サイバートピア〜英雄の遺志を継ぐ者達〜

イカロスは太陽を目指すべきではなかった。
風になるべきだった。

30年の昏睡から目覚めた青年　フクチツバサ。
彼が目を開けた世界は、人工知能『アニミス』が人間と共存し、仮想現実『アニミバース』で誰もが理想の人生を生きる未来だった。

かつての親友であり、英雄と呼ばれた天才　ヒカワエイイチはすでにこの世を去っていた。
そしてツバサは、彼の遺志を継ぐ“二人目の英雄”として、世界の命運を託される。

だが、秩序の裏には歪みがあった。
アニミスによる管理社会に反旗を翻す『フラットアーサー』。
彼らはツバサの“権限”を狙い、仮想都市『チェインシティ』で襲撃を仕掛けてくる。

命を懸けた戦いの中で、ツバサは自らの力を覚醒させ、世界の構造を編集する力を手に入れる。
そして彼は決意する。

「俺は、フラットアーサーと対話する。世界の真実を、この目で確かめるために」

英雄の遺志を継ぐ者として、秩序と自由、AIと人間の未来をかけた旅が今、始まる。