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4話 真実

俺は、自分の状況についていけていない。

なぜなら

神器(アーティファクト)? なんだそれは一体君は何を言ってるんだ。」

「神器とは、簡単に言うと兵器のようなものです。そして私はマスターを守るためだけに作られ神器なのです。」

この子何を言ってるんだ。全くついていけない。

「本当でしたら、私が出てくるようなことは起こらないのですが...」

「どういう意味だ?」

「マスターは危険なことが起こらずに、平和な暮らしを過ごされる()()だったのです。」

「はずだったってどういうことだよ!!」

名も知らない少女に聞いた。

「あなたがいた世界は、本当のあなたの世界ではないのですよ。」

本当の世界じゃないって何言ってんだ。

次の少女の言葉に耳を疑った。

「この世界、ミルタリア大陸こそがあなたの故郷なのですよ。」

 

俺が今まで暮らしてきた世界が、違う世界だって?

知恵熱でも起こりそうなくらい、自分の頭がパニックに陥っていた。

「待ってくれ、そもそもこんなところにいた記憶がないんだ!! いきなりそんなこと言われても納得できない。」

「それでは、マスターが平和に暮らしていた。あっちの世界での生まれた記憶はありますか?」

「っ....!!」

確かに7年前の交通事故より前の記憶はなかった。

だが、疑問がある。

「も、もしこっちのミルタリア大陸が故郷だったとしても、なんで向こうの世界に行っていたんだ?」

「あなたが、深淵の罪人だからですよ。」

深淵の罪人? 俺が罪人だって?

「あなたの中には、無限の魔力があるのですよ。何かを引き金にその魔力が暴走してしまい、この大陸は崩壊してしまうと。」

「だから、平和な日本に送らされたのか? その言い方だとミルタリア大陸ってとこは平和じゃあないみたいな言い方だけど?」

と、聞くと少女は少し困惑気味答えた。

「マスターが日本に行く前は、確かに戦争がありました。しかし今も続いているかは私もわかりません。」

俺の近くで7年も守っててくれたんだから、この大陸の状況がわかるわけないか。

そう思いながら立ち上がり

「いまいち状況が理解できないけど、とにかく俺は元の日本ってとこに帰りたいんだ。君の力がいるかもしれない、貸してくれるかな?」

「もちろんです。マスターの身の回りの安全を守るのが私の仕事です。」

少女は笑顔になってそう返してくれた。


二人でこの森を出るため歩ていると、少女から魔力やら神器についての説明を受けた。

「そういえば君の名前は?」

「私には名前はありません。兵器なので不要だと思われますが。」

なんて悲しいことを言うんだろ。この子は

「兵器だとしても、名前くらいはいるだろ?」

「そうですね、それではマスターがつけてください」

「そうだな...じゃあ銀子とかどうだ?」

「いやです」

即答された。

「じゃあ~シルバーとかは...」

「ないですね。」

俺、名前つけるセンスないわー

「それだったらシルヴィーってのはどうだ?」

半ば半ギレで言うと

「シルヴィーですか。いいですね」

「じゃあシルヴィーよろしくな」

「はい、マスター」

と名前が決まった時であった。

ドゴーンという爆発する音が聞こえた。

そして前から走ってきた少女に俺は、ぶつかった。

「た、助けてください。」

という少女の後ろから黒ずくめの男たちが現れた。

一難去ってまた一難、俺はまた危機に引き込まれた。



読んでくださりありがとうございます

今回は少し長くなりましたがまた見ていただくとうれしいです

それではまた次回で

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