明日天気になぁれ
高校生には高すぎる壁
だけど二人じゃないと超えられない壁
一緒に居られるだけじゃ物足りない
「毎日一緒にいたい」
神様、叶えたいんです。
あと少しだけ時間が欲しいんです。
”Sunny”
今日は雨。
心も雨が降っているよう…
明日は晴れるかな
「明日も逢えたらいいね」
って私が言ったら
君は笑って当たり前って言うよね
「君の当たり前は私の非常識だよ」
って私が言ったら君は泣きそうな顔で怒るよね
私はそんなあなたが好きです。
あなたが隣にいてくれる間ずっと晴れだったらいいのに…
神様、お願いです
神様、最後のお願いです。
『私に確実にやってくる明日をください』
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「おはよう」
から始まる今日
カーテンからのぞく空はどんより曇り空だ。
だから梅雨は嫌いなのに
学校に行く準備は出来ているのになかなか迎えが来ない
あと5分がタイムリミットだ
玄関まで行こうかと部屋のドアノブに手をかけると
「みーちゃーん
おーい!降りといでー」
やっと来た
そう私が待っていた相手は彼氏の暁哉だ
私は親しみを込めてアキと呼んでいる
みーちゃんっていうのが私のことで沙藤水那
紹介が遅れたけどアキとは中学校の時からの付き合いで
同じ高校に合格出来たら付き合おうってアキからの告白で今に至る
無事同じ高校に入学出来た
しかし、入学してから1週間がたつが遅刻はもう4回目だ
私が甘やかしているからかな
アキが外で待ってるし早く行かなきゃ
1階まで駆け降りて靴を履きながら外で待っているであろうかれに
「アキ遅いよー
いっつも待たされるのは私じゃん!
今度こんなに遅れてきたらおいてくよ?」
なんてちょっと脅してみる
扉を開けると反省した様子のない彼が自転車にまたがったまま待っていた
私が外に出ると彼は飼い主を見つけた犬のように笑いながら
「おはよ」っていってきた
のんきだな
こっちはこんなに待たされたのに
「今日は飛ばしてね
アキの遅刻のせいで学級委員が遅刻なんてありえないんだから」
なんてちょっと怒ったフリをしてみる
「みーちゃんは真面目だなー
はい、ちょっと飛ばすからちゃんと俺につかまってて」
怒ったはずなのに全然反省してくれない
「私は真面目じゃないもん
推薦されたら断れないし
頼られたら引き受けちゃうだけだもん」
すねてやる
「あのねそう言うところが真面目なの
嫌そうな顔一つしないで学級委員も引き受けちゃうし
放課後も委員会の集まりで忙しいし
週末のデートは決まって図書館だし
俺との時間大切にしてくれないし
俺、みーちゃん不足なんだけど」
自転車に乗りながらの会話だからか段々かれの声が大きくなる
「それは…ごめんね
高校生らしい交際だと思うけど
じゃあ今度の日曜日は遊園地行く?」