弧状列島ヤマトの独自設定
〈弧状列島ヤマト〉に関する独自設定です。
書かれている設定を使用したい場合は、どうぞご自由に。
もしかしたら、設定が追加される事があるかもしれません。
項目表記のかっこは、以下の通りです。
【】…文化圏の名称
〈〉…フィールド、ダンジョン、街、村、建物の名称
《》…モンスターの名称
『』…クエスト名
平成27年7月20日、加筆・修正しました。
平成27年11月23日、加筆・修正しました。
【エッゾ帝国】
〈要塞都市ハコダテ〉
【※現実世界では、函館市辺りに相当する】
〈エッゾ帝国〉内では、比較的大きな都市の一つ。
4番目の拡張パック〈Maze War〉でススキノが追加されるまでは、〈エッゾ〉でのプレイヤータウン代わりに使われていた。
4番目の拡張パック前までは、この都市に銀行施設が設置されていた事もあり、一時期この都市を利用する多く〈冒険者〉の姿が見られたが……ススキノ追加後、そちらに銀行施設が移設してしまった為…現在では、ここを積極的に利用する〈冒険者〉は少ない。
元プレイヤータウン代わりの都市だった事もあり…高い城壁に覆われた広い街並みの一角に、宿場街や食堂・酒場で構成された区画があって…都市全体の三分の一程を占めている。
また、〈イースタル〉側からライポート海峡の地下トンネル〈Z五三九〉を抜けた先のすぐ近くにある為、消費アイテムの補給やしばしの休息ポイントとして重宝され…〈大災害〉以降、〈円卓会議〉から何度か派遣された〈ススキノ〉から〈アキバの街〉への移住希望者の移送支援の際、中継地の一つとして随分と重宝されたという逸話もある。
他には、都市の近辺に五稜郭公園に相当する〈要塞ペンタグラム〉があり…この都市で受けられるとあるクエストをトリガーに、レイドクエストが発生する等という特徴もある。
〈コロポックルの隠れ里〉
【※現実世界では、十勝地方の帯広市の幾千世牧場の辺りに相当する】
トカチ地方の何処かにあるとされる精霊コロポックルが隠れ住んでいるコロポックル達の隠れ里。
普通の方法では、出入りは不可能で…『迷子のコロポックル』のクエストをクリアした者のみが、ここへの出入りが自由に出来るアイテムを入手できる。
コロポックルは、大きい者は6〜8歳位の大きさのものから…肩乗り・手乗りサイズの小さいものまで多種多様にいる。
隠れ里に出入りが可能になると、彼らとの間に『友好度』が設定され…『友好度』が一定以上の数値に達すると、アイテムを貰ったり契約が可能になったりする。
契約が可能なのは〈森呪遣い〉のみで、贈られるアイテムの中には〈森呪遣い〉にとって重宝する様な装飾品や防具がある。
《コロポックル》
自然の瑞々しくも生き生きとした生命力を具現化した祖霊。
現実世界のアイヌ民族特有の衣装を身に付けた子供の見た目をしている。
従者召喚すると〈森呪遣い〉の攻撃魔法の威力を上昇させる支援効果を発揮する。
見た目が可愛い為、〈大災害〉後にアルラウネやグレイウルフと同じ様にペット感覚で引き連れている〈森呪遣い〉の姿が目撃されている。
『迷子のコロポックル』
トカチ地方近辺のフィールドゾーンでランダムに発生するイベント。
イベントが発生する日、時間、場所が決まっていない為…遭遇できるかどうかは完全な運任せ。
アイヌ語で『蕗の葉の下の人』という意味の通り、トカチ地方に生育している蕗の葉の下に光る発光体を見つければ、それがコロポックルである。
このイベントでは、見つけた迷子のコロポックルを〈コロポックルの隠れ里〉まで送り届ける…までがイベントである。
無事に迷子のコロポックルを隠れ里まで送り届けると、迷子のコロポックルから〈蕗精霊の友好の耳飾り〉と僅かばかりの金貨をクリア報酬として貰える。
〈蕗精霊の友好の耳飾り〉は、譲渡不可品であり…〈コロポックルの隠れ里〉へ自由に出入り可能となる通行証でもある。
しかし、あまり旨味が少ないとして…積極的にこのイベントをこなしているのは、もっぱら〈森呪遣い〉位で、後は物好き位である。
【自由都市同盟イースタル】
〈ウッド・トライアルの森〉
【※現実世界では、林試の森公園の辺りに相当する】
ゲーム的解説では、『古アルヴ族が造ったモンスターの実験場』…となっている。
ゲーム時代は、ソロプレイヤー達がフィールドダンジョンでの戦闘の実戦基礎、各々のモンスターへの対処法を学ぶ為やエネミーより得られる素材アイテムを採取するのに最適なフィールド・ゾーンだった(※但し、通常はレイドエネミーとして出現するエネミーも、ノーマルランクのエネミーとして出現する為、得られる素材アイテムは通常よりも数ランクダウンした物となる。)。
大災害以降は、現実化した戦闘でのパーティー戦に慣れる為の戦闘連携訓練、召喚生物との契約、素材アイテム採取、レベル上げ目的以外で訪れる〈冒険者〉はまずいない。
各々、九つのゾーンに分かれており、九つ各々で出現するモンスターの種類やレベル帯が異なる。
尚、大災害以降は『巨人系エリア』と『竜・龍系エリア』は戦闘の難易度が非常に高くなった為、ソロで訪れるのは命取りになりかねない程の危険エリアとなっている。
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『ギミック系エリア』
〈連射式自動弩〉や〈火炎真柱〉、〈窒息苔の群生〉等のフィールドに存在する罠や仕掛けの様なエネミーが存在するエリア。大災害前は、解除法を学ぶのに最適なエリアとして重宝されていたが、大災害後以降は、ミニマップが使用不可になった事で突然何処からともなく襲われるという恐怖感からか、ここを訪れる〈冒険者〉は皆無となった。
レベル帯は5〜15位。
『人型系エリア』
〈小牙竜鬼〉や〈緑小鬼〉、〈鼠人間〉等の亜人間エネミーが存在するエリア。〈ウッド・トライアルの森〉内で出現するエネミーの中では、一番豊富なバリエーションを持つ。各々に独自の縄張りがあり、キッチリと棲み分けがされている為か…他のエリアよりエネミーとの遭遇エリアの境目がハッキリと分かれている。尚、〈水棲緑鬼〉出現エリアには小さな湖サイズ位の海水の泉がある。
レベル帯は15〜25位。
『自然系エリア』
〈人食い草〉や〈暗殺蜜蜂〉、〈巨大蜘蛛〉等の森や草原等で遭遇するエネミーが出現するエリア。
レベル帯は25〜35位。
『精霊系エリア』
〈蜂妖精〉、〈火蜥蜴〉、〈赤帽子〉等の精霊系エネミーが出現するエリア。〈精霊術師〉ビルドを選択する〈召喚術師〉にとっては、精霊系エネミーと契約できる数少ない場所でもある為、大災害以降も一番人気の高いエリア。
レベル帯は35〜45位。
『幻獣系エリア』
〈棘茨鼬〉、〈梟熊〉、〈火間虫入道〉等の魔獣や幻獣エネミーが出現するエリア。また、〈紅玉獣〉や〈一角獣〉等と契約できる数少ないエリアなのだが…このエリア内では最高レベルの大型エネミーである〈梟熊〉が常時徘徊している為、うっかり周辺警戒を怠ると遭遇してしまう事がある。その為、大災害以降も『〈幻獣の主〉ビルドを選択した〈召喚術師〉が〈紅玉獣〉と契約している最中に背後から〈梟熊〉の体当たりを食らって神殿送りになった』…等という笑い話が聞かれる。
レベル帯は45〜55位。
『不死系エリア』
〈動く死体〉や〈動く骸骨〉、〈屍食鬼〉、〈吸血鬼〉等のエネミーが出現するエリア。大災害前は、〈死霊術師〉ビルドを選択した〈召喚術師〉が不死系エネミーと契約する為に訪れる事が度々あったが…大災害以降、現実化した事によるそのディテールの高いグロテスクさから、このエリアを訪れるのは一部の物好きな〈冒険者〉のみである。
レベル帯は55〜65位。
『人造系エリア』
〈案山子〉や〈緑不定形〉、〈時計仕掛の蜻蛉〉、〈土偶兵士〉等の人工生命体や人造生物系エネミーが出現するエリア。このエリアに出現するエネミーは通常より小型な為、比較的戦闘しやすい仕様になっている。その為、大災害以降は戦闘系ギルドが戦闘訓練や連携訓練でここを訪れている姿が度々目撃されている。
レベル帯は65〜75位。
『巨人系エリア』
〈巨石兵士〉や〈牛頭大鬼〉、〈丘巨人〉、〈単眼巨人〉、〈霜巨人〉等の巨人系エネミーが出現するエリア。巨人相手に戦闘を行う為に、〈ウッド・トライアルの森〉内では一番の広大なフィールドの広さを誇る。巨人系エネミーと戦闘を行うには、熟練した戦闘技術と巧みな特技運用が必要とされる為、一般的な〈冒険者〉が訪れる事はまず無い。その為、大災害以降は〈D.D.D〉や〈黒剣騎士団〉等のレイドギルドが本格的な実戦訓練に訪れる程度。
また、稀に『黒い狐の仮面の黒装束を身に付けた女〈暗殺者〉が、一人で巨人を相手に奮闘している』という目撃談がある。
レベル帯は75〜85位とやや高め。
『竜・龍系エリア』
〈鋼尾翼竜〉や〈卑龍〉、〈蛍晶竜〉、〈小型竜〉等の竜・龍系エネミーが出現するエリア。また、稀に〈尖晶竜〉や〈ベヒモスドラゴン〉系等のレアドラゴンが出現する事もある。竜・龍系エネミーを相手にする為に〈ウッド・トライアルの森〉内では二番目に広大なフィールド・ゾーンとなっている。〈ウッド・トライアルの森〉では最高レベル帯のエリアである為、迂闊に入り込むとエネミーの一撃で神殿送りにされかねない。その為、大災害以降は90レベル以上を狙う様な凄腕〈冒険者〉や大手戦闘系ギルドの者以外はまず立ち入らない超危険地帯となっている。
レベル帯は85〜95位と全エリア内では最高レベル。
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〈悠久の時に忘れ去られし森〉
【※現実世界の墨田区隅田の隅田稲荷神社の辺りに相当する】
神代の頃に多くの人々によって祀られていた神の社が、悠久に近い時の中で忘れ去られてしまい朽ち果ててしまったもの。
さらに、永い歳月が元社殿の周囲にモンスターが住まう深い森を形成している…というのが、ゲーム的解説の一節である。
ゲーム時代、レイド初心者がレイド戦の基本を学び易い様にレベル帯は40〜50位に設定され、レイドボスも比較的弱く設定されていた。
レイドボスのいるゾーン〈朽ち果てし社殿〉に至るまでの間に出現するレイドエネミーは〈怨念の天狐〉や〈魔狂狐〉等の狐系ばかりであり、対処もさして難しくないものである。
また、レイドボスのいる最奥のゾーンまでの道程の間に三ヶ所の休息ポイントとなる〈神木の根元〉というゾーン名の森の中に存在する拓けた小さな広場的な場所があり、そこにいる間はモンスターが襲ってくる事は無い安全なエリア。
エリア内にある神木のオブジェクト近くに湧く泉には、HPとMPを少量回復する効果がある(※但し、空瓶に汲む事は出来ても…回復アイテムとしては一切使えず、回復系の水薬や呪薬、軟膏製作用の素材アイテム扱いとなる)。
尚、レイドクエストが発生していない時はノーマルランクやパーティーランクにランクダウンした〈怨念の天狐〉、〈魔狂狐〉、〈炎狐〉、〈氷狐〉、〈雷狐〉、〈風狐〉、〈明狐〉、〈毒狐〉が出現する。
〈大災害〉以降も、レイド初心者達がレイド戦の基礎を実戦の中で学ぶのに最適な環境として利用している。
『滅び逝く社』
〈悠久の時に忘れ去られし森〉で発生するレイドクエスト。トリガー式。
シブヤにいる狩人の大地人マルスが『最近、〈悠久の時に忘れ去られし森〉の中で怪しい灯りを見たんだ。昔、俺の亡くなった爺さんが…あの辺りではとても恐ろしい事が起こったのだ…と語っていた事があるんだ。すまないが、調査してきてくれないか?』というクエスト依頼をしてくる。
これがレイドクエスト発生のトリガーとなる。
その後、〈悠久の時に忘れ去られし森〉へと向かい…森の最奥のゾーン〈朽ち果てし社殿〉でレイドボス〈深き怨みの祟り狐〉と戦う事となる。
〈深き怨みの祟り狐〉を倒すとクエストクリアとなり、クエストを依頼したマルスから秘宝級装飾品〈射撃の名手の指輪〉という弓使いには重宝するアイテムを報酬として贈られる。
尚、〈大災害〉後はマルスの息子であるフェルという青年が狩人を引退した父親の跡を引き継いで森の調査の依頼してくる様になったと報告があがっている。
《深き怨みの祟り狐》
〈悠久の時に忘れ去られし森〉で発生するレイドクエスト『滅び逝く社』のレイドボスで、レイドランク1でLV50であり、多彩な攻撃パターンを持つ。
《絶望の呼び声》
配下である火炎を操る〈炎狐〉、冷気を操る〈氷狐〉、雷撃を操る〈雷狐〉、風を操る〈風狐〉、光を操る〈明狐〉、様々な毒攻撃を行う〈毒狐〉を呼び出す。
出現数はランダムで大体3〜5体位。
ダメージ判定は無し。
再使用規制時間:90秒
《怨念の雄叫び》
敵全体に精神系の状態異常『混乱』を引き起こす遠吠え攻撃。
ダメージ判定は無し。
一定以上(30〜35以上)の混乱耐性値があれば防げる。
再使用規制時間:240秒
HP10%以下で再使用規制時間が120秒に短縮する。
《降り注ぐ祟り》
全体攻撃。ダメージ判定あり。毒の状態異常あり。
空中に出現した紫色の棘の様なものが全体に雨の様に降り注ぐ。攻撃は15秒間。
再使用規制時間:120秒
HP10%以下で攻撃時間が15秒から30秒に延長する。
《悲痛なる嘆き》
射撃攻撃。ダメージ判定あり。前方に向けて一直線に放つ衝撃波。
HPの一定残量で複数回攻撃パターンが変化する。
再使用規制時間:120秒
HP80%以下:直線状だった衝撃波が曲線状する様になる。
HP60%以下:衝撃波を放つ回数が一回から二回に増える。
HP40%以下:再使用規制時間が120秒から90秒に短縮。
HP20%以下:衝撃波を放つ回数が二回から三回に増える。
HP10%以下:衝撃波を放つ回数が三回から四回に増える。
〈ウルグ大農場〉
【※現実世界では、東京都荒川区東尾久、都立尾久の原公園辺りに相当する】
ゲーム時代は、サブ職業〈農場主〉を持つウルグの副収入源として所持していた大農場。
〈大災害〉以降は、収穫した野菜類等の主な取引先を〈放蕩者の記録〉と周辺の〈大地人〉に限定している。
また、大農場で雇用している〈大地人〉の〈農家〉や〈酪農家〉の多くは〈イスタンテール村〉や〈ベアフィードの街〉に住んでいる者達が占めている。
この大農場の広大な敷地には、林檎や梨等の果樹園を始め…野菜農園、牛、豚、鶏、羊等の家畜舎と家畜類から取れる毛皮や乳、卵等の加工場、家畜を放牧する放牧場、運搬用の幌馬車置場、運搬用の馬舎がある。
〈イスタンテール村〉
【※現実世界では、東京都東尾久三丁目駅辺りに相当する】
〈大地人〉の住む小さな村。
村人の多くが〈農家〉や〈酪農家〉であり、その大半が〈ウルグ大農場〉に雇用されている。
ここに住む〈大地人〉にとって、〈ウルグ大農場〉は良い働き場所となっている。
〈ベアフィードの街〉
【※現実世界では、東京都熊野前駅辺りに相当する】
〈大地人〉の住むそこそこ大きい街。
街に住む〈大地人〉の〈農家〉や〈酪農家〉が、〈ウルグ大農場〉に雇用されているだけでなく…〈ウルグ大農場〉産の農産物の卸し先の一つとなっている。
〈魔狂の巣窟〉
エリア全体が森というフィールド・ゾーン。
〈燐光の神木杉〉を境界に、ノーマルエリアとパーティーエリアに分かれている。
ちなみに…ノーマルエリアに出現するエネミーはノーマルランクでソロ向き、パーティーエリアに出現するエネミーはパーティーランクでパーティー向きのエリアとなっている。
フィールドが存在する場所は、〈アキバの街〉と〈シブヤの街〉から割と近い為、二つのプレイヤータウンを拠点にしている初心者がレベル上げによく利用されるフィールドの一つと言える。
エリア内は常時魔狂系統のモンスターが徘徊している。
出現するモンスターは、〈魔狂狼〉,〈魔狂鼠〉,〈魔狂狐〉,〈魔狂兎〉,〈魔狂熊〉等の魔狂系統で、レベルは10〜20前後位のレベル帯と…比較的、初心者向けのフィールドとなっている。
パーティーエリアの最奥には、エリアボスの〈双頭の大魔狂狼〉が鎮座しており、パーティーランク6のレベル25となっている。
『狂気の支配する森』
〈魔狂の巣窟〉で発生するサブ職業〈狂戦士〉習得専用クエスト。トリガー式。
プレイヤータウンの五大都市いずれかにいるとある魔術師風の〈大地人〉に話し掛ける事でクエストが発生する。
比較的初心者でも挑戦しやすいクエストであり、サブ職業〈狂戦士〉を習得したいプレイヤーが挑戦する様な手軽なクエスト。
大体、メイン職業のレベルが20を超え、バランスの取れたパーティー編成をしていれば、エリアボス〈双頭の大魔狂狼〉のレベルより2〜3離れていても倒す事が可能である。
エリアボス〈双頭の大魔狂狼〉がドロップする専用アイテム〈大魔狂狼の牙〉を依頼主である〈大地人〉に手渡せば、〈大地人〉の秘技でサブ職業〈狂戦士〉を習得できる様になっている。
【神聖皇国ウェストランデ】
〈水の都マツエ〉
【※現実世界では、島根県東部(出雲地方)の松江市辺りに相当する】
良質で豊富な水源と〈シンジレイク七珍〉と呼ばれる美味しい魚介と特殊効果を備えた石系の装飾品で有名な大きな都。
この良質で豊富な水源の水は、〈薬剤師〉の作成する高レベルの回復薬の素材や〈筆写師〉の作成する高レベルのインクの素材となる。
この都の最大の特徴は、都の中央を流れる〈ビッグブリッジ・リバー〉を挟んで南北に分かれているというところである。
この都を治めるダーレスト子爵家の居城〈マツエ・キャッスル〉があり…〈シンジレイク〉から捕れる魚介類が名産でサブ職業〈料理人〉,〈漁師〉,〈茶道家〉,〈薬剤師〉関連のクエストが豊富な〈ノース・ブリッジ〉、〈シンジレイク温泉街〉やギルド〈蒼き狼の牙〉の拠点の一つがあり…駆け出しの〈神祇官〉や〈武士〉が重宝する〈イズモの勾玉〉や〈イズモの霊玉〉が名産でサブ職業〈玉職人〉や〈神祇官〉,〈武士〉関連のクエストが豊富な〈サウス・ブリッジ〉に分けられる。
〈ビッグブリッジ・リバー〉には神代の頃の遺物、〈シンジレイク・ビッグブリッジ〉と〈マツエ・ネオビッグブリッジ〉の二つの大橋が架かっている。
近隣には豊富な魚介が捕れる〈シンジ・レイク〉やレイドクエスト『黄泉からの軍勢』の舞台となる〈ヨモツ比良坂〉と呼ばれる異界へと続く洞窟ダンジョンがある。
〈ヨモツ比良坂〉
〈ヨミの国〉と呼ばれる異界へと続くとされる洞窟型のダンジョン。
洞窟の最奥には〈ハンドレッドプール・ロック〉と呼ばれる巨大な魔法石があり、通常は〈ヨミの国〉への道はこの魔法石によって封印が施されている。
しかし、レイドクエスト『黄泉からの軍勢』が発生すると封印が解かれ…洞窟内にレイドエネミーが徘徊する事になる。
この洞窟のセーフティーゾーンは〈ハンドレッドプール・ロック〉がある〈ハンドレッドプール・ロックの社〉ゾーンのみ。
出現する主なエネミーは、〈人食い鬼〉,〈餓鬼〉,〈黄泉醜女〉,〈動く死体〉,〈屍食鬼〉等の不死系エネミーのみ。
通常時は、パーティーランクで40〜50のレベル帯。
レイドクエスト発生時は、レイドランクで70〜80のレベル帯となる。
『黄泉からの軍勢』
〈ヨモツ比良坂〉を舞台に行われるレイドクエスト。トリガー式。
封印が解かれて開かれてしまった〈ハンドレッドプール・ロック〉を再び閉じて封印する為に、〈ヨモツ比良坂〉の最奥…〈ハンドレッドプール・ロック〉を越えた先…〈ヨミの国〉にいるレイドボス《ヨミの女王イザナミ》に辿り着くまでの間に何十回の遭遇戦を繰り返しながら〈ヨミの国〉を目指す事になる。
〈ハンドレッドプール・ロック〉を越えてレイドボス《ヨミの女王イザナミ》を見事倒すと、開かれた〈ハンドレッドプール・ロック〉は再び閉ざす事が可能となり…再びレイドクエストが発生するまで開かれる事は無い。
レイドボス《ヨミの女王イザナミ》の周りには、精鋭のレイドエネミー〈牛頭大鬼〉,〈牛頭〉,〈馬頭〉等の鬼系エネミーで固められており…力押しで倒せる様な容易な相手では無い。
【ナインテイル自治領】
〈花の都キリシマ〉
【※現実世界では、鹿児島県霧島市辺りに相当する】
〈ナインテイル自治領〉にある大きな街の一つ。
四季折々の花が街のあちこちに植えられている為、季節ごとに街全体が様々な花の色彩や香りに包まれていて…街全体に、どこか落ち着く雰囲気が漂う。その中でも一番の見所は春の三万本の桜並木。
街全体に様々な花や植物が多くある為か…街中には〈森呪遣い〉関連のクエストが数多くあり、周辺には専用装備上位製作用の素材アイテムが入手できるダンジョンやフィールドが数多く存在する。その為、ゲーム時代から〈森呪遣い〉御用達の街としても有名である。
また、〈ユフインの温泉街〉に負けるとも劣らない複数の温泉地を有し、此処を湯治で訪れる〈大地人〉や〈冒険者〉が後を絶たない程の多くの人達が訪れる。
〈花の都キリシマ〉の近くには、葉煙草の有名な生産地である〈カントリーシェア村〉や〈ニニギノ男岳〉があり、海上には〈サクヤ媛岳〉を望む事ができる。
〈カントリーシェア村〉
【※現実世界では、鹿児島県霧島市(旧国分市)辺りに相当する】
〈ナインテイル自治領〉にある村の一つで、〈ナインテイル自治領〉内では葉煙草の一大生産地として有名。
また、苺,トマト,牛蒡等の農作物が採れる農作地でもある。
その為、此処に住む〈大地人〉の多くが〈農家〉である。
〈ユウトク神狐の社〉
【※現実世界では、佐賀県鹿島市古枝の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
クエストの出発点であり、終着点でもある。
〈フクチ天狐の社〉
【※現実世界では、福岡県田川郡福智町の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
〈五色の稲穂〉の一つ、〈黒色の稲穂〉を入手できる。
〈クロギ天狐の社〉
【※現実世界では、福岡県八女市黒木町の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
〈五色の稲穂〉の一つ、〈黄色の稲穂〉を入手できる。
〈レイホク天狐の社〉
【※現実世界では、熊本県天草市苓北町の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
〈五色の稲穂〉の一つ、〈白色の稲穂〉を入手できる。
〈ミツマタ天狐の社〉
【※現実世界では、宮崎県北諸県郡三股町の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
〈五色の稲穂〉の一つ、〈青色の稲穂〉を入手できる。
〈カゴシマ天狐の社〉
【※現実世界では、鹿児島県鹿児島市の辺りに相当する】
連作クエスト『豊穣神狐祭』の舞台となる社の一つ。
〈五色の稲穂〉の一つ、〈赤色の稲穂〉を入手できる。
『豊穣神狐祭』
連作クエストであり、大規模戦闘クエストの一つ。トリガー式。
難易度は割りと低めな為、上級者の仲間入りを目指す駆け出しの中級者向けのクエスト。
〈ユウトク神狐の社〉の宮司からのクエスト依頼から始まり…〈フクチ天狐の社〉、〈クロギ天狐の社〉、〈レイホク天狐の社〉、〈ミツマタ天狐の社〉、〈カゴシマ天狐の社〉の五ヶ所の社を巡り〈天狐〉達から出されるクエストをクリアする事で〈五色の稲穂〉を入手できる。
〈五色の稲穂〉入手した後は再び〈ユウトク神狐の社〉を訪れるとレイドボス〈深き憎悪の神狐ヒムカ〉が〈ユウトク神狐の社〉の本殿前に登場し、それを撃破して〈五色の稲穂〉を本殿に納めるとクエストクリアとなる。
クリア後、宮司から秘宝級アイテム〈豊穣神の御守り〉を貰った後に〈神狐ツキシロ〉からも感謝の証として〈黒き神狐の仮面〉を始めとする様々な秘宝級装備や奥伝・秘伝の巻物の中から好きなものを一つ入手できる様になっている。
レイドエネミーが最高レベルでのクエストクリア時に、極稀にだが…幻想級レア装備〈神刀・月代〉を1%の確率で入手できる事がある。
出現する主なエネミーは、〈魔狂狐〉,〈炎狐〉,〈氷狐〉,〈雷狐〉,〈風狐〉,〈明狐〉,〈毒狐〉のみ。五つの社を巡る参道や社の境内で遭遇する。
レイドエネミーのレベル帯は60〜70の間からランダムで決定する為、挑戦する度にエネミーとレイドボスの強さが変化する。
《深き憎悪の神狐ヒムカ》
連作クエストであり、大規模戦闘クエストである『豊穣神狐祭』に登場するレイドボス。
レイドランク1で、レベル65〜75の間をランダムで変動する。
最高レベルの75で撃破すると極稀に幻想級レア装備〈神刀・日向〉を1%の確率でドロップする事がある。
〈朽ち果てし大聖堂〉
【※現実世界では、長崎県平戸市にある田平天主堂の辺りに相当する】
かつて女神ユーララを信仰していた大聖堂だった廃墟。
現在は、レイドクエスト『闇男爵の復活』の舞台となっている。
大聖堂の中の祭壇があった辺りに地下へと続く道があり、地下道全体は迷路状になっている為、常時マッピングしながら進まなければならない。
地下道の最奥にある広大な空間に辿り着くと、レイドボス〈闇夜の騎士男爵〉との戦闘が開始される事となる。
『闇男爵の復活』
〈朽ち果てし大聖堂〉を舞台に発生するレイドクエスト。トリガー式。
近隣の村や町・街等で『吸血鬼を見た』という噂を聞く様になる。
その後、〈貿易都市ヒラド〉を訪れると〈貿易都市ヒラド〉を治める領主ヒルマース男爵家の当主に屋敷へと招かれ、当主より『古より〈朽ち果てし大聖堂〉の地下奥深くには、既に滅び去ったアルヴ族が生み出した負の遺産である化け物…〈吸血鬼〉どもが住み着いている。今、我が一族が治めている領地と領民の命を脅かし続けている〈吸血鬼〉どもは、その〈朽ち果てし大聖堂〉から湧いてきているのだ。勇敢なる英雄である〈冒険者〉殿。我が領民の安寧を守る為に、どうか力を貸してはもらえないだろうか?』というクエストの依頼をされる事になる。
出現エネミーは主に、〈吸血鬼〉,〈吸血鬼の従者〉,〈吸血蝙蝠〉といった吸血系エネミーと、〈死霊蝙蝠〉,〈動く死体〉,〈屍食鬼〉等のといった不死系エネミーのみである。
出現するエネミーのレベル帯は、レイドランクのレベル75〜85位。
《闇夜の騎士男爵》
レイドクエスト『闇男爵の復活』のレイドボス。
レイドランク1のレベル87。
吸血鬼特有の攻撃だけでなく、騎士男爵と呼ばれるに相応しい多彩な剣撃を繰り出してくる。
HPが60%と20%を切ると、攻撃パターンが大きく変化し…攻撃力と攻撃速度が上昇する厄介な能力を持つ。
吸血鬼の特徴的な弱点は〈闇夜の騎士男爵〉にはあまり効果が無い為、地道に敵愾心を稼ぎつつの攻撃を行うという方法を取らざろう得ない難敵。
但し、レイドボスからのドロップアイテムにHP吸収能力を持つ両手武器の〈鮮血のモーニングスター〉や回復職の回復魔法の威力を増加させる〈純血の首飾り〉や〈純血のピアス〉といった幻想級装備の数々が入手できる為、難敵ではあるが挑戦する回復職の大規模戦闘者は多い。
《杯を満たすは鮮血の美酒》
ヘイトトップのプレイヤー単体へのHP吸収攻撃。
ダメージ判定有り。
HPを200〜300位吸収する吸血鬼代表格の特技。たかが200〜300位だと思うが、HPの残りが60%以下と20%以下に減少すると使用頻度が増加する為に油断ならない。
再使用規制時間:360秒
HP60%以下で再使用規制時間が240秒に、20%以下で再使用規制時間が120秒に短縮する。
《凌駕せよ剣撃の旋律》
腰に提げられた細剣による連続八連撃の突き攻撃。
ヘイトTOP5にランダムで攻撃を行う為、攻撃対象を予測するのは困難。
しかし、攻撃前の予備動作で細剣を右肩辺りに真っ直ぐ水平に構えて腰を少し落とす動きを見せるので、これを目撃したら防御姿勢を取る様に心掛けた方がいい。
ダメージ判定有り。
初期の一撃で受けるダメージは、約100前後位。
HPが80%以下、60%以下、40%以下、20%以下に減る度に攻撃力が変動する。
再使用規制時間:300秒
HP80%以下で一撃のダメージが約150前後に、60%以下で一撃のダメージが約200前後に、40%以下で一撃のダメージが約250前後に、20%以下で一撃ダメージが約300前後に増加する。
《拡がるは血の沼》
足元に拡がった血の水溜まりから繰り出される全体攻撃。
〈闇夜の騎士男爵〉が三回の血を吐き出す様な動作の後、床一面に血の水溜まりが拡がる。
床一面に血の水溜まりが拡がり終わると〈闇夜の騎士男爵〉が左手を掲げる動作を行い、それが合図となって攻撃が開始される。
血の水溜まりから無数の棘が出現してプレイヤー全体に攻撃が行われる。
ダメージ判定有り。
一撃のダメージ量は、約50〜90位。
再使用規制時間:540秒
HP60%以下で再使用規制時間が360秒に、20%以下で再使用規制時間が180秒に短縮する。
《来たれ我が忠臣》
〈闇夜の騎士男爵〉の足元の影から〈吸血鬼の従者〉や〈吸血蝙蝠〉を召喚する攻撃。
ダメージ判定は無し。
初期の召喚数は2〜4体。
再使用規制時間:420秒
HP60%以下で召喚数が4〜6体に、20%以下で召喚数が6〜8体に増加する。
《目に焼き付けよ我が剣舞》
ヘイトトップ単体への細剣による連続十六連撃の突き攻撃。
細剣を右肩辺りに平行させる予備動作の後に、ヘイトトップへ連続十六連撃の突きを繰り出してくる。
一撃一撃の威力が強力な為、回復を怠るとターゲットになったプレイヤーが死亡する等という事態も起こり得る。
ダメージ判定有り。
一撃のダメージ量が約400前後。
HPが20%を切ると使用してくる。
再使用規制時間:240秒
《思い知れ我が怒り》
背中に背負った大剣から繰り出される上段からの振り下ろし斬撃攻撃。
攻撃はたった一撃(※戦国武将の島津家の『示現流』、別名『二の太刀要らず』をイメージしていただければわかりやすいかもしれません)だが、その一撃は〈闇夜の騎士男爵〉の全攻撃中最強の威力。
ダメージ判定有り。
一撃の威力は2000前後位。
HPが20%以下になると使用する様になる。
再使用規制時間:480秒
《咲き誇れ鮮血の花園》
〈闇夜の騎士男爵〉の右腕から滴る血から生えた〈吸血薔薇〉による吸血攻撃。かざした右腕から血が滴り落ち、その血溜まりから〈吸血薔薇〉の蔓が伸びてプレイヤーに巻き付く。
蔓に巻き付かれると、深紅色の薔薇の花を咲かせ…約120秒間の〈硬直〉の状態異常と継続ダメージとして20〜50位のダメージが発生する。
ダメージ判定有り。
ダメージ自体は大した事はないが…〈硬直〉の状態異常中は〈闇夜の騎士男爵〉からの攻撃に対して回避行動や防御行動が一切出来ない為、挑戦したプレイヤー達からはかなり嫌われている攻撃。
とはいえ、〈吸血薔薇〉自体は火炎属性攻撃に弱いので落ち着いて対処すれば怖くはない。
HPが60%以下になると使用する様になる。
再使用規制時間:300秒
〈貿易都市ヒラド〉
【※現実世界では、長崎県平戸市の辺りに相当する】
ヤマトの西の守りとして置かれている軍港都市〈ロングケイプ軍港〉やユーレッド西部との交易の窓口として作られた貿易港〈閉ざされた窓ベイウィンド〉と違い、〈貿易都市ヒラド〉は遠くは〈自由都市同盟イースタル〉から近隣では〈ナインテイル自治領〉内の様々な街等の〈弧状列島ヤマト〉内との海洋交易を盛んに行う海洋交易都市。
その為、都市内には〈弧状列島ヤマト〉各地の名産や珍しい品々が多く見受けられる。
そんな海洋交易都市を治めるのはヒルマース男爵家。
ヒルマース男爵家が代々受け継いでいる爵位は〈ウェストランデ皇王朝〉より与えられたもの。
しかし、現在の〈神聖皇国ウェストランデ〉と〈自由都市同盟イースタル〉の対立状態に対しては中立の立場を崩さず、どちらにも与しない姿勢を保ち続けているその姿勢は、まさに〈男爵〉に相応しい豪気な気質を感じさせる。