出会い
趣味で書き始めました。つたない文ですが、ゆっくりと読んでくださると嬉しいです。
今年もあの季節が来た。
あの人が死んだ季節が、
この季節は決まってあの人を思い出す。
そう、あれは5年前の春だったー。
何もなく暇な1日、そう思って一日を過ごしていた。
不意に後ろから「真野クーン、何してるの?」
と声をかけられた。真野とは僕のことだ、真野浩二それが僕の名前である、僕は、今年、高校入学したばかりの15歳だ、高校に入ったもののクラスには知り合いが一人もいない、そんな僕に話しかけてきたのは、
三宅文クラスの陽キャ集団の一人だ、彼女の特徴は、目だ、すごく透き通っているガラスのような目、そんな彼女はなぜか僕に絡んでくる。
そんな彼女に僕は「イヤ、ベツニナニモシテナイデスヨ」そう返した。
そんな僕に彼女は「あはは、なんでカタコトなの?」と笑う。
「中学校は人数が少なくて、知らない人と話す機会がなくって、緊張してるんですよ」
「へぇ~、そうなんだ」
「で、何人だったの?」
彼女が僕に問う。
「17人」
「あれ?聞き間違いかな?」
「だから、17人ですって」
彼女の目が点になる。
「それ、どこのの中学校?」
「海水浴場があるの知ってます?あそこの眼の前の学校」
「え、あそこって廃校じゃないの?」
「違いますよ。全校生徒38人程度の小さな学校です。」
「そうなんだ」
謎の沈黙が広がる。
そこで僕はずっと疑問に思っていたことを口にした。
「なんで僕に話しかけてくるんですか?」
それを聞いて彼女は、満面の笑みで
「秘密」
といってきた。ほんとに考えていることがわからない。
そんな彼女は時間を見て急いだように、「やば、そろそろ家に帰らないと、バイバイ、真野くん」
そんな彼女に「さようなら、三宅さん」そう言って僕は帰路についた。
不定期に更新すると思います。