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戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜  作者: 星野林


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部隊掌握

 家に帰った俺達は直ぐに昇進祝いで豪華な料理を家族の皆に振る舞い、状況を整理していく。


「まさか秀吉と英聖が侍に成れるなんて……」


「うちの子が織田様の……しかも後継者筆頭である信長様の直臣とは……」


 うちの両親は俺の出世に大喜び。


 将来はお城に住めたりするのかしらと喜んでいた。


 ちなみに侍の上の侍大将になれば砦とかの守将として砦を任せてもらえるかもしれないし、更に出世すれば城持ちの立派な武将となれる。


 まぁ現状尾張国内の城は織田家親族だったり織田信秀様に味方する人が管理しているので、領地を切り取ったりすることがない限り、城持ちには成れないけど……。


 信秀様が亡くなったら一気に勢力が入り混じるので、頑張れば城持ちくらいできそうだ。


 とりあえず侍に新しく木下家を立ち上げることができたので家内の身分を整理する必要がある。


「萌衣姉さんには悪いけど、家長は俺がやらしてもらうけどいい?」


「それは勿論。私が侍まで出世できたのは英聖のおかげだし」


 萌衣姉さんは俺の下に付くことを了承してくれた。


 これで懸念事項が1つ減った。


 で、俺が動かせる権限で、美虎を足軽大将に昇進。


 秀長と優里は一門待遇で実戦経験を得たら足軽組頭に昇進を約束。


 引き続き武芸や勉強を頑張ることを誓わせる。


 下人だった熊五郎も藤原兄弟と一緒に鍛冶屋を纏めてもらうが、足軽組頭に昇進。


 藤原兄弟は長男の正義を木下家お抱え職人の地位を渡し、織田家鉄砲隊の鉄砲の独占製造権を確保。


 それに織田家からライフル火縄銃500丁の受注が入ったことも伝え、俺や萌衣姉さん、秀吉の3人で、信長様の看板を使って職人引っ張ってくるから職人頭として鉄砲の生産量を拡大して、2年以内に500丁作れるように頑張れと命令した。


 藤原兄弟はやる気に満ちあふれ、となると工房を拡大する必要があると、以前俺が渡した予算で更に工房や水車を増設すると言っていた。


 とりあえず家内で動かすのはこんな感じ。


 あとは信長様が用意してくれた鉄砲を使って足軽達の言うことを聞かせて……ってことをやらせないと……。


(小豆坂の戦いはあと3ヶ月……訓練開始しても間に合わないか……まぁ信長様出陣となるかも分からないし、訓練を開始して鉄砲隊の育成から始めよう)









 早速信長様から鉄砲を下賜されている足軽の女性達を召集。


 明らかに男が指揮官をやるっていうのに不満が見えていたが、不満があるなら相手してやると木刀をその足軽達の前に投げて、かかってこいって挑発した。


 すると背丈の大きなモデルの様な女性が木刀を拾い、俺の前に立った。


「毛利殿だ」


「武芸自慢の毛利殿相手だったらあんな男は敵わないでしょ」


 周りに居た足軽達が口々に言っていく。


「俺は毛利新介! 信長様の家臣だが、軟弱な男を上司とは認めねぇ……俺が勝ったらお前俺の種馬に成れ」


「雌が……じゃあ俺が勝ったら土下座して俺の下に付くことを認めろ」


「けっ! 言うじゃねぇか……」


 俺と毛利を囲んで周りは部下となる足軽達が囲む。


 殆どが毛利のことを応援している。


「慕われてるな」


「ああ、戦場で共に戦ったり、信長様の下で鍛錬をした奴らも多いからな」


「ふ~ん」


 秀吉が始めと言うと、毛利が突っ込んでくる。


 俺は振り下ろされる木刀をひらりと躱して、一閃。


 毛利は咄嗟に木刀でガードするが、メキメキと木刀は嫌なら音を響かせながら、めり込み、毛利は吹き飛ばされる。


 囲んでいた女性達を巻き込みながら吹き飛び、5人ほど押し倒して、毛利は止まる。


「な、何が起こりやがった!?」


「毛利様重い……」


「痛いです……」


「おわ! すまねぇ!」


 吹き飛ばされた事に気がついた毛利は押しつぶしていた女性達から直ぐに退くと、木刀がポッキリ折れていることに気がついた。


「毛利殿!」


「うそ……毛利さんが一撃だなんて……」


「ちょっと待って……この男の人弓比べで敵を討ち取っていた茂部英聖殿じゃ……」


「木下って聞いていたから誰か分からなかったけど遠当てで敵将を倒していた英聖様なら……」


 何人かは反発していたことに真っ青になって、頭を下げ始める。


 そして吹き飛ばされて負けた毛利新介も俺が前の戦で信長様に認められていた事に気がつくと、土下座をして、


「参りました。武勇優れる木下英聖様とは気が付かずに無礼な振る舞いをしてしまい誠に申し訳ありません」


 と素直に謝罪をした。


 前の戦で活躍していたこと、武芸達者な毛利が一瞬で負けたことで、足軽達の女性達は上下関係を一発で叩き込まれ、俺は部隊を掌握することに成功するのだった。


「うん、毛利新介だっけ」


「は!」


「皆に慕われているし俺の補佐をやってくれ」


「いいのですか?」


「ああ、それに皆の手本としてしっかり訓練を受けてくれればちゃんと褒美も用意しているから……信長様の期待に応えたいだろ? 最精鋭の部隊になるぞ」


 俺は部下の前でそう約束した。









 まず始まったのは集団行動。


「いーち、いーち、いち、にー」


 いちと言ったら左、にで右足で歩くことを徹底して、列を作って歩かせる。


 現代だったら小学生が運動会とかでやっているレベルの集団行動をやらせる。


 鉄砲を扱わせる前に、集団行動をやらせている理由はバラバラで行動するよりも隊列を組んで戦わせた方が強いからである。


 俺がやらせようとしているのは隊列歩兵であり、普通の火縄銃だと射程距離が短くて、次弾装填している間に距離を詰められて斬り殺されるが、有効射程300メートルのライフル火縄銃だったら、次弾装填が30秒かかっても、2発目を撃ち込んで、刀を抜刀するくらいの時間はある。


 それに集団で鉄砲を使えば、轟音と共に前の兵士が倒れれば普段農民をしている足軽の士気を保たせることは不可能。


 それに集団行動ができれば鉄砲だけでなく長槍を持たせて上下に振り回し、相手を叩くだけでも立派な攻撃になるし、弓矢に関しては竹を纏めて盾を即席で作れば守ることも容易。


 最初に上下関係を叩き込んだし、人望のある毛利が不満がある人の愚痴は聞いてあげるので上手いことガス抜きができているし、毛利が率先して頑張るので周りも負けられないと頑張っている。


「ご飯できたよー」


「訓練終了! 昼食にするぞ!」


 そして士気を高めているのが昼食の存在。


 銭で雇った男性10名と萌衣姉さんに料理番をやってもらい、カレーを大量に作ってもらう。


 最初は茶色のどろっとしたルーを怪訝そうに見ていたが、食べてみると美味しいし、肉も入っている。


 米もお代わりが許されているのでお腹を空かせた足軽達にとって訓練の昼食で食べることができるカレーはご馳走なのである。


 美味い美味いと食べて、やる気に満ち溢れた状態で再び訓練。


 筋トレも積極的に採用し、腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワット……それにマラソンも行なって、体力も付けていく。


 そして火縄銃に見立てた木銃を使って射撃の体勢を体に叩き込み、その後は木刀で素振りや槍を振るう訓練。


 1ヶ月もしていれば、集団行動も様になり、足軽達の中でもリーダーシップのある者が分かるようになるので、その者を足軽組頭に任命したり……。


 徐々に部隊の編成も固まってきた。


 そして士気を爆上げするのとして訓練でも頑張った者に報酬を渡すようにした。


 実質ボーナスである。


 10人いる足軽組頭に10貫ずつ……合計100貫渡して、それを自身が5貫貰っていいから、これはと頑張った部下に5貫渡すか、全員に500文渡すかは組頭の権限として、頑張ったら報酬を渡すということをやったり、女性が殆どなので、体が綺麗にできる石鹸や誰もが欲しがる酒(ボトルの焼酎)とかを渡したりしたら、俺への忠誠度がガンガン上がっていった。


 そして年を越したら、いよいよ鉄砲の実弾訓練を開始するのだった。



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