第1章3話 生活と探索と少女
やっと書けました!遅くてすみません!
・・・ん〜良く寝た!・・・
まさかの爆睡である!よくよく考えたらこんな状況でここまで寝れたなーと感じつつも、やはり思った以上に慣れない生活とは、疲れを感じら物なのだと改めて実感した。
「とりあえず今日の予定を立ててみるか」
ん〜とは言え!何をするか?
「必要な物を充実させていくとしよう!まずは武器と生活道具の作成でもするか!」
目的が決まれば後は行動あるのみ!ウサギの角を持って移動する。
武器のあてはある!昨日のウサギの角を使って槍を作りたいと思う!
まずは丈夫な持ち手となる木を探す事から始める!
森を歩いて適当な握り具合の木を探すも中々見つからない、そこで昨日行ってない場所を探す事に!
「迷子にならんよーに!目印を付けながらと」
・・・・ん?・・・なんかあるな!・・・
それは白い木の途中から垂れていた粘り気のある樹液のように見えた!
少し気になり、落ちてた枝で突いてみた!
弾力があり非常に粘着力がある!
・・・これ使えないかな?・・・・
頭の中にプランが浮かぶ!
物は試しだし、とりあえず採取と!
しかし中々の粘着力だから、取るのも一苦労。
結論!!
「素材を集めて、ここで加工した方が上手く行く予感がするので、採取は一旦諦めるか。ついでに角はここに置いて行こう」
直感がそー言ってる気がしたので、採取は諦めて先に持ち手を探す事にした!程なく丁度良い感じの持ち手のかなり真っ直ぐな枝を見つけたので!持って来たナイフを、使い丁寧に採取する!流石にナイフで木を切るのは時間がかかったが、何とか手に入れる事が出来た!
後はこの枝をもう少し槍の持ち手として加工して、先端に角を取り付け固定したら、完成である!
まずは持ち手部分の余計な所を削り、先端の取り付け部も平に仕上げていく!
ある程度できたら、早速先程の樹液にせを突っ込んでたっぷりと先に樹液を塗る!そしてオーガの力を持って何とか引き抜き、そのまま角をくっつけてみる!
着けた角の周りから樹液が溢れるので、何かと重宝する蔦を使い、さらに巻きつけて補強として使う!
「これで固まってくれたら完成なんだがな」
とりあえずは槍は完成が見えたので、洞窟へ持って帰り、乾かしてみる事に!
一旦槍を中に置き、今度は昨日焚き火した場所に、石を拾って来て囲いを作る事に!風などの影響を受けない物を作りたいと思う!
せっせと石を運んで積み上げて行く!「良く考えたらこれにも樹液使えたら、もっと固まってくれそうだな!」なんて考えていたらお腹が空いて来た事に気がつく!
・・・さてと!今日は何を食べようか・・・
昨日と違い今日なら焼き魚も作れるな!なんて思いながら川へと続く道を進む!
一応武器として骨の刃は持って来ているが、エンカウントしないに越した事は無いので、周りの状況には神経を使って警戒しながらの進行である!
そんな時右前方から、何かがやって来る音が!
木を掻き分けやって来たそいつは、体格は俺より少し小さな二足歩行の豚であった!
・・・オーク!・・・よりによってコイツか・・・
数は1匹みたいたいだが、仲間を呼ばれる可能性があるため、一馬は素早く攻撃に移った!
・・・ドクァ・・・ガツ・・・力自慢のオークだけあり、タックルを受け止められるも、足を手で狩ってバランスを崩した所で押し切る!
そこから馬乗りになり、首に骨の刃を突き立てた!
・・・ガハ・・・ビクビクビク・・・何度かの痙攣の後、オークは動かなくなった!
その時体内でまたレベルが上がる音がした!
早速ステータスオープン!
名前 カズマ
種族 オーガ
LV 5
攻撃 350
防御 290
回避 190
スキル 言語理解「読み・書き」 自然治癒力UP
経験値倍加 直感 武器作成LV1
おお〜!地味に上がっている!
これで1つ判明した!1レベル上がる事に数値は10上がるようだ!
そして武器作成のスキルもいつの間にか覚えていた!
槍を作成した事で覚えたのかもしれない!
ここでふと感じた事がある!前回の蛇よりもオークは楽に倒せた気がする!
現にそこまで抵抗されずに、仕留められた!
これはもしかしたら、ステータスが上がった事による恩恵なのかもしれない。
・・・さてと倒したは良いが!・・・・
・・・コレ食えるのだろうか?・・・・
流石に二足歩行のしかもオークを食べるのには、元人間だった一馬には抵抗があった!
しかしこの世界は異世界であり、元の世界のルールに縛られていては、生きて行けないかもしれない!
覚悟を決めてオークを担いで、来た道を戻る事にした!・・・流石に重い・・・自分より少し小さめくらいの体格だけに、洞窟付近までオークを運ぶのには苦労した!あまり寝る場所の近くで解体するのも抵抗がらあるので、一旦ここに置いてナイフを取って来る事に!
いよいよ解体する!・・・ゴクリ・・・ザシュッ・・
オエ〜・・・やっぱりキツイな・・・
何度かの吐き気を我慢しながら、解体する事30分!歪ながらもブロック分けした肉が出来た!要らない部分は後で穴を掘って焼却処分する事にする!
取り分けた肉を小分けにして、枝に刺して先程作成した焼き場へと移動する!そして枝を回転させながら焼く事10分!
美味しく焼けました〜何て呟きながら!
焼き上がりを一口!・・・美味い・・・
マジかよ!・・・オーク美味しいんだけど・・・
それからは抵抗も薄れバクバクと全体の半分くらい平らげる!
「あ〜〜食った!食った!」お腹をさすりながらご機嫌である。
おっと!そーだった!洞窟からランタンを取り出し、先程のオーク解体場へ!要らない部分は石を使い掘った穴へ!その上に草等の燃える素材や木を置いて、着火!・・・パチパチ・・・
これで処理も終わり、よーやく一休みできそうである!
今夜はまだ肉もあるので、残りの時間は探索にあてる事にする。
まだこの山の裏側がどーなっているのか判っていないので、少しそちら方面を探索してみる事にした。
洞窟から出て右回りで山を迂回してみる!もちろん骨の刃で目印を付けながら!
それから役1時間ほど歩いた所で、なにやら前方から走って来る音が!
・・・ちっ・・・また敵か・・・
・・・ザッ・・ザッ・・・ガサガサ・・・・
出て来たのは人間の女の子であった、見た目から推測すると15歳くらいだろう?
息を切らし後ろを気にしながら走って来る、そして前方にいる俺に気がついて、絶望感漂う表情になる!
・・・・嘘・・こんな所でオーガなんて・・・
そしてへたり込んだ彼女の後ろから、ゲヘゲヘと下品な声をしながら、緑の小鬼が3匹現れた!
・・・これは俗に言うゴブリンだな・・・・
そんな事を考えていると、そのゴブリン達が俺の存在に気がつき少女に近くのを止める!
そこで1歩また1歩と少女へ近づくと、ゴブリンは後退る!
コレなら助けれそうだな!そー思ってもう少し近づいて行くと、突如ゴブリンが威嚇して来た!
・・・やっぱりそー上手くは行かないか・・・
骨の刃を握りなおし、ゴブリン達へダッシュする!
まずは1匹目を蹴りで、吹っ飛ばし2匹目はこめかみ目掛けて骨の刃を振り抜く!バン・・・ドガ・・・ザシュ・・これでら何とか2匹目までは倒せたが、3匹目のゴブリンの持っていた骨を加工した武器で横腹を刺された!・・・ウグ・・ブシュ・・・
3匹めを睨みながら腹部を抑えて、対峙する!
・・ミスった!やはり多勢に無勢!ノープランで突っ込むじゃ無かった・・・しかし傷はそこまで深く無い・・・これなら行ける!
気合いを入れてゴブリンへとダッシュする!ゴブリンも負けじと武器で応戦!ゲギャッ・・・シュ・・・ガツ・・・こちらも骨の刃で迎え撃ち、そのまま遠心力を使いゴブリンの武器を巻き込み跳ね上げる!
グル・・・シュパッ・・・カランカラン
相手の武器を奪った好きに喉目掛けて一突き!
・・ガフ・・ゴボ・・・ビクビク
なんとか三匹目のゴブリンも倒して一息つく!
すると後方から、何かが遠ざかる音が!
振り向くと腰砕けの状態で、少女が逃げようとしている!
俺は彼女の方へ近づき、声をかける!
「・・・ダ イ ジョウ ブ カ・・・・」
やってしまった!何か緊張して!宇宙人の話し方みたいになってしまった!
すると少女はビックリした顔でこちらを見ている!
「・・・オーガが喋った!・・・・た・・・・・・・助けて・・・食べないで・・お願いしす・・・お母さんに薬草を・・・届けないといけないんです・・・」泣きながら彼女は懇願する!
「・・・えっと!食べ無いよ!・・・」
「え?・・食べ無いんですか?・・・・」
「うん・・俺人間食べる気無いから安心して・・・」
まーそりゃいきなりこー言われても無理だわな!
ビクビクしながらこちらを見る少女に、俺は気を使いながら、腰をおろして話をする事にした!
最初はビクビクしていた彼女も、次第に食べ無いのが伝わったのか、少し態度を軟化させた!
彼女の名前はティファと言うらしい!年齢は16歳で街では花屋をしているそうだ!俺も名前をカズマと教えると!
・・・ネーム付きなんですねと、またひきつった顔をした・・・
彼女がかの森なら来た理由は、先程にも出ていた母親へ薬草を飲ませる為のようだ!
花屋の給料は生活費で消えて行く為、とてもではないが冒険者に依頼する事は出来なかったとの事!
事情を聞けば聞くほど可哀想であり、一馬は一肌脱ぐ事にする!
「・・・なら薬草を俺にも教えてくれ・・その代わり君を待ちまで送る・・・」
そう伝えると、ティファは先程より更に驚いた顔して、・・・いいの?・・・と呟いた!
俺は頷くと立ち上がり、彼女に手を出して立ち上がるのを手助けした!
森を探索する事10分よーやく薬草が生えている場所が見つかった!そこは初日に訪れた川の上流のようだ!
「・・・これが薬草・・・煎じて飲めば病気や怪我に効くの・・・」
「これが薬草か!ありがとう知識が1つ増えた」
「・・・うん・・・こんなんで本当にいいの?・・・」
「・・・ああ!もちろんかまわない!・・・」
薬草はそこそこ生えていたので、目標数以上に採取できたようだ!
「さて目的も手に入れたし、街の近くまで送ろう!」
そう彼女に伝えると、「・・よろしくお願いします・・」
そう返事が来た!
人と話すの元は苦手だったが、異世界に来てから始めて出会った事もあり、話出来る事が一馬は嬉しかった!
程なく1時間程移動すると、山の反対側に出て来たやうだ!
木の間から300m程先に街道が、見えた!
・・・ここらでもう大丈夫だろうか?・・・・
「ここからなら、帰れるか?」
「・・・はい!ありがとうござました・・・」
「あ~出来たら俺の事は内緒で頼む!人間と争いたくないから」
「・・・わかりました・・・この出会いは私の中で大切にしまっておきます。・・・・」
そう返した彼女に手を振り俺は山へと帰った!最後に振り返ると、彼女はまだ頭を下げていた!
もう人間では無いけれど、いい事をすると気分が良いもんである!
2時間程かけて洞窟へ戻った俺は、早速夕飯の用意をすのであった!
もちろんオークの焼肉である!
シンプルイズベストな最高の食材!
肉をモリモリ食べながら、明日もオーク狩に行こうと真剣に思うのであった!