第44章 学園生活スタート1
月日の流れは早いもので、
今年で15歳を迎える私は、セントラル学園の一年生として入学して1ヶ月が過ぎようとしていた。
基本的には貴族の令嬢・令息や、準貴族・富裕層に入る平民の娘・息子が通っている。
この学園は全寮制となっており、一人一室が与えられ、男子寮・女子寮にわけられている。
間取りは全室同じ設計だ。
クラスは毎年、学力検査、魔力測定により分けられていて
学力は無いが魔力が見受けられる者の魔法科
学力は有るが魔力無い者の特進科
学力は普通、魔力は無い者の普通科
学力も魔力も兼ね備える総合特選科等にパターン分けされている。
これらの授業でベースの知識と自分の得意分野を3年間で伸ばし
将来なりたいものをそれぞれ選択して進学して行く。
これは各々の特性にあった授業を集団で受けるためのクラス分けだ。
因みに私は今年、特進科に分けられた。
メインキャラ達やヒロインはもちろん、皆んなが羨望の眼差しを向けるお勉強と魔法を両方嗜む総合特選科になるのだ。
つまり、私と違うクラス。
己から相手のクラスに押しかけなければ、中々皆んなに会うこともないはず。
そういう期待もある。
新しい私の学園生活が始まろうとしている訳で、私はゲームのキャラ達になるべく関わらず、特進科にいる友達との青春を満喫しようと思う。
「サリー、おはよう
朝早いな」
「ー・・ラウル」
授業が始まる前に私は毎朝学園に併設されている図書室で本を読んでいた。
早朝の図書館に人がいる事は滅多にないから、ヒロインやメインキャラに通学時会うという事も避けられるはずと思っていただけに、少し驚いてしまった。
そんな私に声を掛けてきた彼、ラウル・ベジスミンは私の婚約者で、私達は今のところ仲が悪くない。
学園入学前ですらマメに会いに来てくれていた彼のことだ。
関わるのは避けられないというものだろう。
「おはよう、貴方も朝早いのね」
「……早朝本読むのもいいかと思ってな
隣、良いか?」
「ええ、
此処は皆んなの図書室だし、ご自由に。
私の許可はいらないわ」
本音を言うと、ラウルと一緒に居るところを、皆んなに見られるのは避けたいところだ。
総合特選科は一緒にいるだけで目立つし、実はラウルと私が婚約者である事は社交界デビュー前なので公にされておらず、知らない人は多い。




