ「なんでそんなに反対するの…?」
ツッコミ「また子犬!情緒不安定!…もう仕方ないな。そしたら、勇者になって助けてくれる?」
ボケ「お~!そういう展開待ってました!任せて!」
ツッコミ「立ち直るのはやっ!何なんだ本当に。とりあえず付き合うだけ付き合ってやるか」
ボケ「うむ!しっかり頼んだぞ、町民!」
ツッコミ「急にスイッチ入ったし。まぁいいや。やばい、もう限界だ…。誰か助けを呼ばなければ…。あ、勇者様だ!勇者様、どうかこの町を救ってください!」
ボケ「これはひどい有様だな。この町の薄気味悪い雰囲気のせいで戦う気力がなくなったぞ。もう帰る」
ツッコミ「いや、帰るなよ!助けてよ!」
ボケ「だってこんなの無理に決まってるよ!怖いもん!」
ツッコミ「さっきの強気はどうしたよ」
ボケ「さっきはさっき、今は今。現実を見てよ」
ツッコミ「先に現実離れした注文をしてきたのはどっちだよ」
ボケ「まったく、そんなに勇者をやってほしいならやってあげるよ」
ツッコミ「やりたいって言ってきたのはそっちだろ」
ボケ「はいはい。じゃあ、やってあげるから。とっとと始めて」
ツッコミ「今度は上から目線かよ。本当にもう。始めるからね!あ、勇者様がいらっしゃった!勇者様!どうかこの町を救ってください!」
ボケ「もちろんだ。そこで、さっそくお前に頼みがある」
ツッコミ「頼みですか?」
ボケ「うむ、そうだ。まず、お前が俺の盾になれ!そして、剣を持って戦え!(さっとツッコミの後ろに隠れる)」
ツッコミ「待て待て待て。勇者が町民に守られてどうする!隠れてないで出てこい!」
ボケ「だって負ける気しかしないし、怪我したくないし」
ツッコミ「それじゃあ勇者になれるわけないだろ!」
ボケ「また怒ったぁ…」
ツッコミ「いや怒ってないって!もう~、勇者だったら堂々と、ここは俺に任せてみんなは逃げろって言うところでしょ!」
ボケ「そうなの?」
ツッコミ「何、その初めて聞きましたみたいな顔!そういうものなの!もう1回やってみ」
ボケ「わかった」
ツッコミ「勇者様!どうかこの町を救ってください!」
ボケ「もちろんだ。ここは俺に任せてみんなは逃げろ!」
ツッコミ「お、いいじゃん。ありがとうございます!このご恩は決して忘れません!」
ボケ「おぉ、そうか。そしたら報酬はポテトチップス1ヶ月分を用意しておけ」
ツッコミ「いや、報酬は自ら求めたらかっこ悪いって!しかも、報酬それで良いの?」
ボケ「だって唐突に食べたくなる時があるんだもん。その時になかったら困るでしょ。だから報酬は何が何でもポテトチップスじゃないとダメだ!」
ツッコミ「すごい勢い。まぁわからなくもないけど。安上がりだからこれはこれで良いのか?」
ボケ「そしたら、味までしっかり指定して良いの?」
ツッコミ「めっちゃキラキラした目で見てくるじゃん。そういう問題じゃないんだけどな」
ボケ「だったら、報酬はうす塩味のポテトチップス1ヶ月分にしてもらお♪」
ツッコミ「めっちゃウキウキしだしてるし。こんなんで本当に町救えるの?」
ボケ「もう文句多いな。町救うのやっぱり嫌になってきた」
ツッコミ「いや文句じゃないし。勇者なのに町救うの嫌ってなんだよ」
ボケ「だってぇ~」
ツッコミ「だってぇ~じゃないの!もうわかったから!好きなようにやってみ!」
ボケ「絶対報酬はうす塩味のポテトチップス1ヶ月分だからね」
ツッコミ「こだわるなぁ。まぁいいか。さて、どんな戦いを見せてくれるんだ?」
ボケ「よし、最強の必殺技を出してやる。モンスターよ、これで終わりだ!必殺!謝罪をする時のめちゃくちゃ綺麗な90度のお辞儀!(勢い良くお辞儀をする)」
ツッコミ「いや弱いって!こんなんでモンスターに勝てるか!」
ボケ「チッ、もっと修行が必要みたいだ」