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『 大陸は、元々1つだった。だが、今ではバラバラにちり、六つの大陸に変動する。なぜだかは、定かではない。諸説はいくつかある。1つは、マグマの表面がうすく固まり、プレートになり大陸を引っ張っていったというもの。もう1つは、1つの大陸からあらゆる所から多種多様の魔力が吹き出て、反発し合ったのではないかという説。

 地球に思考はないし、話すこともない。生命体とはいえない。なぜ、六大陸になったかは、神のみぞ知るということなのだろうか。

 私は、結論として次のように述べることにする。答えは、人類には永遠に知ることはできない・・・と。』

              エドワード・A 『探求』より


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「このユピタル大国の王座・権力・財力・土地・国民の全てのものを次のものに継承する。ジェラード・ケン・A。前へ。」


 ユピタル大陸は、元イギリスのウェルス国。北欧地方のメルクリウス国。地中海沿岸のウラヌス国。黒海沿岸のテルス国。4つに国々にはそれぞれ国権はあるが、最高王権を保持するのは、ユピラル大国国王なのだ。


「前国王としての助言をすると歴史上の大罪人になる方も存在したそうだ。君は、官軍と賊軍。どっちになるかはわからない。私の場合は、運が良かったのもあるが特になにも歴史に残すようなことをしていない。名だけの大国王だった。私の分の不幸がこないことを祈るよ。」


髪が肩ぐらいまである金髪の男性。見た目は20代後半。だが本当の年齢は、255歳。どう見ても青年にしか見えないのだが中身はおっさん。

そう思うとなんだか複雑である。

自分より17倍生きているかたに王座をもらっても緊張するだけだ。


「わかりました。頑張ってみます。」


短く返事をして王冠を受け取る。


「我、ジェラード・ケン・Aは、国民のため、国家安泰のために尽力をつくし、さらなる繁栄を誓ます。

「確かに聞き届けた。誓約を完了する。」


前国王コフェンスターン・ラップラと新国王ジェラード・ケン・Aが握手をする。

今ここに新大国王が誕生した。


だが、国民の前ではない。

側近と騎士、そして国王達しかいない。

15歳にして世界最強の王者になるジェラードは、まだ未公開・未発表の大国王として吸血鬼(・・・)としてこの先、世界を変える物語が始まった。


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ユピテル大国の都市は元スペインがあったウラヌス国の西側にある大都市だ。

世界三大都市、マドリード・東京・ニューヨーク

ユピテル大国は、マドリードが首都なのだ。

マドリードには、300年前めでは桜は存在していなかった。

だが、前国王のラップラが日本に赴いたときに気に入ったらしくマドリードに植えさせたらしい。

そんなことを思い出しながらシベレス広場桜並木を歩いていた。

この先に世界全人種精霊魔法学園。通称、WAEMSがある。

これから自分の入学式にでるというのはダルイ。

睡魔に負けないように頑張るつもりだが、一応アイマスクを持ってきた。

最初から負けている気もするが気にしないでおこう。


のろのろと歩いているとちらほらと学生達の列を見つけられた。

正直、方向音痴の自分がここまで迷わずに来れたのは、大国王になったからだろうか。

そんなことを考えていたら、正門の近くまでついた。

物語が今始まろうとしていることをジェラードは知らない。

今、正門を超える一歩が踏み出された。




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