第六回 馬翻車魚棒
根賀「これだと誰が何言ってるかわからないですよね?」
有利「じゃあセリフの前に名前を入れちゃえばいいじゃないか!」
という二人の気遣いでセリフの前に名前が入っています。
ご了承ください。
根賀「これ読める人いるんすか?いませんよね?」
有利「本番始まっちゃってるよ!根賀くん!」
根賀「え、まじすか」
ポップな音楽が流れ、何事も無かったように番組がスタートする。
根賀・有利「ゼーット・ショッピング!!」
二人がゼットのポーズをして改めて登場する。
有利「皆さん、こんにちは。ゼットショッピングのお時間です。販売員の有利泰蔵です。本日も何事も無く始まっています」
根賀「いや、何事も無く始まってないですけど……。何、ナレーションでもカンペにも書いてあるんすか…。おかしくない?」
青木「何もおかしくないだろぉ!何を言ってるんだ根賀ァ!!」
根賀「はぁ…、同じく販売員の根賀貴司です」
有利「それでは、本日も楽しくお届けしていきたいと思います!それでは早速CMです!」
苦しい暑さのとき。
そんなとき。
頼りになる扇風機。
略して、『クソ扇風機』じゃね~か!
この番組は『クソ扇風機』でお馴染みのアクア工業がお送りします。
有利「改めまして、販売員の有利泰蔵です」
根賀「改めまして、販売員の根賀貴司です」
有利「そういえば!本日の放送が令和ニ年になって初の生放送なんですよね!皆さん明けましておめでとうございます!」
根賀「明けましておめでとうございます…」
有利「今年もたくさん色んな商品を紹介できればと思います!」
根賀「そうですね…。まぁグダグダになるのは目に見えてますけど」
有利「後、本日の最後に視聴者の皆さまに大事なお知らせをしますので最後まで見てくださいね!」
根賀「もう放送打ち切りですかね?」
有利「本日も前回の放送を見て下さいました視聴者の方から沢山のご意見を頂きましたのでお答えさせて頂きます」
根賀「僕は居ないことになっているんですか?」
有利がスタッフから紙を受け取る。
有利「群馬県の方からです。『前回の放送を見ました。何だよあれ!同じじゃね~か!ちゃんと放送しろや!ふざけてんのかクソ狐!』と頂きました。クソ狐って誰なんですかね?知ってます青木P?」
青木「え?あれ有利のあだ名じゃないの?」
有利「私は狐なんて言われたこと無いですよ」
青木「じゃあ、根賀かぁ…。今度はちゃんと放送するんだぞ!」
有利「根賀君、今回はちゃんとやろうな!」
根賀「さっきまで完全にシカトしといて、唐突に誹謗中傷をされる謂れは無いっすよ?俺じゃないです。勝手に決めつけると消火器でぶん殴りますよ?」
青木「はい。じゃあ謝罪ヨロシク」
根賀謝罪とカンペが出る。
根賀「どうもすいませんでした…。……これで本当に視聴者が満足する訳ないのになんでやらせるかなこの貧乏テレビ局」
有利「これで謝罪したので勘弁してくださいね!それでは、次のお便りを紹介します。徳島県の方からです。『前回の再放送で、野イチゴまみれのお二人がニュースを担当することを発表していました。私はとても嬉しいです。ようやく男しかいないクソみたいなショッピングに花が添えられました。ただ、何でたま~になんですか?毎回やって下さいよ!』と頂きました。青木Pどうなんですか?」
青木「それはねぇ。金銭的な問題があるからねぇ~。簡単には無理ゲーよぉ」
根賀「金銭的ってなんです?」
青木「だって視聴者が見たがるニュースなんてほぼ無いじゃん!余計なギャラが発生したら大変だろ!ニュースを捏造するのも大変なんだよ!余計な仕事したくねぇんだ!」
根賀「ニュースを捏造って、スクープとかを拾う努力をしないんですか。テレビ局としてそれは常識的にアウトだと思うんですけど」
青木「スクープってキー局とか文秋とかMondayとかの雑誌の仕事だろォ!そんなんとれたら仕事してるわ!!」
有利「というわけで毎回は無理です。我慢して下さいね~」
カンペでお便り終了と出される。
有利「カンペでお便り終了と出ましたので本日のお便りは終わりです!CMの後、商品を紹介します!一旦CMです」
苦しい暑さのとき。
そんなとき。
頼りになる扇風機。
略して、『クソ扇風機』じゃね~か!
この番組は『クソ扇風機』でお馴染みのアクア工業がお送りします。
根賀「あのすいません、さっきからCM多くないすか?」
青木「しょうがないだろ!CM増やせって社長に言われたんだから!あ~、CM終わっちゃったよ~」
今日は何故か放送事故が多発している。
テロップでも本日放送事故注意報発令中と出ている。
有利「はい。それでは本日の商品の紹介をしていきましょう!そういえば根賀君、お菓子は好き?」
根賀「まぁ、どちらかといえば」
有利「そうだよね!というわけで今回ご用意しましたのがこちら!日本お菓子株式会社の『馬翻車魚棒』です!」
スタッフが台車に段ボールごと山積みされたお菓子を運んでくる。
根賀「だからどうやっても読めないですよこれ」
青木「誰が嫁がいないだぁ!」
根賀「そんなこと一言も言ってないですよ青木P。今すぐ耳鼻科に行ってくることを強く推奨しますよ」
有利「こちらは、『うまんぼう』と読むんですねぇ」
根賀「なんか毎回危ない橋を渡ってるのは僕の気のせいなんですかね?」
早く進めてとカンペが再び出される。
有利「はい。この馬翻車魚棒の特長を説明していきたいと思います!」
根賀「はい。そうですね~」
有利「まず、なんといってもこの運び易さですねぇ~!この段ボールの中に二百本も入っているんです!」
根賀「それは当たり前ですけどね」
有利が段ボールを持ち上げる。
有利「しかも、こんなに軽いんです!」
そこにカメラマンの山田が声をかける。
山田「すいませーん!それは多分空の段ボールです!こっちが入っているやつです!」
そう言うと、山田が指差した段ボールを青木が有利の持っている段ボールの上に乗せる。
有利「はい。とっても軽いです!」
青木「有利!辛い顔してるぞ!笑え!笑うんだ!」
有利「はい!」
そう言うと笑顔を見せる。
青木「山崎!下にこの段ボールの中には重りが入っていますって入れるんだ!効果音も入れとけよ!」
山崎「はーい」
根賀「いや、これお菓子ですよね?何で偽造するんですか?」
青木「だって軽いって言っているのに重かったら意味無いだろ!」
根賀「重いって言えばいいのに…」
青木「よし!もう進めろ!」
青木が有利に指示を出す。
有利「それでは、この箱を開けたいと思います!」
有利にカッターナイフが手渡され、テープを切る。
有利「さぁ、オープン!!」
そう言うと段ボールを開ける。カメラが寄っていって中を映すとそこにあったのは…。
青木「ダンベルじゃねぇ~か!何でダンベルが入っているんだぁ!」
山田「ちょっ、プロデューサー止めてくださいよ!あっ!揺らさないで~!」
青木が山田を掴み、揺らしまくっている。
おかげでカメラが揺れまくっている。画面の向こうは大変だろう。
内田「多分ですけど、これマジックで使うやつです。紛れ込んでたみたいですね~」
青木「紛れ込んでたじゃないよ~!内田!」
内田「すいません…」
青木「どうすんの?またやっちゃったよ!またマジックのネタを先にばらしちゃったよ!」
有利「今日は何のマジックだったんですか?」
青木「えぇ?今日は空の段ボールからダンベルが大量に出てくるやつだよぉ」
根賀「ショボいマジックですねぇ。見る人いるんですか?」
青木「いるに決まっているだろ!リーマン舐めんな!」
根賀「リーマンって言うと世界的経済ショックを思い出すんで止めてくれます?」
青木「何でマジック用の段ボール持ってくるんだよ!」
山崎「て言うか、ショッピングの方に段ボールを置いたのが悪いんじゃないんですかね?」
山崎が助け舟を出す。
青木「それもそうだな!置いたのが悪いな!じゃあしょうがないとして本物はどれだ?」
山崎「分かりません!すぐ探します!」
青木「その間どう繋げるんだ?」
有利「じゃあ、ダンベル持って『お頼みマッスル』踊ります?」
青木「それだ!!山崎!曲持ってるだろ!流すんだ!」
山崎「了解です!」
山崎が曲をセットする。その間に有利と青木はダンベルを持つ。しかし、
根賀「僕は放置ですか…」
根賀は置いていかれた。
青木「よし!準備できたな!行くぞ!」
有利「大丈夫です!青木P!」
曲が流れ始め二人が踊る。
青木&有利「お頼みマッソ~!めっちゃもてた~い!」
青木&有利「お頼みマッソ~!めっちゃヤりた~い!いぇ~!」
青木&有利「お頼みマッソ~!めっちゃヤりたいからイチ!ニ!マッスルにお願い~!」
めちゃくちゃ笑顔で歌って踊るおっさんたち。
根賀「こんなのどこがショッピングなんですなね?」
山崎が箱を開けて探している所と、根賀が立ち尽くしているのをバックにおっさんが踊っている場面が全国に流れている。これがショッピング番組であることを分かるのは一部の人だけであろう。
山崎「あった~!」
山崎の叫び声と同じタイミングで曲が終了する。
青木「いや~、素晴らしい曲だな!」
有利「そうですね!青木P!」
二人は楽しく踊れて満足そうだ。
山崎「青木P!馬翻車魚棒ありました!」
青木「そうか!じゃあ続きやるぞ!」
ダンベルを置き、段ボールを持ってくる。
有利「さて!この馬翻車魚棒の最大の特長がなんといっても味の多さなんです!」
根賀「へ~、スゴいですね~。何種類あるんですか?」
有利「と言うわけで、この味の多さを皆さんに理解しやすくするためにこれからこの段ボールの中から馬翻車魚棒を引いていきたいと思います!」
根賀「僕を安定で全力無視するの止めてくれません?」
青木「ただあれだな~。引くだけだとつまらないからそれぞれ五人が五本ずつ引いていくか!」
有利「そうですね!そうしましょう!」
青木「じゃあ、内田と山崎、後は~、山田!カメラ固定してこっちに来て!おい根賀ァ!!逃げようとしてんじゃねぇ!!お前もやるんだよ!」
山田「いやいや、なんでカメラとかやってる俺らもやんなきゃいけないんですか!!青木Pがやれば良いじゃないですか!」
内田「そうですね~。言い出したのは青木Pなんですからやりますよね?」
結局、引くメンバーは、青木・有利・内田・山崎・根賀となった。
有利「それでは、青木Pお願いします!」
青木「何で俺からなのォ~」
不満の声をあげる青木P。
青木以外「人柱です!」
青木「さらっと言うんじゃないよ!」
青木以外「人の呼吸。壱ノ型。身代わり」
青木「身代わりて俺を何だと──」
有利「ちなみにですが、シークレットの味が十種類程あります。それでは一本目!」
皆がごくりと唾を飲みこむ。何を引き当てるのかと視線が集まり、場の緊張が高まる。
青木「はい引きました。コーンポタージュ味で~す」
有利「二本目行きましょう!」
青木「はい!エビマヨ味!!」
有利「三本目行きましょう!」
青木「はい!照り焼きチキン味!!」
有利「四本目行きましょう!」
青木「はい!チキンカレー味!!」
有利「最後五本目!」
青木「はい!納豆味!!」
最初から最後まで普通の味のオンパレードに皆の落胆は隠しきれない。
根賀「はぁ。テレビってものを分かってないですよ…。それでもプロデューサーなんですか?」
青木「うるさいよぉ!出なかったんだからしょうがないだろ!はい有利!」
根賀の愚痴に対してヤケクソに吐き捨てる。有利と青木は位置を入れ替わった。
青木「有利!面白いの出してよ!はい!引いて!」
有利「では引きます!トンカツソース味です」
青木「はい!次」
有利「たこ焼き味です」
青木「はい!次」
有利「ミートソース味です」
青木「はい!次」
有利「チキンカレー味です」
青木「はい!ラスト!」
有利「トンカツソース味です」
青木「ちょっと~、被り多すぎ!!」
有利「無理言わないで下さいよ~」
青木「じゃあ次AD内田!」
内田「はーい、引きまーす!」
青木と有利が再び立ち位置を交換する。
有利「それでは一本目です」
内田「何が出るかな~?あ、しょう油味~」
有利「二本目行きましょう!」
内田「え~、薄口しょう油味~」
有利「三本目行きましょう!」
内田「濃口しょう油~。何かしょう油多くな~い?」
有利「四本目行きましょう!」
内田「わさびじょう油味~」
青木「これ全部しょう油味引き当てるじゃないの?」
内田「えー、仕込んでます?」
疑念の目を向けるAD内田ちゃん。次を引けと有利と青木が煽る。
青木「ハイ!しょう油味!ハイ!しょう油味!」
有利「さぁ、五本目です!」
内田「ミートソース味でした~」
最後だけがしょう油ではなくミートソース。その結果に青木は先程の根賀のように心底不満げに愚痴を溢す。
青木「何だよ!全部しょう油味出せよ~。AD内田~」
内田「ノーマルしか引いてない人には言われたくないです」
対し内田は、お前が言うなと正論を返す。
青木「じゃあ次、山崎!」
山崎「はい!山崎引きま~す!」
有利「それでは一本目です!」
山崎「フランスパン!!!!」
有利「二本目行きましょう!」
山崎「フランスパン!!」
有利「三本目行きましょう!」
山崎「フランスパン!」
有利「四本目行きましょう!」
山崎「フランスパン…」
有利「最後です!」
山崎「全部フランスパンじゃあねぇかぁ!!」
青木「何だ山崎、給料フランスパンが良いのか?」
山崎「いいわけねぇだろ!」
青木「じゃ、最後根賀ね」
根賀「結局やらされるんすね僕も」
どこか諦めたような目をした根賀の目の前に段ボール箱が置かれる。
青木「頼むよ!一本目!」
根賀「そんな期待した目で見られても困るんですけど…」
有利「それでは一本目です」
ごそごそと箱の中をまさぐり引いたのは。
根賀「くさや味って…」
青木「シークレットじゃん!やったね!根賀君!」
根賀「いや嬉しくないっすよこれ引いても」
青木「ほら次!二本目!」
有利「二本目行きましょう!」
青木Pに急かされるままに二本目。やる気の無い彼が引いたのは──
根賀「ゴーヤ、ですか…」
青木「またシークレット!根賀君スゴいね!」
根賀「もしかしてシークレットって…」
根賀がシークレットに一体どういうものがあるのか勘づくが──
青木「ほら次々!」
有利「三本目行きましょう!」
急かされるままに引くしかない。
青木「三本目!」
根賀「ドリ…アン…」
青木「またまたシークレット!これもしかして根賀君───」
根賀「悪い冗談はよして下さい」
有利の期待に全力否定の根賀。だが彼は胸中にある悪寒を拭うことができなかった。
青木「さあ四本目!」
有利「四本目行きましょう!」
根賀「シュール…ストレ…ミング…です…か…」
青木「おおぉ!!シークレットの中でも超激レアじゃん!本当にスゴいよ根賀君!」
根賀「あの、なんでシークレットにはイロモノしか入ってないんですか…っていうかシークレットってイロモノ枠じゃないですか絶対…」
青木「ほら!最後最後!」
有利「最後の五本目です!」
明らかに根賀の顔は疲弊している。冗談じゃないといった面持ちだ。
そんな彼が最後に引き当てたのは。
根賀「ジャ◯◯◯シチュー……」
青木「全部シークレット!やったね!!」
根賀「喜べないですけど…全然プラスの方に感情が揺れ動かないんですけど…。っていうか著作権上の問題は大丈夫なんですかこの商品…」
青木「どうしてなんだい!?こんなこと滅多にないよ!」
有利「さぁ、このあと宝くじ買いに行こうよ根賀君!」
根賀「行きませんよ…。それと、後半の発言はスルーするんすね…」
青木「根賀~、不満そうだな!後二本引いていいぞ!」
根賀「どうせ変な味しか出ないんでいいですよ」
青木「あっそう。この次食レポだからね!よろしく!」
根賀「引きますよ!」
青木が持っていこうとした段ボールを奪い手を入れる。
青木「何が出るかな?何が出るかな?」
根賀「普通のやつで」
手に握っていたお菓子は…。
青木「出た!!超激レアう○こ味のカレーライス!!」
根賀「イロモノは普通のやつ下さいよ…」
青木「いやった~!!超激レアカレーライス味のう○こ!!」
有利「いやほんとスゴいね~!それでは、自分が引いた馬翻車魚棒を食べたいと思います!」
引いた四人がそれぞれ引いた馬翻車魚棒の中から一本選び食べ始める。
青木『コーンポタージュ味』
有利『チキンカレー味』
内田『しょう油味』
山崎『フランスパン』
四人は食レポをやっているが…
青木「ちょっと根賀!!ちゃんと食べろよ!」
根賀「嫌です、なんで食べなきゃいけないんですか?僕はあなたと違ってイロモノ担当じゃないんですけど…」
青木「しょうがないな。山崎!!あれ持ってこい!」
山崎は何処かのテレビ番組でやっていたテーマパークを連想するようなモノを持ってきた。
根賀「ダーツですよね?こんなので決められたくないんですけど…」
有利「ということで、これから根賀君の食べるモノを決定したいと思います!さぁ、ここに立って」
有利に指示された位置に立たされる。回転する的には、それぞれの味が書かれてあり中心には全部と書かれてある。
青木「さぁ!投げるんだ!」
的が回転を始める。
根賀以外「4WD!4WD!」
覚悟を決め投げる。当たったのは…
青木「なんと!真ん中!!全部ですよぉ!」
うなだれた根賀。しかし、諦めたようで馬翻車魚棒を食べ始める。
有利「どうですか?」
根賀「吐きそうなんですけど…」
有利「美味しいですねぇ。それでは早速本日の商品のお値段を発表したいと思います!一箱の中に百種類以上の味が入っている日本お菓子株式会社の馬翻車魚棒。ワンセット二箱からになります。」
青木「ストップ!おい!根賀!発射するか?山田!後テロップ!」
青木「はい!了解です!」
『発射まで』とテロップが出る。そして、発射までカウント3、2、1と表示され…。
根賀「おろろろろろ」
青木「発射したぞぉぉぉ!!!山田!ちゃんと撮れたな!」
山田「バッチリです!」
青木「有利!進めていいぞ!」
有利「それでは改めまして、本日の商品のお値段を発表します!二箱ワンセットで、なんと!九千円+税です!さらにさらに!今から一時間以内に購入の方には、千円値引きして八千円+税にします!送料はもちろん有料です!お電話番号はこちら!」
山崎が看板を持ってくる。その間、モザイクでキラキラになっている根賀が写ったままだ。
有利「ご注文お待ちしております!それでは最後に、ゼットショッピングから大事なお知らせです。夏に行われるオリンピックをキー局が協力して放送するということに対抗し、ZON-TVではオリンピック期間中は東京M&Xと共同で番組をお送りすることにしました。そこで、その共同で行うことのテスト番組としてZON-TVではゼットショッピングが、東京M&Xでは五里霧中!が担当致します。その為、次回の放送では東京M&Xの五里霧中!で金曜日MCの原田龍仁さんが登場します!また、木曜日の五里霧中!にゲストとして有利と根賀が出演致します。それではお時間です!ゼットショッピングでした!また次回お会いしましょう」
最後に倒れている根賀を映し、番組は終了した。
青木「さあ視聴者の皆さん!この漢字なんと読むか分かりましたか?」
ドン!と『馬翻車魚棒』と書かれたプラカードを机の上に出す。
青木「答えは感想欄に書いて送ってね!」
有利「これ合ってたらプレゼントでも?」
青木「え?ないよ?正答一つにつき視聴率が0.01%上乗せされるんだよ!」
根賀「そんなんあるわけないじゃないですか。捏造は止めろって何度言えば分かるんですか」
皆様、感想お待ちしております。