その5:雑談
「フェリオン」
そうあの人が呼ぶから、私は『フェリオン』となった。
白衣が好きだと言ったから、私は白衣をまとう。
髪を伸ばす。
眼鏡をかける。
全てはあの人を喜ばせるため。
私を作ったのはあの人。
だから私はあの人のもの。
魔女に仕えている理由。
夕食後、二人で酒を飲みながら、なんでかそんな話題になった。
「俺は魔女に気に入られたから」
「Dr.に誘われたからだ。あと、実家から離れたかったしな」
「じゃあDr.はなんだろう?」
――あの人が望むから――
「とか言いそう」
「ああ、なるほど、言いそうだな」
「Dr.ってさー、結局のところ、俺らの中で一番魔女様に甘いよな」
「冷酷さを装ってはいるが……まぁ、魔女様からすれば、あれはあれで『萌』なのかもしれんがな」
「分かっているんだか、分かってないんだか」
「この前、魔女様が瀕死になった時、キレ方が半端じゃなかった」
「やっぱりあれは」
愛
「なのかなー?」
「さてな。ただ……アイツの存在理由が魔女様そのもの、というのは確かだ。アイツは魔女様のためだけに生きて、死ぬタイプだ」
「死にそうにないけどね!」
「確かに」
その場にDr.がいたら即殺されそうな会話は、夜が更けるまで延々と続いた。
フェリオン様は魔女様と部屋でいちゃいちゃしてます




