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第2章15話 夢の欠片掴みました

・・・・ニヤニヤ・・・・


ガルムと会ってから洞窟に帰っても俺の顔は緩んでいた!


そんなニヤケ顔にリアが訪ねる


「カズマさん何かいい事あったんですか?さっきから頬が緩んでますよ!」


「聞いてきれるかい?実は昔から夢みてた事ができそうな感じなんだ。」


ちょっと興奮気味に伝えたので、リアが若干苦笑いしてるよーに見えるけど、俺の気持ちはそんな事では折れない!なんせ元の世界で大好きだったアニメの技が再現できるかもしれないのだから!


「そ、そうなんですね!夢叶うといいですね。」


「ああ!必ず実現させてみせる。」


「ただいまー」


「ずいぶん遅くまで出かけてたんだなファング」


「こないだの戦いで僕も強くならなきゃって思ってね、狩りしながら色々考えてたらこんな時間になっちゃった。でもお土産に肉はそこそこ持って帰ってきたよ!」


「そうか!ま~無事なら良いけど、あまり無茶はするなよ!」


本当はもう少し小言をいいたいけど、男が自分で無力を悟って色々と試行錯誤してるのだ!静かに成長を見守るのも大人の役目だなと、自分に言い聞かせた。


「うん!分かってる。」


「じゃー折角だしファングが獲った肉でも頂くとしよう」


みんなで焼き場へと移動していつもの様に肉を焼いていく!


腹が一杯になったので、今後について話をする事にした。


「リアには少し説明したんだが、今俺の夢の1つに近づいているんだが、そのために人間のお金とゆう物が必要なんだ。」


俺は実際に物を見せるべく奥から銅貨・銀貨・金貨を取り出しリアとフェングに見せる!


「この金色のが1番価値が高くて次はこの銀そして銅って順なんだが。この周りの森には冒険者が少なからず魔物に倒されている。そして死んだ者にはコイツは必要ない物なんだ!」


「それを探せばいいのですか?カズマさん!」


「流石リア話が早いな!そーなんだ。狩りの時にでも見かけたら集めて欲しい!」


「解りました!一応この三枚はお借りしても?」


「もちろん!持っていってくれ!」


これで俺1人で探すより効率は上がるな!そんな事考えていたら。


「おじさん!久しぶりに相手してよ!」


ファングからの食後の運動の申し出があった!


「お!いいぞ!なんだ修行して強くなったのか?」


「へへへ!それは今からのお楽しみ」


「おーしじゃー盾持って行くから前の広場で待ってろ!」


「はーい」


盾と傷薬を用意して広場に戻ると、リアも特等席で座っていた!


「開始の合図は私がしますね!」


「ああ頼む!」


俺が盾を装備してファングと対峙するとリアが声をかける


「双方用意はいいですね!始め!!」


毎日一緒にいるから触れてなかったが、最初出会った頃は50㎝だったファングも既に1m30㎝程になっていて、昔の姿とは力も早さも上がっている。成長を感じる為にも、まずは様子見から入る事にしよう!


ファングがゆっくりと歩いて来る!それは無防備であり今から攻撃する感じに見えない軽い感じで寄って来る!


これはまいったな!自信満々に歩いて来るから余計に手を出しにくい!


俺の攻撃範囲に入る所でファングはボソッと何かを呟いた


おぼろ


ファングの姿がブレて見える!


「な!」


ヤバイ!直感で拳をファングに叩き込むがそこにファングはもういなかった!


俺の後ろから両肩にファングの前足がかかる!いつでも首に噛みつけるポジションである!


「僕の勝ちだねおじさん!!」


油断したとはいえ、確実に一本取られた!


「ハハハ・・・まいったな・・・」


俺は苦笑いしながらファングの前足にタップする!


ファングは俺から離れて尻尾を振って喜んでいる


「ファング!強くなったな!」


「やったー褒められた!」


「いつの間に今の技を?」


「爪牙烈風斬だけじゃこの先やっていけないと思ったから、必殺技に繋げる技を磨いてみたんだ!まずは相手の攻撃を躱す事から始めて、ギリギリの刹那の間合いを体に覚えさせて、そこから素早く動く修行を取り入れて完成させたのが朧だよ」


素晴らしい成長だった!必殺技は当たらないと意味がない技である!だからこそ、その前の動きが最も大事であり、その動作によって必殺技は必殺になりうるのである。

この法則を教えもしないのにたどり着いたのかと感心していたら!リアがウンウンと頷いていた!

ああ~リアからヒントは貰っていたのか・・まーそうだとしても技として昇華させたのはファング自身であり、そこは称賛すべき事なので俺は素直に褒めた!


「必殺技へ入る前の動きの大事さに気が付くなんて偉いぞファング!あの技は朧だっけ?中々初見で躱せる奴は少ないだろう!」


「同じ相手に何度も見せたら意味がなくなる技だけど、ここだって時に確実に使おうと思ってる」


ちゃんと弱点にも気がついてるし!なんか我が子の成長のように嬉しく思う。


「そうだな!弱点も気が付いて入れば問題にはならないだろう」


「今日はいい物が見れたよ!ありがとうファング!俺もまだまだ修行しなきゃな!」


「へへへ!」


「さて今日は寝るか!明日からはお宝集めだ!リアもファングもよろしく頼むぞ!」


「はい」 「はーい」


ファングの成長にブーメランへの期待を胸に寝る事にする!


次の日!


冒険者がたまに入っていく森へとお宝集めに来ていた!


んーこの辺りはまだ来た事がない場所だしそこそこお宝が眠っていそうだな!


索敵は最大にしているので、今の所は敵の接近もない!


「お!」


白骨した死体の横に小袋がある!


俺はいそいそと近づくと、白骨さんに手を合わせる!これって元の世界の習慣なんだけど、こっちでもやるんだろうか?なんて考えながら!小袋に手をかけるとズッシっとした重みがあった!


・・・ニヤリ・・・


たぶん今俺の顔を見た冒険者がいたら、確実に討伐対象だろうな!


中身はかえってから確認って事で周りを探す!


更に白骨さんを見つける!まーだいたいPTは4人程だから1人見つけたらだいたいもう数人はいたりするのである!


そっちからも小袋を回収して、更に周りを探し今日だけで8袋もGETした!


なんかこの森そんな危険だったかな?なんて考えながら洞窟へ戻る!


洞窟へ戻るとリアとファングも戻っていた!


「カズマさんコレが今日見つけれた物です!」


「僕も2つ見つけた!」


「ありがとう!2人からは小袋を6つ受け取った」


これで小袋が14袋!初日にしてはそこそこ見つかっている!


まー最初の方に俺が乱獲してる事を考えても、懲りずに冒険者はやってきているのであろう!


さてさて!いよいよ戦利品の中身を確かめる時間である!グヘヘ!


ジャラジャラジャラ


中身を床に広げて色分けしていく!


金貨は10枚 銀貨は683枚  銅貨は1280枚にもなった!


やっぱり銅貨が多いか!まー仕方ない事だが!


仕事をせずこうやって資金を得るのだから文句は言うべきではないだろう!


冒険者のレベルがどんなものか知らないが、蛇や熊も駆け出しの冒険者には強敵だろう!


それに鳥やオークやゴブリンは数の脅威で攻めてきたりするのだから、犠牲者が出るのも納得である!


そんな森でもうそこそこ生き抜いている自分はちょっとした強者なのかもしれない!不意にそんな事を思ってると!


「カズマさん!今日新しい冒険者が森に入ってきました!」・・リアが俺に説明を始める


「ファングと街道を渡った森へ行きましたが、そこで新しい4人組の冒険者を見かけました」


あーガルムと会った方の森か!あっちまで行ってたのか!


「相手には見つかって等はいませんが、そこそこ手練れの気がしたので報告しておきます」


「ありがとう!気をつけるよリア達も明日はそっち方面には行かないように」


「わかりました」


・・・それにしてもリアが手練れと思う冒険者か・・・気になるな・・・


まだミランダに会うには日にちもあるし、少し様子は見にいってみよう!


さてと今日はもう飯食って風呂入って寝るかな!


「おーし先に風呂行って飯にしようか」


「賛成!!」


ファングは今日も元気である。


GW始まりましたねー!なんとか書いてUPしようと思ってますので、よろしくお願いします。

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