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戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜  作者: 星野林


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丹羽長秀の領地の農業指導 藤原兄弟の現状

 収穫時期になり、各所で収穫作業が始まった。


「おお、十分な豊作じゃないですか?」


「いえ、丹羽殿、まだ収穫量は上げることができます」


 丹羽長秀殿の所領で行なった農業指導により、例年の倍近くの収穫量が記録された。


 丹羽殿的にはこれでも十分ではって言われたが、まだまだ収穫量は引き上げることができる。


 正条植え、鉄製の農具の普及、家畜の投入、肥料の投入……これで収穫量はまだだいぶ変わってくる。


「鉄製の農具や家畜、肥料を作るのもある程度の金額が必要になりますが、正条植えは区画整備をする必要が出てきます。丹羽殿の権限で動かしてもらうしかありませんが」


「区画整備ですか……農民から恨まれそうですね」


「数年の減税は覚悟した方が良いでしょうね。数年後には植えたこんにゃく芋が育ってくるので農民達の収入も安定するかと」


「ふむふむ……まだ長秀も勉強することが沢山ありますね。精進いたします」


 実際よくやっている。


 戦の合間に灌漑設備を整えて、乾田ができる田んぼを増やしたり、サツマイモやジャガイモ、カボチャの栽培を奨励して、食料に関してはだいぶ豊かになっていた。


「ではジャガイモを使った料理を1つ」


「何かあるのですか?」


「そうですね……麺料理なんてどうでしょうか」


 ジャガイモを茹でて絞って乾燥させて片栗粉を作り、それに小麦粉を少量加えて練り上げることで、普通のうどんよりツルツルした食感の豪雪うどんと呼ばれる物が出来上がる。


 普通のうどんよりも白く雪のように見えるからであり、片栗粉を絞りきったジャガイモの搾りカスは鶏の餌やぼかし肥料に混ぜることができるので無駄は無い。


 何より小麦粉の量を少なくしながら収穫量の多いジャガイモでうどんができるというのは素晴らしい。


 実際に丹羽殿と領民の皆さんの前で作ってみて、食べてもらうと、皆美味しい美味しいとツルツル啜っていた。


「これは美味しいですね」


「戦場の兵糧としてはこのうどんを丸めて、熱した油に入れる調理方法の揚げるというのをすると長持ちします。食べる時は味噌を塗れば美味しく食べられますから」


「ふむふむ……携行食としても使えるのは良いですね。それに使う油は秋に種まきする菜種が良いと」


「ええ、ただ菜種と米の二毛作を続けると田んぼが痩せてしまうので、肥料を加えたり、鯉を田んぼに放流したりする色々な工夫が必要ですが」


「でも、今までやって来た農業に比べると革新的です。よくそんな知識をお持ちですね」


「大陸では行われている農法ですし、自分はそれを試して日ノ本に合うように調整したのみでして」


「いやいや、それでも素晴らしいです。最初は信長様に金で取り入ったと思っていましたが……なるほど信長様が気に入るのも分かった気がしますし、それで戦場では鬼の様に強い……おとぎ話に出てくる理想の男そのものです」


「褒められると照れますね」


「いえ、事実を言ったまでです。これは信長様に褒美として英聖殿を貰えるように交渉した方がいいですかね」


「お戯れを」


「長秀は本気ですよ」


 そんな会話を丹羽長秀殿として農業の普及実験は終わった。


 これならまず1年目に種籾とか苗で植えること、千歯扱きとかの簡単に作れる便利道具を提供して収穫量を増やし、言うことを聞いてくれるようにして、正条植えや肥料投入を2年目からやらせれば農民達は言うことを聞いてくれそうである。


「次は森殿の領地の農業指導をしてっと……誰を連れて行こうかな」


 中村の農民達はすっかり農業指導員として各地に派遣されることが日常となる。(勿論それなりの報酬は支払われる)


 おかげで中村の部屋住みだった兄さん姉さんの婚姻先が増えて、中村の人達から俺は更に感謝されることになるのだった。







「鉄砲の効果が認められて、さらなる増産を信長様からお願いされたんだけど……正義。ライフル火縄銃の製造どんな感じ?」


「ようやく目標だった月産90丁に到達した。人員を増員すればまだ増やせると思うが、また生産量は一時的に減るだろうな」


「あと、将来的に工房から独立して稼ぎたいって言うやつもいる。腕前が一人前になれば独立させて暖簾分けで工房を別に建てることで、生産量を増やすって言う手も無くはないが……」


「当面はライフル火縄銃は織田家の秘匿技術だから工房の数を増やすというのは無しだな。となると、人員の増員と、工程の効率化か」


「効率化って……今でもだいぶキツイぞ」


「職人的には嫌かもしれないが、分業を更に増やす。銃身を作る人、からくり部分を作る人、銃のフレーム……木型を作る人、銃身の螺旋を彫る人って分担することで生産性は更に上がるが」


「職人の教示的に1つの物は全部やるっていうのが普通だからな……嫌がる奴は多いだろうよ」


「いや、やらせるのは技術的に未熟な人でいい。腕の良い人は銃身を長くした狙撃銃を作ってもらいたい……こういう感じで……」


「ふむふむ」


 鍛冶師頭の藤原兄弟の長男正義にやり方を更に効率化するように説明する。


 全体の腕が未熟でも、1つの作業を人並みにできるようになるのはそう時間は掛からない。


 新規に職人が入ってきてもやれるだろう。


 全工程を順繰り回して、一通りできるようになった人は武将達が使う装飾の効いた銃だったり、狙撃銃を作らせたりすれば良い。


 狙撃銃の話を聞いた正義はやる気になり、職人達の分業に関しても信長様が1丁5貫だったのを6貫に増やしていいから量を作れという増産命令に答える為に人員の増員と、分業制の確立に動き出すのだった。


「そうなると鋼の量産も必要だから……たたら場を増やしていいか?」


「ああ、金はこっちが出すからどれくらい予算が欲しいかは言ってくれ」


 そう言うと、たたら場増設費用1000貫欲しいって言われたので、松平や米相場操作で稼いだ金から1000貫を出してやるのだった。


 これで今までの3倍の鋼を量産することができるようになり、人員増員で規模は100人まで増えるのだった。


 その職人達は藤原一門と呼ばれるようになり、いつの間にか中村の職人だった加藤一家も藤原一門に加入することになるのだった。


 ちなみに藤原一門ではライフル火縄銃がメインだけど、その弾丸や最近流行りのベイゴマ、農具(スコップ)や刀、槍、鏃と武器全般は一通り作っていて、俺が砂鉄や木炭とかの原料を格安で提供しているので、他所よりも安く売ってくれるし、俺や織田家が大量に購入するので作れば作るだけ売れる状態になっていた。


「こっちとしても生産量を上げた分だけ買い取ってくれるなら文句は出ないが……神様に捧げる刀とかの量は大丈夫なのか?」


「ああ、そっちは問題ない。神様が正義の技量を認めてくれたからか一振りで譲ってくれる贈り物の量が増えつつある」


「そうか、それなら良かった」


 毎月5本ほど刀を納めてもらっているが、1振りの値段が50万円以上の値段が付くようになり、大量に刀を作ったり、色々技量を積んで、質が良くなっていた。


 ライフル火縄銃とかも試しに1丁ネット販売したら30万円の値が付いたし。


 信長様に頼んでライフル火縄銃の更新で要らなくなった普通の火縄銃を競売の商品と交換するのに使うって言ったら喜んで中古の火縄銃を俺に譲ってくれたので、今俺のネット口座は5000万円近く貯金が増えていた。


 その分、競売に出す品の数や量も増えていたり……。


 そんな感じで藤原兄弟は元気に作業を続けていたのだった。


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