表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/29

幸せな日常の終焉

短め。ここから先がようやく本筋です。

鈴と組んだベルシノは売れた。

歌う気はなかったが、結局ボイトレはさせられた。

まあ商品に乗る声だからね。


それは良かったのだが

「おっさん、竣ともう関わりたくないんだけど」

「…うーむ」

腕組みするおっさん。

「あいつ、私の曲なんだと思ってるの?作曲家だから、作品に納得いかないからだめだしはいいよ。それはプロの仕事だ。でもあいつが言ってるのは単なるわがままだ。つきあってられない」

「…たしかにな。目に余るよ。それはわかる」

「それはね。竣が私を連れてきたんだ。その恩義は自覚しているよ。でもそんな私を採用したのはおっさんだし、それに答えたのは私だ。いつまでも恩人気取りとか困るんだよ」

「その通りだ。しかしな…」

「首にしろなんて権限はわたしにはないよ?でももう私は絡みたくない」

「そうだな。SINOの言うとおりだ。竣とはもう繋がない。社長にそう報告してくる」

「ありがとう、おっさん。恩に着る」

「いや、君にここまで言わせた段階で…申し訳ない」

「…あとさ…」

「まだあるのか?」

「…哉、いるじゃん。あの人、ちょっと不気味なんだけど…」

底がしれない。私に向けるあの暗い目。なにかたくらんでいるのではないか。

「わかった。哉の動きにも注意しておこう」


「お姉さま♪」

収録が終わり、また鈴が抱きついてくる。

「…いや、鈴、誰もいないところではいいのよ?」

「いいえ。こういうのは普段からです♪」

楽しそう

しかし、こういうのは嫌いではない。

元々は内気な性格なのだ。これぐらい積極的なほうがやりやすい。

正直どきどきするし。

ベルシノでのアーティスト活動。

作曲家としての曲提供、そして、高校生活。

そんな日常は、唐突に終わりを迎えた。

SINOはおっさんとかの知ってる人には饒舌なのですが、それ以外には無口

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ