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戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜  作者: 星野林


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50話 長女の晃と会話

「くうぅ……いいなぁ英聖は! 戦車の活躍どうだったぜ?」


「初戦としては十分な戦果を挙げていたな。まぁトドメは秀吉による狙撃だったけど」


「ふむふむなるほどだぜ!」


 原田直政殿が、今回の戦で戦車が活躍できたかどうか聞いてきた。


 原田殿も今川方の砦を落とすのに活躍していたらしいが、自分の活躍よりも、戦車の方を気にするとは……。


 だいぶ戦車に毒されているな。


「なるほどだぜ……今回は戦場に簡易的な砦として戦車を用いて、銃撃で相手を近づけないようにしてから、敵将を狙撃したと」


「ああ、移動要塞の本来の使い方に沿ってな。そっちの攻めの方はどうだったんだ?」


「こっちはねぇ」


 知多半島の南側を領有している水野家の城に船で移動して、そのまま周囲の城を多方面から攻め込むことで城を攻め落としていったとのこと。


 信長様の部隊が一番攻めづらい場所を担当したが、鉄砲隊による掃射で安全距離から木製の城壁に隠れていた弓兵を射殺して、比較的安全に突撃することができたのだとか。


「その鉄砲隊の指揮をしていたから信長様に褒められたぜ!」


 ブイブイと原田殿は両手でピースをする。


「でも一番凄かったのは信長様だぜ」


「信長様がどうしたの?」


「弓兵が沈黙したと思ったら、信長様自らが城に突撃していったんだぜ! 肝を冷やしたぜ!」


「そんなことが……」


 信長様らしいと言えばらしいけど、そんなことをしていたらいつか死ぬから辞めてほしいのが家臣としての意見だけど。


 それに聞くと残り2つの砦の攻略は山本勘助殿の知略が冴え渡っていたとのことで、神輿に乗りながら指揮をしていたが、彼女の指示通りに兵を動かしたところ、砦の弱い部分だったらしく、一瞬で砦の内部に突入して陥落させたり、火攻めで砦を焼き払って陥落させたりとやりたい放題だった。


「流石山本殿」


「見た目は童顔の少女なんだぜ……」


 俺は褒め称えるが、原田殿は苦笑いを浮かべていた。


 論功行賞では、基本援軍が中心だったのと、清洲織田家を打ち破ったけど、領地を切り取ったわけでもなかったので、俺が進言した通り銭と茶器や武具が振る舞われた。


 そんな感じで今回の戦は終わるのだった。





「父上〜」


「お、晃。どうした?」


「見て見て! 散華母さんに習ったの!」


 木下家で一番上の子である晃は俺が家にいると、よく勉強の成果や今日やったことを教えてくれる。


 俺も娘が可愛くて、よくおやつを与えて可愛がっている。


 萌衣からはご飯食べられなくなるからお菓子を与えるのは……って言われるけど。


「よし、じゃぁ今日は桃姫の話を一緒に読もうか」


「わーい!」


 桃姫……性転換した桃太郎のことである。


 俺がこの世界に合うように現代の本で売られている桃太郎を編集した物語で、昔話を中心にこの世界に合うように編集した物語は紙に書き起こして、既に部屋の一角に並べられていた。


 嫁達も楽しみにしているようで、ゆっくり休んでいる時にその物語を読んでいたりしているらしく、ちょくちょく本が棚からなくなっていた。


 部屋の一角が書庫になっているけど、嫁達だけでなく、秀長や優里も偶に部屋で読んでいる姿を見かけたり……。


 うちの教養を学ぶ一旦になっている。


「お婆さんは山へ芝刈りに、お爺さんは川で洗濯をしていると、川からどんぶらこ〜どんぶらこ〜と大きな桃が流れてくるではありませんか!」


「桃流れてきた!」


 晃は桃姫の他に一寸姫(一寸法師)や金太郎といった武士に馴染みがあるのが大好きで、散華に習って竹刀で的に叩く練習をよくしていた。


「英聖〜あ、晃もいたの。よかったねお父さんに読んでもらえて」


「うん! 秀吉母さん!」


「可愛いなぁ晃は! うりうり」


「キャッキャ」


 秀吉自身も子供が好きで、自分の子供以外もよく面倒を見ていた。


 というかうちの嫁達は自分の子を可愛がるけど、同じくらい他の子も可愛がるので愛情いっぱいに育っている。


「ご飯できたよ」


「うん、今行く。晃、ご飯食べようか」


「うん!」


 本を片付けて、居間に行くと、既におぼんに料理が並べられていた。


 基本料理は散華にやってもらっている。


 他の面子は城への登城や兵の鍛錬、仕事で家を留守にすることが多いので、散華が台所に立つことが多い。


 昼飯とかは部隊で料理番として雇った男性陣がカレーを中心とした料理を振る舞うので、昼飯は大丈夫だが、夕食は散華に作ってもらうことが多かった。


 散華と共に過ごすようになって、かれこれ7年。


 料理のやり方は一通り仕込んだし、現代のレシピ本を翻訳してこの時代に作れるようにしたのも本に纏めて渡しているので、結構色々再現できる。


 今日のメニューはチキン南蛮にぬか漬けと大根の味噌汁、それに麦飯って感じ。


 鶏肉は庭で飼っている鶏を絞めて用意し、チキン南蛮のタルタルソースはマヨネーズから自家製である。


「うん、散華また料理の腕前上がったんじゃないか?」


「英聖よく言うよ。私はレシピ通りに作っているだけだよ」


「でも散華の場合普通にお店開けると思うよ」


「萌衣さんも……えへへ」


 そんな会話をしながら食事を楽しむのだった。






「今年も産まれたでーす!」


「おー良かった」


 美虎が出産したのではなく、今回はうちの馬小屋で飼育している馬が今年も出産したってことである。


 なんだかんだうちでは既に6頭の馬を飼育していて、うち3頭が繁殖可能であった。


 合戦の時に捕まえてきた時に、牡と牝の番だったので、毎年増やしていたら6頭まで増えたのである。


 現代のサラブレッドに比べると小さいけど、ポニーとして扱うにはやや大きく、中型の馬である。


 日本原産の馬は粗食に耐えることができるし、蹄が硬いので蹄鉄をする必要も無い。


 山の多い日本でも生きていけるように育っているので、サラブレッドとはほぼ別種と考えてよい。


 速さはないけどパワフルで、戦の時は移動に使うし、平時には田畑を耕す春や秋に大活躍。


 中村全体でも金を稼いでいるおかげで、村全体で30頭ほどの馬と25頭の牛を飼育して、田畑を耕したり、荷車で荷物を売りに行ったりと、色々活用していた。


「家臣もいるし、もう少し増やしてもいいかもな」


 馬小屋を増築したりしながら今日も馬に跨って信長様のいる那古野城に登城するのであった。

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