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正門をくぐり抜ければクラス表がかいてある掲示板の前に行けばいいのだが・・・迷った。

どっちに行けばいいのだろうか。

親父がやっていた指を舐めて風の向きを探すやつでもやってみるか。

ペロッ

自分の親指を舐めて天に向ける。

目を閉じ、ゆっくり深呼吸をして神経を触覚に集中する。

・・・風は右側からか。

とういうことは、偏西風だから前は西の方角か。

なら東に行くとしよう。

特に理由はない。

進みたいほうに進む。実に合理的だと自分だと思う。

迷い<気まぐれ

言い方を変えれば、自分を信じてる。

・・・何か恥ずかしいな。

日本には『中二病』というものがあるらしいがかかってないよな。

心配になってきた。家に帰ったら侍女達に聞こう。

奴らは馬鹿みたい本を読んでいる。マンガとかいうものだったはず。

マドリードにはあまりないから日本から輸入するしかない。

まぁ高い給料を貰っているくせにサボってマンガを読んでいたときは、本当に泣かしてやろうかと思ったが逆ギレされたことは忘れよう。

かわりに給料を減らす。これ確定。


そんな侍女達のことを考えていたら校舎についた。

ただ、下駄箱ではなかったことがほしい感じする。

とりあえず、入口を探したがあいにくない。

でも、こんなに要らないだろ!っていうぐらい窓はある。

開いている窓がちらほらあるが・・・全部三階以上にある。


・・・・・・しかたない、跳躍でなんとかなるべ。


軽く屈伸をしてから、3m位の助走をつけた。

利き足で思い切り地面を蹴る。

すると高々と飛び窓枠に足をかけようとした。

だが、飛びすぎた。

こいつマジか!?

三階までのつもりが五階までいってしまった。三階も体外だけど・・・


しくった~。まぁ、見られてなかったら大丈夫だろう。

継承式から一週間、ひたすら筋トレしていたせいで身体能力が上がっているの忘れてたな。

とりあえず適当な教室に入って一学年の教室聞くか。


着崩した制服が飛んだせいで悪化した為、元に戻しつつ人通りが多そうなフロアを探す。

すると四階、三階、二階と全て人がいなっかた。

一階は、職員室やら下駄箱やらだったはず。


ということは・・・みんな式典に行っちゃったの・・・かな?


焦るケンであった。

とりあえず下駄箱に行く。

下駄箱と言っても靴を履き替えるわけではない。

体育館などに使う『戦闘靴』とかいうのが支給されているらしいが、今はどうでもいい。

外まで走るとすぐ目の前に掲示板があるではないか。


なんで俺が風読みしている場所から100m先にあんだよ。無駄に歩いちまったじゃねえか!


悪態をつきながらも急いで掲示板から自分の名前を探す。

一組・・・は、ねえな。二組・・・もない。

こうして三組、四組・・・・八組まで探したがない。


ということは、最後の九組じゃねえかよ!探した時間返せよ!


1年9組9番 ジェラード・ケン・A

フロアは・・・五階だと・・・

しかも着地した時の目の前の教室じゃねえかよ!本当に返して!My time!


ガラガラッっと大きな音を立てながら教室の扉をあけた。

黒板に張り出されている、座席表と体育館への行き方を見た。

そこからカバンを置くまでの速さは、尋常ではなかっただろう。

即座に教室をでて、体育館に向かった。


走って行ったら汗かくし、ハァハァ言っていたらダサいだろうから、歩いていこう。

初日から遅刻とは・・・仕方ない。

ここで妥協するのが俺流だな。

着崩してチャラチャラしているのは、侍女達が

「絶対そっちのほうが格好良い!マンガの主人公みたいですわ!!」

といって勝手にやったのだ。そんなに嫌ではなかったのでこのままでいたが、式典だから真面目に着るか。

と天使と悪魔が話しかけてくるなか体育館の扉の前へとついた。


あぁ~、仕方ないからこのままでいいや。


結局、制服は着崩したままで行くことにしたケン。

さっきまでの思考は、全部無駄となったのだった。

制服のどうこうよりも言い訳でも考えておけば良かったと後悔するのだろう。


腹を括って全校生徒の前で怒らよう。

そう決めてドアを勢い良く開けた。


「えっ?何この状況?」


全校生徒が人質となり教師達は縛られ、何人かの女の子が服を脱ごうとしていた。

そして武装集団が銃をそれらに向けていた。



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