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第二話 旅立ち

昨日投稿できずすみません、話はできていたのですが投稿し忘れていました、次からは気を付けます

「ほら急いで!馬車に遅れちゃうよ!」

俺は孤児院から出ていく年齢になり同じ年代の子と一緒に都市に向かう。

あの日から七年後、今日は俺の旅立ちの日だ。


この七年間何もしていなかったわけではなく必死に魂力(こんりょく)に馴染む身体づくりをしていた。


なのでごく一部の人以外とは一切会話がない、俺が異質すぎて恐怖しているぐらいだ。


睡眠と食事以外は瞑想、剣を振る、走り込み、その他もろもろだ。


当然普通の子供ではないためエルダー神父とシースタさんが心配していたが喋れるようになった時に長馴染みを救うためにやっているんだと話して、なんとかエルダー神父の許可をとり、まだ前とは程遠いが下級の役割(ロール)持ちと同等までにはなった。


簡単に説明するが役割とは神の加護の事で持たないものとは最低でも2倍ほど実力差がある、例えば剣術ではだいたい2倍ほど習得速度に差があるし力も速さも上だ。


他にも役割持ちにはそれぞれに固有能力があるが今度話そう、今は関係ないからな。


俺は準備が整い、馬車に乗ったのを御者が確認してから出発する。


「「行ってらっしゃい!!」」

エルダー神父とシースタさんが声をはりあげて見送ってくれる、オレは今までの感謝を込めて言葉を返す。


「行ってきます!!」


周りの子供たちも口々にお礼を言い、涙ぐむ。


しかし俺はこれからが本番だと気合を入れ、教会で学んだことを思い浮かべる。


現代は二千年前と比べ役割持ちとの差が芳しく広がっていた。


この二千年の中で勇者不在の中数々の英雄、英傑が産まれ、人類を存続させていた。

神の加護を受け、見事二代目魔王を打倒した賢者、四代目魔王を倒した剣聖、人類最高峰の英知で六代目魔王を封印した魔導士。


教会には歴史の本もあったため読んで調べてみたが時代が進むごとに戦い...いや役割無しの個人の力が弱くなっていっている印象を受けた。


戦闘に関する技術は明らかに大幅に後退していると言っていいだろうな、なぜなら魄装(こんそう)が現在まで一切その技術が受け継がれていないからだ。


魄装と初代魔王についての歴史の本はエルダー神父に聞いても書庫で探しても見つからなかった、まるで意図的に葬られているかのように。

しかもそれは巧妙に、そしてその時代を知らない者が見れば分からないように完璧に隠蔽されているほどだった。


ついでにそれはここ五百年ほど続く平和の中で『歴史』の存在とされ、人類は完全に平和ボケしている、そんな印象だ。


まぁ今は関係ないことだ、俺は封印されているジェンティーレ(勇者)を探し、彼女と戦える力を手に入れるのみだ。




さて、都市までは二日かかる、それまで瞑想でもしておくか。

そう思い、目をつぶろうとしたとき。


「ねぇ、いつも変な座り方して目を瞑ってるけど何してるの?」

俺に不通に話しかけてくる数少ない一人、フレンが話しかけてくる。

「...魂力を操作しているだけだ」


いつもそう答えているがいつもは興味なさげに返事をするだけで終わるが今日はいつもと違う。


「...それって強くなれるの?」


「成れるぞ」


「…冒険者になりたいからやってるの?」


「まぁ…そうだな」


「ふーん…なれるといいね」


会話が終わり、その後は必要なこと以外は話さず、次の日の昼間。


「ぁ…あぁ…ゴ…ゴブリン…」

急に御者が震えた声を上げる、それを皮切りにゴブリン共の汚らしい声が辺りに響き渡る。


「「「グッギャギャギャ!!」」」


この辺りは村が至る所にあり、狩人や村を守るために冒険者が頻繁に魔物狩りをしているため森の最深部に行かなければ会うことはないのだ、それはたった今破られたが。


この馬車には役割持ちはいることはいるがそれは戦闘を知らない子供たちの中に居るだけの事、このままでは無残に殺されて終わりだろうな。


しかしそれは俺が居なかった場合でのこと、俺は非常用に馬車に置いてある鉄の剣を素早く持ち、ゴブリンライダーの前に躍り出る。


数は三体、全員オオカミに乗っている、そいつらは飛び出してきた俺を見て蛮勇だと思ったのかまた汚い声で笑う。


俺はその隙を突き、一瞬で詰め寄るが、下のオオカミは警戒していたようで後ろに跳び引かれる。


...まぁ当たり前か魔獣は魔物と違い油断はしないからな。


ゴブリンライダーは警戒心を上げ、ジリジリと距離を詰め、仲間と付かず離れずの距離を保つが俺から攻めてこないとわかるとゴブリンはオオカミに合図を送り三体同時に襲いかかる。


「フッ!」


左のオオカミが噛み付こうとしているので口に合わせて切り裂き、そのまま力を入れてそこを起点にして左に避ける。


1匹ずつ確実にやるか…


しかしあまり時間をかけていると馬車を狙う可能性が高いので手早くだ。


オオカミから落ちたゴブリンの首を別のに突っ込む途中で首を切り落として同時に倒せるように本能に従って噛み付こうとするオオカミの喉を突き、そのまま貫通させてゴブリンの腹を突く。


「グギャァァァァァァァ!!!?」


ゴブリンは一瞬遅れて叫ぶ。

もう一体のゴブリンライダーはこの隙に横から迫るが剣から手を離し、難なく半歩下がることで避ける。


そしてオオカミの死体から一瞬で剣を抜き放つ。


俺は回るように迫り来るオオカミの頭を斬る、その後落ちたゴブリンの頭に剣を突き刺して戦闘が終わる。


腕が鈍っているな…まぁこれから取り戻していくか。


最後に腹を抱えて逃げようとしているゴブリンをそこら辺に落ちている石を投げてとどめを刺す。


俺は一息つき馬車に戻る、馬車に乗って居る者達は俺に感謝をする者もいれば恐怖している者もいた、俺はそれに構うことなく丁寧に剣を拭いて元の位置に戻す。


「すごい!かっこよかったよ!」

そうフレンは言う、その目は羨望のまなざしだ。


「そうか」


俺はそっけなく返事をして考えに耽る。

やはり最下級の魔物では大したこと無かったな、まだまだあのころと比べれないほどだが次戦えるとしたら下級の部類のものにするか。


俺はそう決めて一秒でも無駄にはしないべくまた魂力の操作に戻る。


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