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天国に行きたい、方法は問わない

作者: 甘盛かふぇいん

私は死にたてほやほや一般男性。行き先が天国か地獄かの裁定を受けるために、審査室に入室した。

アヌビス神が部屋の中央に立っており、金色の秤を掲げていた。片方に鳥の羽が置かれており、確か私の心臓をもう片方のに乗せて羽より重いと地獄行きになるんだっけか・・・。

自分の胸に手を当てるとすり抜けて心臓を取り出せた。取り出したのに心臓は鼓動を打っており、とても暖かい。

秤に心臓を載せた。当然羽より重い。

「えっあっ私地獄に行きたくないです!がああ」

アヌビス神は秤を持っていない手で鋏を渡してきた。ここの部分は知らない。

どうすればいいのかわからない。私が羽の方の秤を重くすればいいのか?鋏を秤に置くと鋏は秤をすり抜けて床に落ちてしまう。

悩んだ。アヌビス神は秤を持つ手がプルプルしており、裁定は長く出来なさそうだ。指や耳を切りたくない。痛いに決まってる。私の中で痛み無く切れるものは・・・

胸にかかった髪を掴んだ。地獄に行くよりマシだ。根元に鋏を当てて毟るように切り取る。髪束を測りに乗せる。透けずにトレイに置けた。少し羽の器が落ちる。切る、置く、切る、置く、切る・・・

私の頭は見るも無惨な雛鳥のような出で立ちに、しかし髪を伸ばしておいてよかった、羽の秤と心臓の位置が並行になっていた。アヌビス神は汗を吹き出しガタガタと震えていた。私をどうか地獄に落とさないでくれ!

アヌビス神の下半身がもりもり盛り上がってることに気付く。腰布をめくると白濁液が私の顔いっぱいに注がれた。そうか秤をスペルマで増量すればいいのか。

私は自分の頭を手で触りながら美少女が無理やり坊主にされて陵辱されてる図を思い浮かべ、なんとか羽の秤を心臓より下の位置に移動させた。

嬉しくて飛び上がった瞬間、周りの壁が透明になり、自分のことを沢山の人物が見ていた。恥ずかしい、人間の必死さを大多数に見せてしまい、クラっときて失神した。

目を覚ますと私は生き返っていて、鏡で転生したのか確認したが私自身だった。髪が坊主になっている以外・・・

天界にワザップがあるかわからないけど、裁定者が男のアヌビスの場合、地獄に行かない方法を私は書き込んでおいた。



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