伏字だらけの罵倒大会
「…誰…?…は?…お、おねえさま!!!???」
鈴が驚愕した顔でいう。さすがに予想外だろう。本気で驚いている。
「戻ることにしたんだ。その挨拶」
「そ、そうなんですか!!!嬉しいですわ!おねえさま!!!」
「おっさんに聞いたよ」
「…え?」
困惑した顔。ゲロるとは思ってないだろう。
「おっさん動かすのに何人と寝たんだい?本当に腹芸が止められないんだね」
「…え…」顔が蒼白になる。
「おっさんはわかるけどさ、カゲさんとか逆効果だよ」
ここらへんはハッタリ。
だが「…そ、そんな、なんで…」
「脅したからね。正直に言わないと戻らないって」
「ち、ちがいます!!そんなこと…」
「おっさんにはほかの男と寝たって言ってないって?知ってるに決まってんじゃん。だいたい予想してたんだろ。おっさんがそこらへんに気づくって」身体中が震えている。
そして
「鈴、そういうなりふりかまわない姿勢は好きだよ」
「…お、おねえさま…」
「腹芸はきらい。もう私の前で嘘つかないで。変な策略を、私に使わないで。なら許してあげる」
「…お、おねえさまぁ!!!!」
抱きついてくる
「おねえさま!!!本当に!?ゆるしてくださるんですか!!!???うわあああああああああぁぁぁ!!!!!ごめんなさい!!!おねえさま!!!!!!!!」大泣き。泣きじゃくる。「嘘ついたら捨てるよ」「はい!!!もう!!!しないです!!!!鈴、嘘つきません!!!!!」
すると
「…だったら、その『おねえさま』ってやめれば?」
突然環が喋る。めちゃくちゃ不機嫌だ。
というか、内気で無口な環とは思えない口調。
「お、おねえさま、この人…」
「だから、美佳さんから嘘つくなって言われたんだろ。嘘はやめろ。なにがお姉さまだ」
「ち、血のつながりは」
「年増だって言ってるんだ!ババア!私は知ってるぞ!あこがれたベルシノの鈴!あんたは私の先輩だ!!!」
は?きょとんとする
「…え?環、それは…え?」
鈴を見る。
呆然としている。
「違うでしょ?鈴。事務所のデータだって、一個下だったし。私、おっさんと一緒にあなたの経歴書見たのよ」
「みかさん、その経歴書は、このババアの妹です」
「…え?」
「峰倉鈴。その姉、峰倉明梨。この姉妹は入れ替わったんです」
「い、入れ替わった?」
「峰倉明梨。あなた知ってるでしょ。大内孝三。サンプロジェクトの社長。援交で荒稼ぎしたでしょ。先輩」
「…環、環…ああ、なにか、ひっかかると、思ったら」
ガクガクと震えると
「てめえ!!!援交荒らしの環か!!!???どの面さげてお姉さまのそばにいるんだ!!!」
「同類がガタガタ騒ぐな、ババア」
「なにが同類だ!!!おまえと違ってセッ〇スなんてしてねーよ!!!」
「わたしだってしてない」
「うそつきが!!!有名だぞ!!!『並のマ〇コより溶ける口』って!!!」
「フェ〇はしたがセッ〇スなんてしてない」
「フェラはセッ〇スだろうが!!!?バカなのか!?」
あ、これは鈴に賛成。
「挿入がセッ〇スだ」
「だったらすまたもセッ〇スってよばねーのか!?」
あ、環の動きが止まった。
だよね。前から疑問には思ってたんだけど。挿入だけがセッ〇スとは呼ばないよね。
「あれは疑似セッ〇ス」
「愛撫は?クン〇は?」
あ、また環がフリーズ
「だいたい、おまえキス魔だろーが!!!キスで射精させたって、聞いたことあるぞ」
「悪いか」
「悪いに決まってるだろ!そんな加齢臭くさい口向けるな!!!」
「もうやってない。加齢臭いったら、おまえだ、ババア」
話が脱線する。
なので
「鈴、そこらへんの環の話はもう聞いてるからどうでもいいわ。それよりも、あなた本当に年上なの?」
鈴の顔を見る。化粧でごまかすにしても、今は涙と怒りですっぴんだ。
どう見ても10代である。
「…本当です。妹の鈴が飛び込んだ芸能界の世界、妹はすぐ挫折しました。でもちょうど事務所移動があって…」
「どさくさに紛れたと」
「はい。あと、先に言っておきますが、誓ったとおり嘘は言いません。援交なんてしていません。…いえ、広い意味なら入るのかも。つまり、身体を売ってはいないんです。デートとおしゃべりでバックを貢がせる。そんなことをしていたんです。話術で乗り切るみたいな。危ない橋でしたが、それにスリルを感じていました。そんなことをして、社会を嘗めている時に妹の話が来て…」
「へー。それで、何歳なの?二十歳?」
「…22のはずです」
「三個上!?」
ギロリと環をにらむ鈴
「そうです。私は22です」
「…見えない」
「あ、ありがとうございます」
「他人の精液飲んでるから?」
「アホか!?してないわ!…そうだ、お姉さま、嘘がないように、言いますが。私は処女です」
「…はい?」
「疑うならば処女膜を確認していただいても結構です」
「は?そ、そんなばかな…」
「寝たのは事実ですが、その女ではないですが、挿入させてません、そこまでバカではないですし、そもそも必要なのは情報収集でしたから」
…
「あ、そうだ。環、なんで挿入させてないのに処女膜なかったの?」
「な、なんですか!?急に!?」
「いや、気になって」
「高校のはじめにいじめられた話しましたよね。あのとき、バイブで抜かれたんです」
「ああ、いじめがきっかけで援交って。なるほど」
膜なくなったし、タガが外れたのか
「ふん、膜がないのに、なんで挿入だけそんなに忌避するのよ、怪しい」
「セッ〇スはしない。というプライドだ」
「だからフェ〇はセッ〇スだ!!!」
また不毛な争いが始まった
「鈴、本当に見ていい?だったら全部許すから。だってあなた嘘はついてないものね。お姉さまという呼び方だけなら嘘ではないわ」
「は、はい!どうぞ!!!」
いやがるかもと思ったが、一気にパンツを脱ぐ。
しかし「おねえさま、こいつ追い出してください」
「環、表で待ってて」
「…美佳さん、処女膜ってご存じなんですか?」
「へ?知ってるけど…」
「形状をですよ」
「…そういえば、見たことない」
「立ち会います」
「ふざけるな!じじい専門の援交ビッチが!出て行け!」
「鈴、ごめんね。確認したらすぐ追い出すわ」
「…わかりました」
そしてまたを広げると
「…うわ、本当にあるし」
少し指を入れた環がつぶやく
「もういいわよ、鈴。これで全部元通り」
「おねえさま!!!!」
「…お姉さまじゃないわよ、年上でしょ、あんた…」
苦々しくつぶやく環。
とりあえず、一回戻るべき場所に戻った。




